2026/09/02

1290万円のレジスタンスが超えられない!


BTCは高値圏での揉み合いに入り、まもなく2週間が経過しようとしています。

ここまで深い押し目はほとんど見られません。直前の上昇が非常に急だったこともあり、利益確定売りが出る一方、上昇局面で買い遅れた投資家からの新規買いも断続的に入っており、売りと買いが拮抗している状況だと考えます。

先週金曜日のジャクソンホール講演では、ウォーシュFRB議長がインフレ抑制を重視するタカ派寄りの姿勢を示しました。これを受け、9月FOMCでの利上げ織り込みは講演前の3割台から講演後には6割程度まで上昇し、足元のBTC相場にとっても上値を抑える材料の一つとなっています。

ウォーシュ議長からは、インフレ率を2%目標へ回帰させる強い意志が感じられます。中間選挙を控える中でも、インフレが十分に鈍化しなければ追加利上げに踏み切るのでしょうか。

逆に考えると、9月の利上げ観測が十分に織り込まれた後は、金融政策への警戒が一巡し、BTCが再び高値ブレイクを試す展開も考えられます。



■ 高値突破で年内1500万円台回復の可能性

【採用テクニカル】
移動平均線(SMA):30(赤)、90(青)、200(橙)
MACD:12、26、9

BTC/JPY日足

SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード

BTC/JPY日足チャート分析です。

SMA30(赤色)がSMA200(橙色)をゴールデンクロスしました。中長期の地合い改善を示すシグナルとして注目しています。MACDは足元でデッドクロスしていますが、強い上昇トレンドの途中では、短期的な調整をこなしながら再上昇へ向かうケースも少なくありません。今回も高値圏を維持したままMACDの調整が進むのであれば、次の高値更新を試すタイミングはそう遠くないかもしれません。


この1290万円付近を明確に突破すると、次の上値ターゲットは今年1月につけた戻り高値である1550万円付近まで広がります。

この水準は年末までに十分到達可能な価格帯だと考えており、筆者は今後も押し目を拾いながら上昇を狙うスイングトレードを続けていく予定です。



■ 三尊天井による下落反転リスクは後退した?

BTC/JPY4時間足

SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード

BTC/JPY4時間足チャートです。

高値圏で続く揉み合いの細かな値動きを確認していきましょう。

三尊天井を思わせる形状になりつつも、ネックラインを一時的に割り込んだ場面では下髭を形成して切り返すローソク足が目立ちます。SMA90(青色)も上昇を続け、サポートとして機能し始めていることから、1200万円手前の価格帯はもうしばらく底堅く推移すると予想します。また、MACDも0.00付近まで低下しており、上昇局面で蓄積していた短期的な過熱感や価格との乖離はかなり解消されました。

高値圏では下落反転リスクが意識されていましたが、4時間足を見る限り、そのリスクは徐々に後退しているように見えます。

こうした調整が高値圏を維持したまま進むと、相場は元のトレンドへ回帰しやすくなります。以上を踏まえると、やはり近いうちに、再び上方向へのトライが始まるのではないかと予想します。



■ 戻り売りポジションも再蓄積中

流動性マップ

出所:CXR engineering流動性マップ(独自作成)

最後に、直近1週間で積み上がった海外デリバティブ市場のポジション状況を確認します。

円建てに換算して表示していますが、上値の重さを背景に、直近1週間ではネットベースで売り越しが大きくなっていることがわかります。

一方、1270万円を超える価格帯にはショートポジションの強制清算が発生しやすい水準が厚く積み上がっています。1290万円付近のレジスタンスを突破すれば、ショートカバーを巻き込み、上昇が加速する燃料になりやすい地合いが整いつつあるように感じます。

テクニカル面でも上値を試す条件は徐々に整っています。1290万円を明確に突破できるかどうかが、次の上昇波動を占う重要なポイントになりそうです。



■ まとめ

  • BTC/JPYは1290万円付近のレジスタンスを前に高値揉み合いを継続。深い押し目がなく、利益確定売りと新規買いが拮抗している。
  • ウォーシュFRB議長のジャクソンホール講演を受け、9月利上げ観測は6割程度まで上昇。短期的にはBTCの上値を抑える要因となっている。
  • SMA30がSMA200をゴールデンクロスし、中長期の地合いは改善。高値圏を維持しながらMACDの調整も進んでいる。
  • 4時間足では三尊天井への警戒が残るものの、1200万円手前では下髭が目立ち、SMA90もサポートとして機能し始めている。
  • 1270万円超にはショートの強制清算が発生しやすい水準が厚く、1290万円を明確に突破すれば1550万円付近への上昇余地が意識される。



お客さまは、本レポートに表示されている情報をお客さま自身のためにのみご利用するものとし、第三者への提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。本レポートは、本情報提供者の見解に基づいて作成されており、当社においてその内容を保証するものではありません。 また、これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。本レポートに表示されている事項は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、勧誘を目的としたものではありません。投資にあたっての最終判断はお客さまご自身でお願いします。

マーケット情報一覧へ戻る