2026/08/26

上昇サイクル開始か?BTCがSMA200を上抜け、週末の値動きに注目


8月19日頃から、BTCを中心に暗号資産市場は急騰しました。

直近では株式市場が横ばい圏で推移する一方、特にゴールドと暗号資産の上昇が目立っています。単純なリスクオンというよりも、ドル安や通貨価値への警戒を背景に、希少性が意識される資産が相対的に選好されている可能性も意識したいところです。

秋口の相場への警戒などを背景に積み上がっていたとみられるショートポジションの買い戻し、いわゆるショートカバーによる上昇にも見えます。ただし、ショートカバー主導の急騰であれば、その後に反落して元の価格帯へ戻るケースも少なくありません。

それにもかかわらず、先日からの上昇は非常に堅調で、ショートカバーだけでは説明し切れない上昇であり、比較的大きな資金が動き始めた可能性も考えておく必要がありそうです。

今月のビットコインは月初来で20%を上回る上昇となっており、想定以上の急騰劇となりました。



■ ボトムアウトの合図か?

【採用テクニカル】
移動平均線(SMA):30(赤)、90(青)、200(橙)
MACD:12、26、9

BTC/JPY日足

SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード

BTC/JPYの日足チャート分析です。

200日移動平均線(橙色)を明確に上抜けてきました。過去の主要な上昇局面では、SMA200の回復が中長期トレンド転換の一つのシグナルとして機能したケースがあり、今回も重要な変化として捉えています。

今回の上昇が、新たな上昇サイクルの序章となる可能性もあります。

昨年10月にピークを迎えたビットコインは、過去の4年サイクルで見られたピーク時期と比べると、1~2カ月ほど早いタイミングで天井を付けました。

そのため、今回のボトムアウトも従来より早まる可能性は想定していましたが、8月の段階からこれほど強い上昇が始まるのであれば、従来の4年サイクルとは異なる新しい値動きに移行している可能性も考えられます。

悩ましいのは、9月の季節的な弱さが意識されやすい時期を前にして、これだけの急騰が起きたことです。

ビットコインは歴史的に8月や9月が弱含みやすく、特に秋口はリスク資産全体のボラティリティが高まりやすい時期です。しかし今年は、その季節性とは逆方向の値動きが先に出ています。

そのため、ここから9月の季節的な弱さを意識した戻り売りも増えてくるでしょう。ただし、その売りが結果的にショートポジションを積み上げ、再び踏み上げを誘発することで、相場がさらに上昇する可能性すらあると個人的には考えています。

まさに今年は、これまでの常識が通用しにくい「天邪鬼相場」なのかもしれません。



■ ダイバージェンス発生、短期調整の可能性は?

BTC/JPY4時間足

SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード

BTC/JPYの4時間足チャート分析に移ります。

現在、4時間足では価格が高値圏を維持する一方、MACDの勢いが鈍る弱気ダイバージェンスが発生しています。テクニカル的には、短期的な上昇モメンタムの鈍化を示唆する形です。

一般的にはいったん調整を警戒するサインですが、上昇の勢いが極端に強い局面では、そのまま価格が高値圏を維持し、ダイバージェンスが機能しないケースもあります。いわゆる「ダイバージェンス失敗」の典型例としては、矢印で示したように、高値圏で一定期間の横ばいレンジを形成し、価格ではなく時間の経過によってMACD側の過熱感が解消され、その後に価格が再上昇するパターンです。

時間調整によってダイバージェンスが解消されるには、あと2~3日ほど必要になりそうです。現在の形を維持できるのであれば、金曜日のNY時間あたりから再上昇への期待が高まるのではないかと考えています。

したがって、基本的には買い目線を維持し、週後半から週末にかけて再び上値を試す展開となるか注目しています。

押し目が比較的浅くなりやすい点も重要です。今回の上昇は非常に速かったため、急騰に十分追随できなかった投資家も少なくないと考えられます。そのため、多少の反落があっても買い遅れた投資家の押し目買いが断続的に入り、深い調整になりにくい可能性があります。

週後半にかけて高値圏での揉み合いが続くようであれば、時間調整を経てダイバージェンスを解消し、金曜日以降に再び高値を更新する展開となるか注目です。



■ まとめ

  • ビットコインは月初来で20%を上回る上昇となり、日足では200日移動平均線を明確に上抜け。中長期トレンド転換を意識させる形です。
  • 今回の上昇はショートカバーだけでは説明し切れない強さがあり、ゴールドと暗号資産が同時に買われている点からも、資金フローの変化が意識されます。
  • 歴史的に弱含みやすい8~9月に強い上昇が発生しており、従来の季節性や4年サイクルとは異なる値動きに移行している可能性があります。
  • 一方、4時間足では弱気ダイバージェンスが発生しているため、短期的には価格調整、もしくは高値圏での時間調整を挟む可能性があります。
  • 週後半まで高値圏を維持できれば、MACDのモメンタム鈍化を時間調整で消化したうえで、金曜日~週末に再び高値更新を試す展開に注目です。



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