Market Report

マーケット情報

2025/02/12

トランプ節で右往左往、マーケット膠着も上値は重い展開か?

トランプ節が炸裂中です。
メキシコ、カナダ、中国に関税を課しましたが、今度はアルミニウムや鉄鋼に25%の関税を課すことを決定しました。これは全ての国に該当し、つまり米国が輸入する全てのアルミニウムと鉄鋼に関税をかけるということです。
輸入量を調べたところ、大きく影響を受けるのはカナダがダントツ一位でした。(カナダからの輸入:アルミニウム類製品79%、鉄鋼16%でいずれも一位)
参考:https://jp.reuters.com/markets/commodities/5IAICMGLHBP6NGIF5NSDISR33A-2025-02-09/?utm_source=chatgpt.com

そのほか、影響を受ける国々はブラジル、メキシコ、韓国、UAEといった具合です。
欧州からの輸入品に関しても関税をかけるようですが、規模が大きいため発表がまだ遅れているのだと思います。
現在、カナダへの締め付け割合が大きく3月初旬までに本当に決着がつくのか心配です。
話のまとまり、進展がなければ徐々にまたリスクオフで反応していくのではないでしょうか。


■下限ラインをブレイクは時間の問題か?


【採用テクニカル】
移動平均線(SMA):30(赤),90(青),200 (橙)
MACD:12,26,9

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


BTC/JPY日足チャート分析です。
並行チャネルレンジ下限ラインに張り付いて推移しており、下値を割り込めば強めの下落に繋がり兼ねない形状をしております。
MACDもマイナス圏に沈んできたため、テクニカル的にも下落を示唆している状況です。
今週後半も引き続き戻り売り目線を堅持しております。
日足レベルでの上値の目安はSMA90といたし、1500-1520万円からの戻り売りが機能しやすいのではないでしょうか。日足レベルではまだ苦しい地合いが続きそうな形状です。





■浅い戻りは1480-1490万円

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


4時間足に時間軸を落とします。
SMA90は4時間足でも1525万円付近で推移しており、時間の経過ともに下がってきます。
よって日足のレジスタンスを重なりやすいため、やはり上値の目処はこの価格帯は重要なポイントとなりそうです。
またさらに小さな三角保合が引けることから、今日明日中の上値の目安は1480-90万円付近も意識しておくと良いでしょう。
小さな三角保合形成で最終的に下方向にブレイクでしょうか?
MACDは再びデッドクロス気味ですのであまり買い向かいたくない地合いです。
いずれにしても戻り売りレンジトレード継続で様子見したいところです。





■もうしばらくは様子見か?

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


続いてETH/JPY日足チャート分析です。
BTCよりも大幅な下落となっておりましたが、この1週間ようやく下げ止まり感が出てきております。
もうしばらくこの水準で下値を切り下げることなく維持できますと、MACDはゴールデンクロスするでしょう。その場合、SMA200付近までの上値まで調整する可能性が出てきそうです。上値の目安は44万円付近と予想し、この水準から戻り売りを再開したいイメージです。
押し目買いも検討できなくもない距離感ですが、冒頭で既述したようにトランプ関税報道がまたいつ出ておかしくありません。
その度、上昇しては押し戻されての繰り返しをしておりますので、買いはまだ控えておくほうが良いでしょう。
欧州関税の導入→妥協案で落ち着く頃あたりでないと買い向かうと良いと思いますので、本格的な買い戻しはもうしばらくの期間様子見と考えます。



■SOLはBTCよりも底堅かった?

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


最後にSOL/JPY日足分析です。
SMA200以上の価格をキープしており、底堅さが出てきております。
この1週間はBTCよりも底堅く推移しており、下値を更新しなくなりました。
よって今週もSMA200からの押し目買い戦略は有効かもしれません。
価格帯にして27000-28000円付近からになりますので、現状価格から7-10%程度落ちたところからのエントリーとなりそうです。
個人的にもBTCの下落が現状から7-10%入った場合は押し目を拾っていくイメージを持っており、SOLの底堅さを考えるならばBTCと連れ安になったタイミングからの同時エントリーは有効だと考えます。
SOLチェーンのトランザクション量日に日に増加傾向であり、さらにステーブルコインの送金重要も増えてきていることから、SOLの需要はさらに増していくと考えます。
ETH→SOLの資本移動はこれからも続くと予想し、SOLには強気姿勢を堅持したいと思います。SOLは戻り売りではなく押し目買いを意識していきたいと思います。




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