2026/10/07

上値ブレイクしそうでしないBTC、一度反落のターンを挟むか?


BTCは高値圏での推移が続くものの、上値を攻めきれていません。この価格帯で3週間程度停滞しており、レンジを明確に上抜けることも、下抜けることもできない状況が続いています。

金融市場では、株価、暗号資産価格、債券金利、原油価格がいずれも高い水準を維持しています。株式や暗号資産が買われる一方、債券価格は下落しており、筆者には、現金よりも値上がりが期待できる資産を選好する動きが続いているように映ります。

ただ、債券金利の上昇や高止まりが長引けば、企業の借り換えや資金調達コストが上がり、時間差で設備投資や業績の重荷となる可能性があります。足元の資産価格の強さとは別に、実体経済への負担には注意が必要です。

相場には「Cash is King(現金が王様)」という格言があります。主要先進国の債券金利の上昇・高止まりを見ていると、筆者は大きな調整の前触れのようにも感じています。現金を確保し、次の投資機会を待つ姿勢も大切だと考えます。

ローソク足の形状からは上昇への期待も持てるのですが、無理に買いを追いかけず、次の押し目を待つことも考えられます。



■ 1,350~1,380万円ゾーンを高値に一度反落か?

【採用テクニカル】
移動平均線(SMA):30(赤)、90(青)、200(橙)
MACD:12、26、9

BTC/JPY日足

SBI VCトレード PCブラウザ トレーダーモード

BTC/JPYの日足チャートです。昨晩のニューヨーク時間にも上値を試しましたが、結局、上値抵抗帯を突破できず、横ばいの推移となっています。1,350~1,380万円ゾーンで上値の重さが続くかどうかが、目先の注目点です。

MACDには弱気のダイバージェンスが見られます。価格が高値圏を維持する一方、MACDの山は切り下がっており、上昇の勢いの鈍化と、反落調整の可能性を示唆しています。

再び1,300万円のネックライン近辺まで下落し、サポートとして機能するか、反発の強さを見定める展開になるのでしょうか。


一方、SMA30(赤色)は現在の価格に比べて低い位置を推移しています。高値圏で3週間程度が経過した割には、まだ価格との距離が残っており、直前の上昇が短期間に集中していたことがうかがえます。

移動平均線との乖離が残っていることから、このまま上値を追いかけるよりも、多少の調整を挟んだ方が、かえって再上昇しやすいのではないかと考え始めています。横ばいを続けながら移動平均線の上昇を待つ形も含め、乖離の縮小を見極めたいところです。



■ アセンディングトライアングルの賞味期限切れ?

BTC/JPY4時間足

SBI VCトレード PCブラウザ トレーダーモード

続いて、BTC/JPYの4時間足チャートを分析します。

高値圏でアセンディングトライアングルを形成し続けていましたが、足元では上昇トレンドラインをわずかに割り込んできました。

トレンドラインを回復できなければ、再上昇はお預けとなり、押し目を探る可能性が高まります。反対に、トレンドラインを回復して上値抵抗帯を突破すれば、調整を待つシナリオは見直す必要があります。

1,300万円付近のネックラインとSMA200(橙色)が重なる頃が、押し目買いを検討するタイミングかもしれません。水平のサポートと移動平均線が近づくことで、下げ止まりを確認しやすくなると考えています。


現在の値動きとSMA200の上昇角度からは、週末あたりに押し目を形成する展開を想定しています。そのタイミングで再び買い直す計画ですが、値動きの速さによって、時期や移動平均線の位置は変わります。



■ まとめ

  • BTCは高値圏での持ち合いが続き、1,350~1,380万円ゾーンの上値抵抗帯を突破できるかが注目点。
  • 債券金利の上昇・高止まりは、企業の資金調達や実体経済への負担となる可能性がある。
  • 日足のMACDには弱気のダイバージェンスが見られ、SMA30との乖離も残るため、一度調整を挟む展開を意識。
  • 4時間足では上昇トレンドラインをわずかに割り込んでおり、回復できなければ1,300万円付近のサポートを試す可能性がある。



お客さまは、本レポートに表示されている情報をお客さま自身のためにのみご利用するものとし、第三者への提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。本レポートは、本情報提供者の見解に基づいて作成されており、当社においてその内容を保証するものではありません。 また、これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。本レポートに表示されている事項は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、勧誘を目的としたものではありません。投資にあたっての最終判断はお客さまご自身でお願いします。

マーケット情報一覧へ戻る