2025/11/05
AI株下落開始で世界的に波及!?BTCはさらに下落加速か
今週に入り、AI関連銘柄を中心に下落の勢いが強まっています。特にエヌビディア(NVIDIA)やパランティア(Palantir)など、AIブームをけん引してきた主要銘柄の下落が顕著で、チャート形状は天井を打ったような印象を与えています。アフターマーケットでも下値を更新しており、本日の日経平均もこれに呼応するように一時2,000円超の下落を記録しました。記事執筆時点では49,500円前後と、先日の史上最高値から約2,500円の調整局面に入り、不穏なムードが漂っています。暗号資産市場でも下落基調が鮮明となり、BTCは週初の11万ドル台から今朝は10万ドルを割り込むなど、下げ足が加速しています。週足・日足ともにトレンド転換を疑う水準に到達しており、慎重な見極めが必要な局面です。
■1440万円割れで完全な下落トレンド入りか?
【採用テクニカル】
• 移動平均線(SMA):30(赤)、90(青)、200(橙)
• MACD:12,26,9

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)
BTC/JPY週足チャートでは、明確な悪材料がない中で下落が進行しており、現在もファンダメンタルズに大きな変化は見られません。
一方で、「BTC_OG」アドレスによる大口送金が続いており、これらの換金売りが断続的な下押し要因となっています。
週足レベルではMACDがデッドクロスを形成し、0ラインまでの調整を示唆しています。2025年3〜4月に見られたような調整相場の再来に警戒が必要です。
1440万円が目先の重要サポートですが、これを明確に割り込むと、SMA90(青)付近までの一段安が視野に入るでしょう。
■ 2ヶ月以上の調整局面入りを想定

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)
BTC/JPY日足チャートでは、SMA200(橙)を下抜けしており、ブル相場にとっては致命的なシグナルです。
過去のデータでは、200SMAを割り込むとおおむね2〜2.5ヶ月間の調整局面に入り、割り込み後1〜1.5ヶ月で安値を形成する傾向があります。
このパターンを踏まえると、11月末〜12月上旬まで下落トレンドが続く可能性があります。AI株の下落が世界的に波及すれば、暗号資産市場にも連れ安が波及する展開が考えられます。
目先の下値目処は今年の安値1080万円付近。今月中は売り優勢(ショート目線)を維持する戦略を想定します。
■ トレジャリー企業の買い支えは期待薄に

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)
ETH/JPY日足チャートも、BTC同様にSMA200(橙)を明確に下抜けしました。これにより、調整局面入りの可能性が高まったと言えます。
ETHは今年の安値から約3.5倍に上昇していたため、下落局面では反動も大きくなる可能性があります。
最大で31万円台付近までの下落を想定し、慎重に相場を注視する必要があります。
また、AI株の下落が進むと、ETHを保有する米国トレジャリー企業の投資余力が縮小する懸念があります。資金流入が細る中で売却依頼が増加すれば、売りが売りを呼ぶ展開となり、下落に拍車をかける可能性があります。
ETHについては、下値警戒感を一段と強める局面に入ったと考えられます。
■ SOLチャート形状は悪化の一途

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)
SOL/JPY日足チャートでは、4月安値から続いた上昇トレンドラインを割り込み、SMA200(橙)も下抜けました。チャート形状は非常に悪化しています。
6月安値の19,000円を目指す展開を想定し、23,000円付近からの戻り売り戦略を中心に組み立てます。
ETH同様に、SOLもトレジャリー保有企業の買いが途絶えるリスクがあり、高値掴みの資金が売り圧力に転じる可能性があります。
最悪の場合、4月安値15,000円付近までの下落も想定しておくべきです。SOLはインフレ体質が残るため、下落相場では他銘柄以上に急落(ドローダウン)が起きやすい点に注意が必要です。
■まとめ
今週から筆者は売りトレードにシフトしましたが、現状では下落がさらに深まるシナリオを想定しています。
BTCがドル建てで10万ドルを割り込んだことは心理的にも大きな節目であり、今後は「AIバブル崩壊」という見出しが相次ぐ可能性があります。
実際に崩壊するかは別として、メディア報道やセンチメントによる一時的なクラッシュ相場が発生するリスクは高いと考えます。
短期的には急落からの反発もあり得ますが、その前に一段の下押しが来る可能性を念頭に、ポジションとリスク管理を徹底すべき局面です。
株式市場の動向を見極めつつ、暗号資産も連れ安リスクを前提としたベア目線で臨むスタンスを維持したいと思います。
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