2025/02/17
暗号資産週間レポート(2025.2.9~2025.2.15)
XRP、ADA、DOGEのETF進展と米経済指標が暗号資産市場に与えた影響とは?
【2/9~2/15週のサマリー】・XRP、ADA、DOGE等のアルトコインについてETF進展
・米Bloombergのアナリストが複数銘柄の現物ETFの承認確率について言及
・CPIが上振れし米金利は上昇したものの、PPI後低下
・トランプ大統領、相互関税の実施を4月に延期
【暗号資産市場概況】
2/9~2/15週におけるBTC/JPYの週足終値は前週比+1.82%の14,889,750円、ETH/JPYの週足終値は同+2.99%の411,715円であった(※終値は2/15の当社現物EOD[2/16 6:59:59]レートMid値)。
先週の暗号資産市場は、BTCの値動きに方向性はなかったものの、XRP、ADA、DOGE等のアルトコインについて直近でETFの進展があったことに市場は好感し、進展のあった銘柄は他銘柄対比高パフォーマンスとなった。
11日、米Grayscale社がADAの現物ETFの上場に向けて、ニューヨーク証券取引所(NYSE)の子会社であるNYSE Arcaを通じて「19b-4」申請書を米証券取引委員会(SEC)に提出した。14日には、SECがGrayscale社によるXRPとDOGEの現物ETFの申請を受理し、SECがXRPに関する申請に回答した初めてのケースとなった。
米Bloombergのアナリストであるジェームズ・セイファート氏とエリック・バルチュナス氏が2025年に現物ETFが承認される確率について言及した。それによると、LTCが90%、DOGEが75%、SOLが70%、そしてXRPが65%となっている。先月、SECには暗号資産のタスクフォースが設立されており、証券性判断を含む規制の明確化が進むと期待されている。暗号資産に親和的であるトランプ政権下では、SECが暗号資産に対してより柔軟な姿勢を示すとの見方がされているため、証券法違反にならずETFの上場が進むという期待がこのような高い確率の根拠となっているのだろう。
週の後半には米国の物価指標が話題となった。米1月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.3%がコンセンサスであったが、+0.5%と上振れしたことで米金利が急上昇した。米1月生産者物価指数(PPI)へ緊張が高まったが、米連邦準備制度(Fed)が重要視するPCEデフレーターに反映されるPPIの構成項目が弱く金利低下につながった。米1月小売売上高は予想を上回るも、Fedの金融政策判断は今後のデータ次第となるだろう。暗号資産は多少金利の変化に合わせ変動したものの、特にBTCはボラティリティが低い1週間であった。また、前週話題になった関税についてだが、米トランプ大統領は相互関税についての大統領令に署名したものの、実施については4月に延期するという内容であり米株の上昇につながった。
[BTC/USD週間チャート(30分足)]

(TradingView提供のチャートにてSBI VCトレード株式会社 市場オペレーション部作成)
[BTC/JPY週間チャート(30分足)]

(TradingView提供のチャートにてSBI VCトレード株式会社 市場オペレーション部作成)
[ビットコイン現物 ETF の資金流入出と運用資産残高合計、ビットコイン価格]

(緑・赤のバーが資金流入出 / 白線が運用資産残高合計/ 橙線がビットコイン価格)
(SoSoValue提供のチャートより SBI VC トレード株式会社 市場オペレーション部作成)
[イーサリアム現物 ETF の資金流入出と運用資産残高合計、イーサリアム価格]

(緑・赤のバーが資金流入出 / 白線が運用資産残高合計/ 青線がイーサリアム価格)
(SoSoValue提供のチャートより SBI VC トレード株式会社 市場オペレーション部作成)
【2/9~2/15週の主な出来事】

【2/16~2/22週の主な予定】

【今週のひとこと】Hyperliquid
昨年、暗号資産のエアドロップ界隈を賑わせた銘柄のひとつに、上場後急上昇した「HYPE」というトークンがありますが、その暗号資産のエアドロップが実施された分散型取引所(DEX)であるHyperliquidとはどのようなサービスなのでしょうか。
Hyperliquidは、独自の高性能レイヤー1ブロックチェーン上に構築されたDEXであり、2024年初頭に登場しました。主な目的は、中央集権型取引所(CEX)の速度と効率性、分散型金融(DeFi)の透明性とセキュリティを組み合わせ、投資家に優れた取引体験を提供することを目指し、主にデリバティブ取引、特に無期限先物取引を提供しています。
特徴としては、①独自のレイヤー1ブロックチェーン技術を活用し高速かつ低手数料の取引の実現、②他の分散型取引所と比較して取引量が10倍以上とされる深い流動性があり、有利な取引環境を提供などが挙げられます。
このようなメリットもあり、日次取引高は時期によって大きく変動しますが、2024年10月には13.9億ドルほどでしたが、同年12月13日には40億ドルに達しました。さらに、2025年1月には、月間取引量が3,660億ドルに達し、日次平均取引高は約122億ドルとなりました。また2月15日には、現物のビットコインの取り扱いが始まり、現物取引も拡充してきております。以上のことからHyperliquidは最先端のDEXと言えますので、DEXとはどのようなものか興味のある方は参考にしてはいかがでしょうか。
(注意:Hyperliquidは規制当局の許可が下りていないサービスであり、当社からの暗号資産の送金も禁止しております。本記事は、同プラットフォームの利用を促進するものではありません。)
(SBI VCトレード株式会社 市場オペレーション部作成)
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