2023/11/24
ビットコインマーケットレポート (11月24日~11月30日)
ビットコインは、10月中旬以降急激に価格上昇している。直近では、22日にバイナンスのチャンポン・ジャオ(CZ)CEO(最高経営責任者)が経営責任を取り、CEOの職を辞することを表明したことにより一時的に下落したもの、SECのETF承認期待の高まり、米金利の引締めの緩和期待等からすぐに回復し、年初来最高値(3万8千ドル)付近で推移している。執筆時点のビットコイン価格は3万7千4百ドル付近。
11月の最終金曜日付近は下落もしくは停滞するアノマリーがある。
2022年11月25日(金) ▲0.46%
2021年11月26日(金) ▲8.87%
2020年11月27日(金) ▲0.09% *26日(木) ▲8.29%
2019年11月29日(金) +4.41% *22日(金) ▲4.38%
2018年11月30日(金) ▲6.60%
(ドルベース、UTC時刻基準)
12月末の解約期限を30日前としているファンドが既存市場に多数存在すること(30日ルール)に加え、今年はバイナンスグローバル口座の日本人利用期限が11月30日となっていることが重なっており、アノマリーが意識される可能性が高いと考えている。
足もと
成行注文のアクティブOI(未決済建玉)は高水準となっており(下画像赤枠)、ファンディングレートが上昇していることから、ロングポジションが増加していることが伺える。そのため、ロングポジションが損切りされ始めると売りの連鎖が起きやすい状況といえる。
現物市場
成行売買では、23日以降やや売りに傾いた状態が続いている。現物とデリバディブ市場の売買を比較すると、現物の買いに対してデリバディブ市場の買いが上回っている傾向が継続していることが見てとれる。
デリバティブ市場
デリバティブ市場は現物市場と価格差がほとんどなく、ニュートラルな状態となっている。
オプション市場
現物渡しで取引されるオプション市場では、現在価格より高い4万~5万ドルの価格帯に建玉が集中(下画像赤枠)していることから、オプション市場の参加者は上昇を予想していると考えられる。加えて、全体的な建玉の量は史上最高水準となっており、オプションの建玉の価格への影響力が高まっていると考えられる。
先物市場
先物市場(CME)のOIは、価格が急騰した10月中旬以降急激に増加しており(下画像赤矢印)、資金流入が続いている。内訳をみてみると、「Asset Manager」や価格差益を狙う「Leveraged Funds」はロングポジションの割合が増えていることを示唆している(下画像青枠)。
外部環境
他アセットとの相関として、株式市場との相関はほぼ見られない(S&P500+▲0.10)、ただし、中東の地政学リスクが上昇した10月中旬以降ゴールドとの相関が高まっている(+0.67)。
オンチェーン環境
ハッシュレートは横ばいに推移しており、次回難易度予想は+0.25 %の難化予想。
直近のクリプト指標
■11月27日
Beldex:iOS版公式ウォレットローンチ
LooksRare(LOOKS)トークンアンロック
Qtum:ネットワークアップグレード
Yield Guild Games(YGG)トークンアンロック
■11月28日
Eos:コンセンサスアルゴリズムのアップデート 予定日
Illuvium:Epic Games Store 公開
BNB:opBNBメインネット「Fermat」
■11月29日
地区連銀景況報告(ベージュブック)
■11月30日
米10月PCEデフレータ 公表
Binance Global:日本居住者の利用停止
総括
ビットコイン市場は、短期的に見るとロングポジションの増加やアノマリーがあることから、ポジションの調整が行われる可能性がある。ただし、中期的に見るとオプション市場では4万~5万ドルに建玉が集中していることに加え、先物市場と共に資金が流入している傾向にあり全体的に好調であると考えられる。
画像出典:Tainoko Lab(https://discord.com/channels/488195891220447243/707958214515228692)
-----
お客様は、本レポートに表示されている情報をお客様自身のためにのみご利用するものとし、第三者への提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。情報の内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。 また、これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。本レポートに表示されている事項は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、勧誘を目的としたものではありません。投資にあたっての最終判断はお客様ご自身でお願いします。
-----
マーケット情報・チャート
暗号資産を利用する際の主な注意点
暗号資産は、日本円、ドルなどの「法定通貨」とは異なり、国等によりその価値が保証されているものではありません。
暗号資産は、価格変動により損失が生じる可能性があります。
暗号資産は、移転記録の仕組みの破綻によりその価値が失われる可能性があります。
当社が倒産した場合には、預託された金銭及び暗号資産を返還することができない可能性があります。
暗号資産は支払いを受ける者の同意がある場合に限り、代価の支払いのために使用することができます。
当社の取り扱う暗号資産のお取引にあたっては、その他にも注意を要する点があります。お取引を始めるに際してはサービスごとの「サービス総合約款 」「暗号資産取引説明書(契約締結前交付書面)」等をよくお読みのうえ、取引内容や仕組み、リスク等を十分にご理解いただきご自身の判断にてお取引くださるようお願いいたします。
秘密鍵を失った場合、保有する暗号資産を利用することができず、その価値を失う可能性があります。
PDF書面のご確認には、当社が推奨いたしますブラウザソフト、ならびにPDFファイル閲覧ソフトが必要となります。
手数料について
口座管理費、年会費、日本円の入金手数料、暗号資産の受取・送付(入出庫)手数料はかかりません。 詳しくは「手数料」をご確認ください。
商号等 | : | SBI VCトレード株式会社(暗号資産交換業者) |
登録番号 | : | 関東財務局長 第 00011 号 |
加入協会 | : | 一般社団法人 日本暗号資産取引業協会 |
上記に加え、暗号資産関連店頭デリバティブ取引を行う場合の主な注意点
暗号資産関連店頭デリバティブ取引に関して顧客が支払うべき手数料 、報酬その他の対価の種類ごとの金額若しくはその上限額又はこれらの計算方法の概要及び当該金額の合計額若しくはその上限額又はこれらの計算方法の概要は、「ファンディングレート」に定める通りです。
暗号資産関連店頭デリバティブ取引を行うためには、あらかじめ日本円又は暗号資産(当社にて取扱いのある暗号資産に限ります。)で証拠金を預託頂く必要があります。預託する額又はその計算方法は、「証拠金について」をご確認ください。
暗号資産関連店頭デリバティブ取引は、少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができる一方、急激な暗号資産の価格変動等により短期間のうちに証拠金の大部分又はそのすべてを失うことや、取引額が証拠金の額を上回るため、証拠金等の額を上回る損失が発生する場合があります。 当該取引の額の当該証拠金等の額に対する比率は、個人のお客様の場合で最大2倍、法人のお客様の場合は、一般社団法人日本暗号資産取引業協会が別に定める倍率(法人レバレッジ倍率)です。
暗号資産関連店頭デリバティブ取引は、元本を保証するものではなく、暗号資産の価格変動により損失が生じる場合があります。「暗号資産取引説明書(契約締結前交付書面)」等をよくお読みのうえ、リスク、仕組み、特徴について十分に理解いただき、ご納得されたうえでご自身の判断にて取引を行って頂きますようお願いいたします。
商号等 | : | SBI VCトレード株式会社(金融商品取引業者) |
登録番号 | : | 関東財務局長(金商) 第 3247 号 |
加入協会 | : | 一般社団法人 日本暗号資産取引業協会 |
免責事項
当社ウェブページ遷移前に表示された情報は、当社が作成・管理しているものではありません。