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【2025年最新】Solana(SOL)概要マーケットレポート。価格動向や今後の注目ポイント・展望

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【2025年最新】Solana(SOL)概要マーケットレポート。価格動向や今後の注目ポイント・展望

公開日: 2025年2月5日

最終更新日: -

▼目次

    はじめに

    本レポートは、Solana(ソラナ)の最新動向をアップデートすることを目的にしたマーケットレポートです。
    Solana(ソラナ)は、米国大統領にドナルド・トランプ氏が就任し、就任直前に発行した公式ミームコインTRUMPがSolana(ソラナ)ブロックチェーン上で発行されたことでも話題になりました。
     
    https://gettrumpmemes.com/
     
    暗号資産市場では、暗号資産ソラナ(SOL)の時価総額ランキングでは現在5位であり、価格は直近1年で見ると右肩上がりに上昇しています。
    現在は1SOLあたり約240ドル(約3万7,000円)で取引されています。
     
    https://www.coingecko.com/en/coins/solana

    本レポートでは、Solana(ソラナ)のエコシステムの現状理解を深める目的で、価格動向、Solana(ソラナ)ブロックチェーン上での活動状況、今後の注目ポイント、展望について解説します。

    Solana(ソラナ)とは

    Solana(ソラナ)は、高速で処理に最適化されたブロックチェーンです。
    処理性能はEthereum(イーサリアム)に比べて非常に高く、頻度の高いトランザクション(取引)を瞬時に大量に捌けること、ブロックチェーンの取引手数料(ガス代)が低いのが魅力です。
    個人投資家の間では、暗号資産(トークン)のトレードを中心に支持を集めており、ブロックチェーンを利用したアプリケーションやNFTのトレードが盛んです。
    また、開発コミュニティも拡大傾向にあります。

    暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)の価格動向

    直近1ヶ月の暗号資産ソラナ(SOL)価格動向では、1月19日に最高値の286ドルを記録しています。
    トランプ大統領の公式ミームコインのサイトが公開され、取引が活発になった時期と重なっているため、ミームコインの取引を目的にソラナ(SOL)の需要が高まったと考えられます。

    https://www.coingecko.com/en/coins/solana

    このように、 Solana(ソラナ)ブロックチェーン上での取引活動が、暗号資産のソラナ(SOL)価格に密接に関連する場合があります。
    以下では、Solana(ソラナ)ブロックチェーン上での活動状況を概観します。

    Solana(ソラナ)ブロックチェーン上の現状

    TVL(Total Value Locked)

    ブロックチェーンデータ分析ツールDeFiLlamaによれば、そのチェーンにどれくらいの暗号資産(仮想通貨)がロック(流動性提供やステーキングされている状態)されているかの合計値であるTVLは掲載されているチェーンの合計で1200億ドルを超えています。
     
    https://defillama.com/
     
    Solana(ソラナ)ブロックチェーンは、Ethereum(イーサリアム)に次ぐ第2位に位置しており、TVLはおよそ113億ドル(約1.75兆円)となっています。
     
    https://defillama.com/chains

    ユーザー数(アドレス数)

    Solana(ソラナ)ブロックチェーンのブロックチェーンエクスプローラーであるSolscanによれば、アクティブウォレットは、日次でおよそ300〜500万であり、新規アカウントは日次増加数も上昇傾向を示しています。
     
    https://solscan.io/analytics

    ネットワーク・トランザクション手数料

    トランザクションは9割以上が成功し、TPS(1秒間あたりのトランザクション処理数)は約4500で安定的に稼働しています。
    バリデーター(ブロックチェーンに送られた取引を検証するサーバー)のパフォーマンスは、次第に上昇していることがわかります。
     
    https://solscan.io/analytics
     
    ブロックチェーンの混雑具合がわかるトランザクション手数料を見ると、1月20日あたりに高騰しています。
    この際には、取引量が一時的に増加し、優先手数料(トランザクションを優先的に確定させるために支払う手数料)が高騰していることがわかります。
     
    https://solscan.io/analytics#networks

    主要プロジェクトの現状

    DEX(分散型取引所)

    Solana(ソラナ)基盤の分散型取引所Jupiter(ジュピター)は、最近の発表により注目を集めています。
    Jupiterは自社のトークンであるJUPを取引手数料の50%で買い戻しする計画を発表し、これによりJUPの価格が急騰しました。
    JUPは一時0.9ドルから1.28ドルまで上昇し、現在は約1.1ドルで推移しています。
     
    https://www.coingecko.com/en/coins/jupiter
     
    さらに、Jupiterは、ミームコインプラットフォーム「Moonshot」の過半数株式を取得したことも発表しています。
    この取得により、Jupiterは共同でミームコインに取り組む方針を示しており、これが今後の成長に寄与することが期待されています。
     
    https://x.com/weremeow/status/1883068425737556153

    Solana(ソラナ)今後の注目ポイントと展望

    エコシステムの生長

     
    https://defillama.com/chain/Solana
     
    上図はDeFiLlamaのSolana(ソラナ)チェーン上のアプリケーションのTVLランキングです。
    多くのアプリケーションで資金が流入していることがわかります。
    ミームコインの発行・取引プラットフォームであるPump.funでは取引量が日次で3億ドル(約460億円)を超えており、手数料・収益のいずれも日次で300万ドル(4.6億)が発生しています。
     


    https://defillama.com/protocol/pump
     
    この手数料・収益の規模は、ブロックチェーンのアプリケーションの安定的な収益としては、稀有な存在であり、ミームコインの取引・発行という側面で、投機的なトレーダーのニーズにフィットすることに成功したといえます。
    このようなプラットフォームが現れるのは、Solana(ソラナ)の高いパフォーマンスと低い手数料が背景にあり、今後もこのようなアプリケーションに追随するように競争・相互運用が行われ、発展していく可能性があります。

    規制関連の懸念

    暗号資産(仮想通貨)のソラナ(SOL)が米国でビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)の次に現物のETFとして承認される可能性が言及されることがあります。
    実際には、ソラナ(SOL)の証券性など規制の枠組みとの整合性がはっきりせず、承認には至っていません。
    今後、SEC(米国証券取締委員会)の人事が変更され、ソラナ(SOL)の証券性や取り扱いについても緩和される可能性があります。
    現在は市場の期待としてETF承認がやや見込まれている可能性があり、承認が見送られることが確実になると、ソラナ(SOL)価格にも影響が及ぶでしょう。

    総括

    本レポートでは、Solana(ソラナ)ブロックチェーン、および暗号資産ソラナ(SOL)の現状をまとめました。
    米国が暗号資産(仮想通貨)にフレンドリーとなり、Solana(ソラナ)への注目度は高まっています。
    エコシステムの動向については、定期的にアップデートしていきます。
     

    【ご注意事項】
    本記事は執筆者の見解です。本記事の内容に関するお問い合わせは、株式会社HashHub(https://hashhub.tokyo/)までお願いいたします。また、HashHub Researchの各種レポート(https://hashhub-research.com/)もご参照ください。

    提供:HashHub Research
    執筆者:HashHub Research