2026/03/11
開戦から12日が経過、マーケットは落ち着きを取り戻し始める
米国・イスラエルとイランの戦争は、開戦から12日が経過しました。軍事力で一方的な優位性を持つ米・イスラエル側は、イランの攻撃拠点や関連設備の破壊を進めています。一方のイラン側は、周辺産油国にある米軍基地を中心に報復攻撃を繰り返している状況です。
足元では、原油関連設備への攻撃に加え、淡水化プラント設備にも一部被害が及んでいるとみられ、徐々に“レッドライン”を超えつつある印象です。とりわけ淡水化プラントの破壊が本格化すれば、飲料水の確保に直結するため、現地の市民生活に与える影響は極めて大きくなります。これは単なる軍事的な応酬にとどまらず、国民の生命維持に関わる重大な問題です。
そのため、これまで一定の抑制姿勢を保ってきた産油国側も、忍耐の限界に近づいている可能性があります。今後の情勢次第では、中東全域の地政学リスクが一段と高まり、金融市場も再び過敏に反応しやすくなるでしょう。
目先は、情勢のヘッドライン一つでリスクオン・リスクオフが日替わりで切り替わる、不安定なマーケットが続きそうです。
■調整が1カ月を超える、下落トレンド再開か
【採用テクニカル】
• 移動平均線(SMA):30(赤)、90(青)、200(橙)
• MACD:12,26,9
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出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)
BTC/JPY日足チャートの分析です。
先週半ばには戻り高値となる1,160万円台をつけました。その後、週明けには1,040万円台まで下落し、約120万円幅の急落となったものの、昨晩は再び戻り高値圏である1,130万円台まで買い戻されました。
このように、足元のBTC/JPYは非常にボラティリティが高く、短期トレードでは厳格なレバレッジ管理が強く求められる局面です。値幅自体は取れる一方で、方向感が定まりにくく、無理なポジションメイクは振り回されやすい相場といえるでしょう。
2月6日まで続いた大幅下落のあと、相場はすでに1カ月以上にわたってボトム圏でのレンジを形成しています。見方によっては底堅さを示しているとも言えますが、反転上昇を示唆するには調整期間がやや長引きすぎている印象もあります。
また、先週に1,160万円台の戻り高値をつけた場面は、結果的にブルトラップ化しつつある可能性も否定できません。
今週中にあらためてこの高値を明確に上抜けできないようであれば、相場は再び下落トレンドへ回帰する可能性が高まると考えています。その場合、単なる押し目ではなく、レンジ下限の底割れも視野に入れておく必要があるでしょう。
■ 戻り売り継続相場
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出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)
BTC/JPY4時間足チャートの分析です。
SMA30(赤)、SMA90(青)、SMA200(橙)のすべてをローソク足実体が上回って推移しており、時間足レベルでは上昇トレンドに切り替わったのではないか、とも疑える局面に入っています。日足ではまだ戻り局面の範囲内と考えられるものの、短期足には徐々に買い圧力が波及してきている印象です。
そのため、特にSMA90~SMA200が位置する1,060万~1,070万円台は、短期的に重要なサポート帯となりそうです。買い目線を意識するのであれば、まずはこの水準までの押しを待ってから判断したいところでしょう。
一方で、戻り売り継続を前提に安値更新を狙うのであれば、現状水準から先週高値である1,160万円を意識しながら、段階的に売り上がるイメージです。
ただ、現時点ではまだ方向感が完全には定まっておらず、もう数日ほど揉み合い相場を形成してくれたほうが、より見通しは立てやすくなるように思います。
筆者としては依然として戻り売り目線を維持しているものの、本格的な追加エントリーはまだ控えている状況です。木曜日の欧州時間までに高値更新が見られないようであれば、再度売りで入っていくシナリオを想定しています。
現在保有しているショートポジションはキープしつつも、新規の追加売りについては、あと1日ほど様子を見たほうがよいかもしれません。
■SMA90-200がポイント
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出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)
ETH/JPY4時間足チャートの分析です。
ETHもBTCと同様に、SMA90(青)とSMA200(橙)のサポート帯を意識したい局面です。31.2万~31.3万円付近まで下落した場合、押し目買いを狙うのか、あるいは下抜けを確認してブレイクアウト狙いに切り替えるのか、見極めが必要な価格帯となるでしょう。
現状、筆者はショートポジションを保有しています。ここまでの下落を踏まえると、一部利食いを入れる選択肢もありますが、さらなる下落余地を狙うかどうかについては、まだ判断を固め切れていません。
ただし、週末にかけてこの水準まで大きく反落するイメージも現時点では強く持てておらず、やや悩ましいところです。
そのため、日曜日までに明確な反落が見られない場合には、時間的なリミットを重視して撤退も視野に入れる予定です。追加の戻り売りを行うのであれば、33万~34万円にかけてのゾーンで段階的に売り上がる方針です。
なお、こうした不安定な相場環境では、レバレッジは極力抑えるべきだと考えています。筆者も口座残高に対して過度なポジションは取らず、ショートの総量は残高比でおおむね0.8~0.9倍程度にとどめています。
したがって、戻り局面が到来したとしても、追加する売りポジションは全体の10~20%程度に抑える予定です。
■BTC連れ高・連れ安の展開か
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出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)
SOL/JPY4時間足の分析です。
チャート形状そのものはETHと似ていますが、SOLはアルトコインであるぶん、値動きの変動率がさらに大きくなりやすい点に注意が必要です。そのため、ショート目線自体は持ちながらも、現時点では無理に手を出さず、様子見を優先しています。
基本的にはBTCに連れ高・連れ安する展開を想定しているため、まずはBTCをしっかり分析し、大きめの戻り局面が到来したタイミングで売りポジションを構築する程度で十分ではないかと考えています。
SOL単独で強気・弱気を判断するよりも、BTC主導の相場地合いを見ながら合わせていくほうが、リスク管理の面でも無難でしょう。
また、直近安値を起点に引ける上昇トレンドラインを明確に割り込んでくるようであれば、下落スピードが一段と加速する可能性もあります。アルトコインは一度崩れ始めると想定以上に下げ幅が大きくなりやすいため、エントリータイミング以上に、サイズ管理と撤退基準を徹底したいところです。
■ 全体まとめ
• 米・イスラエルとイランの戦争は開戦から12日が経過し、マーケットはやや落ち着きを取り戻しつつある
• ただし、原油設備や淡水化プラントへの攻撃が続けば、中東の地政学リスクはさらに高まりやすい
• BTC/JPY日足は1カ月超のボトムレンジが続いており、高値更新できなければ再下落の可能性がある
• 先週高値の1,160万円台を今週中に明確に超えられるかが大きな分岐点
• BTC/JPY4時間足ではSMA90~200が位置する1,060万~1,070万円台が重要サポート
• 現時点では短期足に買い圧力が見えるが、日足ベースではまだ戻り売り優勢と判断
• ETH/JPYは31.2万~31.3万円付近が重要な見極めポイント
• ETHは33万~34万円ゾーンでの戻り売りを意識しつつ、時間的リミットも重視したい
• SOL/JPYはBTCに連れやすく、単独判断よりBTC主導で見たほうが無難
• 全体としては、低レバレッジを徹底し、戻り売り目線を維持しながらも追加エントリーは慎重に見極めたい局面
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