▼目次
はじめに
「専門的なレベルまでは深堀りしたくないが、1時間だけ真剣に学んで最低限の理解を確保しておきたい」という方を対象に、ブロックチェーンを調べたり説明したりすることを専門にしている我々が情報共有を行っていきます。
今回は、主要なDeFiトークン、プロジェクトの概要理解を目的に情報を整理します。
DeFiのトレンドは移り変わりがありますが、それでもある程度の時間の経過とともにそのエコシステムのコアとなる概念が徐々に形成されつつあります。それらが具現化したプロジェクトはどのようなソリューションを提案しているのか。このひと記事で要点のみを抑えることができるはずです。
DEX(分散型取引所)
Uniswap 
プロジェクト概要:
UniswapはEthereum(イーサリアム)ブロックチェーン上で動作するDEXであり、ユーザーが仲介者を介さずにトークンを交換できる自動マーケットメイカー(AMM)を採用しています。ユーザーは流動性プールにトークンを預けることで取引手数料の一部を得ることができます。Uniswapは、シンプルなインターフェースと高い取引量で知られており、DeFiエコシステムの基盤として広く利用されています。
また、Uniswap V2、V3、V4と新たなバージョンを展開するたびに、DeFiカテゴリーに大きな影響を与える存在です。
トークン概要:
UniswapのガバナンストークンであるUNIは、プロトコルのガバナンスに参加するために使用されます。UNIトークンホルダーは、プロトコルのアップグレードや手数料構造の変更について投票することができます。UNIは、流動性提供者やコミュニティに対してインセンティブとして配布されています。
公式関連リンク:
● Uniswap 公式サイト
● Uniswap ドキュメント
Curve 
プロジェクト概要:
Curveは、特にステーブルコインの交換に特化したDEXで、低スリッページと高い効率性を特徴としています。流動性提供者は、ステーブルコインや他の同種トークンをプールに預けることで、取引手数料の一部を得ることができます。
トークン概要:
CurveのガバナンストークンであるCRVは、プロトコルのガバナンスに使用され、流動性提供者への報酬としても配布されます。CRVホルダーは、プロトコルのアップグレードや新しいプールの導入などに関する提案に投票することができます。
公式関連リンク:
● Curve 公式サイト
● Curve ドキュメント
PancakeSwap
プロジェクト概要:
PancakeSwapは、当初はBinance Smart Chain上で発展したDEXで、低手数料と高速な取引を提供します。ユーザーは、流動性プールにトークンを預けることで、取引手数料の一部を受け取ることができます。PancakeSwapは、多様なファーミングおよびステーキングオプションを提供しており、ユーザーはCAKEトークンを利用して報酬を得ることができます。
トークン概要:
PancakeSwapのガバナンストークンであるCAKEは、プロトコルのガバナンスに参加するために使用され、ユーザーはCAKEをステーキングすることで追加の報酬を得ることができます。CAKEトークンは、取引手数料の一部としても配布されます。
公式関連リンク:
● PancakeSwap 公式サイト
● PancakeSwap ドキュメント
デリバティブ
GMX
プロジェクト概要:
GMXは分散型永久先物取引プラットフォームで、ユーザーはレバレッジを使用して取引を行うことができます。GMXはArbitrum(アービトラム)とAvalanche(アバランチ)ネットワーク上で動作しており、ユーザーはスワップ、レバレッジ取引、流動性提供などの機能を利用できます。GMXはシンプルなUIと低手数料が特徴で、DeFiトレーダーに人気があります。
トークン概要:
GMXトークンはプラットフォームのガバナンストークンであり、ユーザーはトークンをステーキングすることで取引手数料の一部を受け取ることができます。また、GMXトークンホルダーは、プロトコルのガバナンスに参加することができ、提案に投票する権利があります。
公式関連リンク:
● GMX 公式サイト
● GMX ドキュメント
dYdX
プロジェクト概要:
dYdXは特にデリバティブ取引に焦点を当てています。dYdXは、先物、スワップ、およびマージントレーディングをサポートし、高い流動性と取引速度を提供します。dYdXはレイヤー2ソリューションであるStarknetを利用して、手数料を削減し、取引のスループットを向上させていましたが、現在は独自チェーンを展開しています。
トークン概要:
DYDXトークンはdYdXプラットフォームのガバナンストークンで、トークンホルダーはプロトコルのアップグレードや手数料構造の変更について投票することができます。また、DYDXトークンは流動性提供者や取引手数料のインセンティブとしても使用されます。
公式関連リンク:
● dYdX 公式サイト
● dYdX ドキュメント
Hyperliquid
プロジェクト概要:
Hyperliquidは、分散型のデリバティブ取引プラットフォームであり、ユーザーはさまざまな暗号資産(仮想通貨)のデリバティブ取引を行うことができます。Hyperliquidは高い流動性と迅速な取引実行を提供し、プロトコルの効率性を最大化するために自動化された市場メカニズムを使用しています。Hyperliquidは、ユーザーが高度な取引戦略を実行できる環境を提供します。
トークン概要:
Hyperliquidのネイティブトークンは現在発行されておらず、プロトコルの運営やガバナンスに関する詳細はまだ発表されていません。
公式関連リンク:
● Hyperliquid 公式サイト
● Hyperliquid ドキュメント
レンディング
Compound
プロジェクト概要:
Compoundは、主にEthereum(イーサリアム)ブロックチェーン上で構築された分散型金利プロトコルで、ユーザーが資産を預け入れて利息を得たり、資産を借り入れることができます。Compoundは、供給された資産をプールし、そのプールから貸し出しを行うことで機能します。借り手は担保を提供し、一定の金利で資産を借りることができます。
トークン概要:
COMPトークンは、Compoundプロトコルのガバナンストークンであり、ユーザーは提案に投票することでプロトコルのアップグレードや運営に参加することができます。COMPトークンはまた、資産の貸し手や借り手に対するインセンティブとしても使用されます。
公式関連リンク:
● Compound 公式サイト
● Compound ドキュメント
Aave
プロジェクト概要:
Aaveは、Compound同様にオープンソースの分散型レンディングプロトコルであり、ユーザーが暗号資産(仮想通貨)を貸し借りできるプラットフォームです。Aaveはスマートコントラクトを使用して中間業者なしで取引できるのが特徴です。また、Aaveはフラッシュローンと呼ばれる新しいタイプのローンを提供し、これによりユーザーは単一のトランザクション内で借り入れと返済を完了することができます。
トークン概要:
AAVEトークンは、ガバナンスとステーキングのためのトークンであり、ユーザーはプロトコルの決定に投票する権利を得ます。AAVEトークンはまた、プラットフォームのセキュリティと流動性を向上させるためにステーキングされます。
公式関連リンク:
● Aave 公式サイト
● Aave ドキュメント
Morpho
プロジェクト概要:
Morphoは、既存のDeFiレンディングプロトコルの上に構築された新しいタイプのP2Pレンディングプロトコルです。Morphoは、AaveやCompoundのような既存のプールベースのプロトコルと直接統合し、ユーザーにより高い利率と低い借入コストを提供します。Morphoは、流動性プールとP2Pの両方のアプローチを組み合わせることで、効率を最大化します。
トークン概要:
MORPHOトークンは、Morphoプロトコルのガバナンストークンであり、MORPHO保有者とその委任者で構成されるMorpho DAOがプロトコルを管理します。MORPHOトークン保有者は、プロトコルのスマートコントラクトの展開や所有、手数料スイッチの操作、フロントエンドの分散化、DAOトレジャリーの管理などに関する提案に投票することができます。
公式関連リンク:
● Morpho 公式サイト
● Morpho ドキュメント
リキッドステーキング
Lido
プロジェクト概要:
Lidoは、ユーザーがEthereum(イーサリアム)および他のPoS(Proof of Stake)チェーンでステーキングを行うための流動性ステーキングプロトコルです。Lidoを通じてユーザーはETHをステーキングし、その代わりにstETHというステーキングトークンを受け取ります。このstETHは他のDeFiプロトコルでの取引や利用が可能で、ステーキング報酬を得ながら流動性を維持することができます。
トークン概要:
LDOトークンはLido DAOのガバナンストークンであり、プロトコルの運営やアップグレードに関する投票に使用されます。LDOトークン保有者はプロトコルの開発やパラメーター調整に参加することができます。
公式関連リンク:
● Lido 公式サイト
● Lido ドキュメント
Rocket Pool
プロジェクト概要:
Rocket Poolは、分散型ステーキングプロトコルで、ユーザーが少額のイーサリアム(ETH)からステーキングしながら流動性ステーキングを行うことができます。Rocket Poolは、ステーキングプールを使用して、ユーザーが自分のノードを立ち上げることなくステーキングに参加できるようにします。ステーキング報酬は、対応する流動性トークンであるrETHを介して受け取ることができます。
トークン概要:
RPLトークンは、Rocket Poolのガバナンストークンであり、プロトコルのガバナンスやステーキングノードのセキュリティを強化するために使用されます。RPLトークンは、ステーキング報酬の一部としても配布されます。
公式関連リンク:
● Rocket Pool 公式サイト
● Rocket Pool ドキュメント
Jito
プロジェクト概要:
Jitoは、Solana(ソラナ)ブロックチェーン上で流動性ステーキングを行うためのプロトコルです。Jitoは、ユーザーが暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)をステーキングする際に、対応するステーキングトークンであるJitoSOLを発行します。このトークンは、流動性を維持しながらステーキング報酬を獲得する手段として利用できます。
トークン概要:
JTOトークンは、Jitoのガバナンストークンであり、プロトコルの運営やガバナンスに参加するために使用されます。JTOトークン保有者は、プロトコルの改善提案や意思決定に関与することができます。
公式関連リンク:
● Jito 公式サイト
● Jito ドキュメント
リステーキング
EigenLayer
プロジェクト概要:
EigenLayerは、Ethereum(イーサリアム)ネットワークのセキュリティとパフォーマンスを向上させるための再ステーキングプロトコルです。このプロトコルは、ユーザーが既存のステーキング資産を再利用し、新たなネットワークやアプリケーションのセキュリティ強化に貢献できる仕組みを提供します。EigenLayerを通じて、ステーキング資産の効率的な活用と分散型エコシステム全体の信頼性向上が図られています。
トークン概要:
EigenLayerのガバナンストークンであるEIGENは、プロトコルの運営とガバナンスに使用されます。EIGENトークン保有者は、プロトコルの変更やアップグレードに関する投票に参加でき、エコシステムの発展に寄与します。トークンの初期分配はDAOを通じて行われており、EIGENトークンはネットワークの安全性と分散化を維持するための重要な役割を果たします。
公式関連リンク:
● EigenLayer 公式サイト
● EigenLayer ドキュメント
Karak
プロジェクト概要:
Karakは、リステーキングを通じてセキュリティと流動性を提供するDeFiプロトコルです。Karakを使用することで、ユーザーは既存のステーキング資産をリステークし、新たなDeFiアプリケーションやプロジェクトに参加できます。これにより、資産の効率的な利用と追加収益の機会を提供します。
トークン概要:
Karakのトークンは現在発行されていません。
Symbiotic
プロジェクト概要:
Symbioticは、リステーキングを活用してブロックチェーンネットワークのセキュリティと流動性を向上させるプロトコルです。ユーザーは既存のステーキング資産を再利用し、異なるネットワークやプロジェクトに参加することで、より高い利回りと多様な収益源を得ることができます。
トークン概要:
Symbioticのトークンは現在発行されていません。
公式関連リンク:
● Symbiotic 公式サイト
● Symbiotic ドキュメント
ステーブルコイン
USDT
プロジェクト概要:
USDT(Tether)は、法定通貨(主に米ドル)に1:1でペッグされたステーブルコインです。Tetherは市場での価格変動を抑え、暗号資産(仮想通貨)市場のボラティリティから保護するために使用されます。USDTは、暗号通貨取引所やDeFiプラットフォームで広く利用されており、迅速で低コストのトランザクションを提供します。
トークン概要:
USDTはERC-20、TRC-20、BEP-20など、複数のブロックチェーン上で発行されています。トークンの発行と償還は、Tether社によって管理され、米ドル準備金によって裏付けられています。
公式関連リンク:
● Tether 公式サイト
● Tether ホワイトペーパー
USDC
プロジェクト概要:
USDC(USD Coin)は、CircleとCoinbaseによって共同で開発された米ドルにペッグされたステーブルコインです。USDCは透明性と規制遵守を重視し、米ドル準備金によって完全に裏付けられています。USDCは、送金、支払い、DeFiプロトコルでの利用など、幅広いユースケースを持っています。
トークン概要:
USDCはERC-20トークンとして主にEthereum(イーサリアム)ブロックチェーン上で発行されており、他のブロックチェーンにも展開されています。USDCトークンの発行と償還は、完全な米ドル準備金によってサポートされています。
公式関連リンク:
● USDC 公式サイト
● USDC ドキュメント
DAI
プロジェクト概要:
DAIは、MakerDAOによって開発された分散型ステーブルコインで、スマートコントラクトを通じて担保資産によって裏付けられています。DAIは、中央管理者なしで運用され、主にEthereum(イーサリアム)ブロックチェーン上での貸し借りや取引に広く使用されています。リアルワールドアセット(RWA)を利用した担保構造により、DAIは安定した価値を維持します。
トークン概要:
DAIはERC-20トークンとして発行されています。DAIの価格安定性は、MakerDAOのスマートコントラクトによって管理され、多様な暗号資産(仮想通貨)の担保によってサポートされています。
公式関連リンク:
● MakerDAO 公式サイト
● Maker Protocol ドキュメント
USDe
プロジェクト概要:
USDeは、Ethena Labsによって開発された分散型ステーブルコインで、イーサリアム(ETH)とビットコイン(BTC)のデリバティブを使って1ドルの価値を保つデルタニュートラル戦略を活用しています。この仕組みにより、市場のボラティリティから保護されつつ、安定した価値を提供します。
トークン概要:
USDeはERC-20トークンとしてEthereum(イーサリアム)ブロックチェーン上で発行され、スマートコントラクトによって発行と償還が管理されています。デルタニュートラルポジションを利用することで、USDeは安定した価値を維持します。
公式関連リンク:
● Ethena 公式サイト
● Ethena ドキュメント
RWA (Real World Assets)
Ondo Finance
プロジェクト概要:
Ondo Financeは、伝統的な金融資産をDeFiに接続することで、分散型金融の可能性を広げるプロジェクトです。Ondoは、トークン化された債券や株式をDeFi市場で取引可能にすることで、より多くの流動性を提供し、投資家が新たな資産クラスにアクセスできるようにします。また、利回りを得るためのさまざまな戦略を提供しています。
トークン概要:
OndoのガバナンストークンであるONDOは、プロトコルの運営とガバナンスに使用されます。ONDOトークンホルダーは、プロトコルのアップデートやパラメーターの調整について投票権を持っています。
公式関連リンク:
● Ondo Finance 公式サイト
● Ondo Finance ドキュメント
Centrifuge
プロジェクト概要:
Centrifugeは、実世界の資産(RWA)をトークン化し、DeFi市場に接続するプラットフォームです。企業は、請求書や不動産などの資産をトークン化し、これを担保に資金を調達できます。Centrifugeは、Ethereum(イーサリアム)とPolkadot(ポルカドット)上で動作し、企業の資金調達コストを削減し、投資家には新しい投資機会を提供します。
トークン概要:
CentrifugeのガバナンストークンであるCFGは、プラットフォームの運営とガバナンスに使用されます。CFGトークンホルダーは、プロトコルのアップデートやパラメーターの調整について投票権を持っています。
公式関連リンク:
● Centrifuge 公式サイト
● Centrifuge ドキュメント
Maple Finance
プロジェクト概要:
Maple Financeは、信用による企業向けの貸付を可能にする分散型金融プロトコルです。Mapleは、企業が資金を調達するためのプールを作成し、流動性提供者から資金を借り入れることができます。借り手の信用評価とリスク管理を専門のデリゲーターが行い、資金提供者は手数料収入を得ることができます。
トークン概要:
MapleのガバナンストークンであるMPLは、プロトコルのガバナンスに使用されます。MPLトークンホルダーは、プロトコルのパラメーターの調整やアップデートについて投票権を持っています。
公式関連リンク:
● Maple Finance 公式サイト
● Maple Finance ドキュメント
Goldfinch
プロジェクト概要:
Goldfinchは、新興市場向けの無担保ローンを提供する分散型クレジットプロトコルです。Goldfinchは、地域のローン事業者と提携し、彼らに資金を提供することで、最終的な借り手にローンを提供します。このアプローチにより、金融包摂を促進し、新興市場の中小企業や個人に資金を提供します。
トークン概要:
GoldfinchのガバナンストークンであるGFIは、プロトコルのガバナンスに使用されます。GFIトークンホルダーは、プロトコルのアップデートやパラメーターの調整について投票権を持っています。
公式関連リンク:
● Goldfinch 公式サイト
● Goldfinch ドキュメント
合成資産 (Synthetic Assets)
Synthetix
プロジェクト概要:
Synthetixは、Ethereum(イーサリアム)上で動作する合成資産プロトコルで、さまざまな現実世界の資産(法定通貨、コモディティ、暗号資産など)をトークン化し、オンチェーンで取引できるようにします。ユーザーは、SNXトークンを担保として預けることで、合成資産(Synths)を発行し、これらの資産を取引することができます。
トークン概要:
SNXトークンは、Synthetixネットワークのネイティブトークンであり、担保として使用されるほか、ステーキングして報酬を得ることもできます。また、ガバナンス投票に参加するためにも使用されます。
公式関連リンク:
● Synthetix 公式サイト
● Synthetix ドキュメント
Alchemix
プロジェクト概要:
Alchemixは、ユーザーが自分の将来の収益を担保にして即座に借り入れができるDeFiプロトコルです。ユーザーは、担保資産(通常はETHやDAI)を預けることで、alUSDなどの合成資産を借り入れ、その資産を他のDeFiプロトコルで運用することができます。借り入れたalUSDは、担保資産が生む収益で自動的に返済されます。
トークン概要:
ALCXトークンは、Alchemixのガバナンストークンであり、プロトコルのアップデートやパラメーターの調整について投票権を持っています。また、ステーキングすることで報酬を得ることも可能です。
公式関連リンク:
● Alchemix 公式サイト
● Alchemix ドキュメント
イールド (Yield)
Pendle
プロジェクト概要:
Pendleは、ユーザーが将来の収益をトークン化し、これを売買できるようにするDeFiプロトコルです。ユーザーは、担保資産を預けることで、将来の利息部分を分離し、それぞれ独立したトークンとして取引できます。これにより、収益の柔軟な管理と高効率な運用が可能になります。
トークン概要:
PENDLEトークンは、Pendleプロトコルのガバナンストークンであり、プロトコルのアップデートやパラメーターの調整についての投票権を持っています。また、ステーキングすることで報酬を得ることもできます。
公式関連リンク:
● Pendle 公式サイト
● Pendle ドキュメント
Convex Finance
プロジェクト概要:
Convex Financeは、Curve Finance上での流動性提供を効率化するためのプラットフォームです。Convexを利用することで、ユーザーはCRVトークンをステーキングし、流動性提供の報酬を最大化することができます。これにより、ユーザーはより多くの報酬を得ることができます。
トークン概要:
CVXトークンは、Convex Financeのガバナンストークンであり、プロトコルのアップデートや報酬分配についての投票権を持っています。また、CVXをステーキングすることで追加の報酬を得ることも可能です。
公式関連リンク:
● Convex Finance 公式サイト
● Convex Finance ドキュメント
クロスチェーン、ブリッジ (Cross-Chain, Bridges)
Stargate Finance
プロジェクト概要:
Stargateは、異なるブロックチェーン間での流動性転送を実現するクロスチェーン流動性プロトコルです。ユーザーは、Stargateを介して一つのチェーンから別のチェーンに資産を移動することができ、これによりDeFiエコシステム全体の流動性を高めます。Stargateの仕組みには、資産のロックとミントを用いることで、流動性の効率的な移動を実現しています。
トークン概要:
STGトークンは、Stargateプロトコルのガバナンストークンです。トークンホルダーは、プロトコルのアップデートや重要な決定について投票する権利を持ちます。また、STGトークンをステーキングすることで追加の報酬を得ることができます。
公式関連リンク:
● Stargate 公式サイト
● Stargate ドキュメント
アグリゲーター (Aggregators)
Yearn Finance
プロジェクト概要:
Yearn Financeは、DeFiプロトコルを利用した利回り最適化プラットフォームです。ユーザーはYearnのVaultsに資産を預けることで、複数のDeFiプロトコルを通じた自動化された戦略により、最適な利回りを得ることができます。Yearn Financeは、レンディング、ステーキング、流動性提供などの様々な戦略を使用して収益を最大化します。
トークン概要:
YFIトークンはYearn Financeのガバナンストークンです。YFIトークンホルダーはプロトコルの提案に投票する権利を持ち、Yearnの運営方針やアップデートについての意思決定に参加できます。ユーザーは YFI トークンをロックして veYFI を受け取ることができ、これにより Vault 報酬を増やしたり、買い戻された YFI の送信先を投票したりできます。
公式関連リンク:
● Yearn Finance 公式サイト
● Yearn Finance ドキュメント
Beefy Finance
プロジェクト概要:
Beefy Financeは、複数のブロックチェーンに対応したマルチチェーン収益最適化プロトコルです。ユーザーはBeefyの「Vaults」に資産を預けることで、自動化された収益農業戦略により最適な利回りを得ることができます。Beefyは、流動性提供、ステーキング、レンディングなどの戦略を使用して収益を最大化します。
トークン概要:
BIFIトークンはBeefy Financeのガバナンストークンです。BIFIトークンホルダーは、プロトコルの提案に投票する権利を持ち、Beefyの運営方針やアップデートについての意思決定に参加できます。また、BIFIトークンをステーキングすることで追加の報酬を得ることができます。
公式関連リンク:
● Beefy Finance 公式サイト
● Beefy Finance ドキュメント
1inch Network
プロジェクト概要:
1inch Networkは、DEXアグリゲーターであり、ユーザーが複数のDEXから最適な取引レートを見つけることを支援します。1inchのスマートコントラクトは、取引を複数のDEXにまたがって分割することで、最も有利な取引条件を実現します。また、1inchはリキッドプロバイダー向けのファーミングやステーキング機能も提供しています。
トークン概要:
1INCHトークンは1inch Networkのガバナンストークンです。トークンホルダーはプロトコルの提案に投票する権利を持ち、1inchの運営方針やアップデートについての意思決定に参加できます。また、1INCHトークンはリクイディティ提供者やユーザーへのインセンティブとしても使用されます。
公式関連リンク:
● 1inch Network 公式サイト
● 1inch Network ドキュメント
オプション
Derive
プロジェクト概要
Derive(元Lyra)は、Optimism上などで動作するオプション取引プロトコルです。Deriveは、Synthetixのエコシステムを活用し、流動性提供者とオプション取引のユーザーをつなぐ自動マーケットメイカー(AMM)を提供します。Lyraの特徴は、sUSDを基軸通貨として使用し、オラクルを通じて価格を管理することで、取引のスリッページを最小限に抑える点にあります。また、流動性提供者は、Synthetixのインバーストークンを使用することで、価格変動に対するリスクヘッジが可能です。
公式関連リンク
● Derive 公式サイト
● Derive ドキュメント
Deri.io
プロジェクト概要
Deri.ioは、DeFiプラットフォームで、デリバティブ取引を提供するプロトコルです。ユーザーはDeri.ioを通じて、様々な資産に対する先物取引やオプション取引を行うことができます。Deri.ioはオラクルを使用してリアルタイムの価格データを取得し、スマートコントラクトを通じて透明で効率的な取引を提供します。これにより、ユーザーは担保を提供してリスクを管理しながら取引を行うことができます。
トークン概要
Deri.ioのガバナンストークンであるDERIは、プラットフォームの運営に関する投票権を持ち、取引手数料の支払いにも使用されます。トークン保有者は、ガバナンス投票に参加し、プロトコルの未来に影響を与える決定を行うことができます。
公式関連リンク
● Deri.io 公式サイト
● Deri.io ドキュメント
オラクル
Chainlink
プロジェクト概要
Chainlinkは、スマートコントラクトと外部データを結びつけるための分散型オラクルネットワークです。Chainlinkは、スマートコントラクトが外部API、データフィード、金融取引、IoTデバイスなどの現実世界のデータにアクセスできるようにすることで、ブロックチェーンの外にあるデータやサービスとスマートコントラクトを安全に連携させます。これにより、金融、保険、サプライチェーン、ギャンブルなど、さまざまな業界でのスマートコントラクトの応用が可能になります。
トークン概要
ChainlinkのネイティブトークンであるLINKは、オラクルサービスの提供者に対する報酬として使用されます。LINKトークンは、データの提供、検証、報酬の支払いなど、ネットワークのさまざまな活動に必要です。
公式関連リンク
● Chainlink 公式サイト
● Chainlink ドキュメント
Pyth Network
プロジェクト概要
Pyth Networkは、高精度で低遅延の金融データを提供するための分散型オラクルネットワークです。Pyth Networkは、金融市場や取引所から直接データを取得し、ブロックチェーン上のスマートコントラクトに提供することで、正確な市場価格やその他の重要なデータをリアルタイムで提供します。これにより、DeFiプロトコルや他のブロックチェーンアプリケーションは、高精度なデータを使用して安全かつ効率的に運用できます。
トークン概要
PYTHトークンは、Pyth Networkのガバナンストークンです。このトークンは、ネットワークのガバナンスにおける投票権を提供します。トークンホルダーはPYTHトークンをステーキングすることでDAOで提案を提出したり、既存の提案に投票することができます。
公式関連リンク
● Pyth Network 公式サイト
● Pyth Network ドキュメント
保険
Nexus Mutual
プロジェクト概要
Nexus Mutualは、Ethereum(イーサリアム)ブロックチェーン上で運営される分散型保険プロトコルです。Nexus Mutualは、スマートコントラクトのバグやハッキングによる損失をカバーする保険を提供します。ユーザーは、Nexus Mutualプラットフォームを通じて保険契約を購入し、保険金を請求することができます。また、Nexus Mutualはコミュニティ主導のモデルを採用しており、保険契約のリスク評価や保険金請求の審査は、Nexusトークン(NXM)を保有するメンバーによって行われます。
トークン概要
Nexus MutualのネイティブトークンであるNXMは、保険契約の購入、リスク評価、保険金請求の審査、ガバナンス投票に使用されます。NXMトークンの保有者は、プロトコルの重要な意思決定に参加し、保険プールの管理に関与することができます。
公式関連リンク
● Nexus Mutual 公式サイト
● Nexus Mutual ドキュメント
サービス
Summer.fi
プロジェクト概要
Summer.fi(以前のOasis.app)は、2016年にMakerDAOの最初のプロジェクトの一つとして誕生しました。Summer.fiは、Makerの完全な分散化後に独立した存在となり、DeFiにおける資本展開の最も信頼されるアプリを構築することをミッションとしています。
現在、Summer.fiはMaker Protocolへのアクセスに留まらず、AAVE、Ajna、Sparkなどのプロトコルをサポートし、ユーザーが資本を効率的に運用できる多様な製品と高度な自動化機能を提供しています。主な製品には、借入、増幅(Multiply)、収益(Earn)があり、Stop-Loss、Auto-Buy & Auto-Sell、Constant Multipleなどの自動化機能を提供しています。
トークン概要
現在トークンは発行されていません。
公式関連リンク
● Summer.fi 公式サイト
● Summer.fi ドキュメント
DeFi Saver
プロジェクト概要
DeFi Saverは、DeFiプロトコル向けの資産管理アプリケーションです。主に貸付プロトコルでのポジション作成、管理、追跡に焦点を当てています。
サポートするプロトコルには、MakerDAO、Aave、Liquity、Compound、Spark、CurveUSD、Reflexerなどがあります。DeFi Saverの主要機能には、レバレッジ調整(BoostとRepay)、ポジションの異なるプロトコル間での移動(Loan Shifter)、ステーブルコインの利息獲得(Smart Savingsダッシュボード)、複雑な取引のカスタム作成(Recipe Creator)、およびトークンスワップ(Exchange)が含まれます。
特に、担保付き債務ポジションの作成や管理、レバレッジポジションの作成、利回りファーミング戦略の利用が一般的なユースケースです。
トークン概要
現在トークンは発行されていません。
公式関連リンク
● DeFi Saver公式サイト
● DeFi Saverドキュメント
【ご注意事項】
本記事は執筆者の見解です。本記事の内容に関するお問い合わせは、株式会社HashHub(https://hashhub.tokyo/)までお願いいたします。また、HashHub Researchの各種レポート(https://hashhub-research.com/)もご参照ください。
提供:HashHub Research
執筆者:HashHub Research