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マーケット情報

2025/11/26

ようやく底入れか!?BTC週足でも複数の底打ちサイン点灯

21日(金)、ビットコイン(BTC)は一時1,270万円付近まで下落しましたが、引けにかけ反発。今週の戻り高値は1,400万円付近となり、安値から約10%の切り返しという強いリバウンドを見せました。

背景として、ビットコインETFからの断続的な売りが続いていた点が挙げられます。
過去3週間連続で売り越しが続き、その累計額は34.5ビリオンドル(約5,382億円/1ドル=156円換算)超に達しています。11月の相場下落に大きく寄与した格好です。
参考: https://sosovalue.com/ja/assets/etf/us-btc-spot

さらに、NY市場オープン1~2時間前に、ブラックロックがCoinbaseへとBTCを送金する動きがブロックチェーン上で可視化されており、これを合図にショートが積み上がる日も続きました。まさに「売りが売りを呼ぶ」展開でした。

しかし21日(金)は状況が一変。
ビットコインETFの取引高が過去最高水準に急増し、セリングクライマックス的な大きな売りが出る一方で、強い買い向かいも発生。結果的にETFは純流入超となりました。

大商いを伴う急落 → その後の急反発
→ 市場転換のシグナルとなることが多い

ETFマネーが再びリスクを取り始めた可能性があり、注目したい局面です。



■週足:SMA90で反発

テクニカル要因が複数重なった可能性


【採用テクニカル】
• 移動平均線(SMA):30(赤)、90(青)、200(橙)
• MACD:12,26,9

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)


BTC/JPY週足では、並行チャネル下限ラインにタッチ後、強い反発を見せました。
加えて、SMA90(青)でもサポートされており、買い戻しの根拠が複数重なった形です。

このタイミングでの出来高急増という点も踏まえ、短期的な底打ちの可能性が高まってきたと考えます。これを前提に時間軸を落として分析します。



■ 日足:短期的には底値固めの展開かMACD目前でGC示唆

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)


日足では、
・1446万円付近:明確なレジスタンス(ネックライン)
・SMA30(赤):依然1500万円台 → 下落の大きさを象徴
という状況です。

MACDは近日中にゴールデンクロスが発生しそうな位置関係で、回復基調への転換を示唆しています。

並行チャネル下限での値固め局面であるため、 押し目買い戦略が有効に機能する可能性があります。



■ ETH:すでに▲43%の調整BTCと同時にサポートラインで反発

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)


ETH/JPY日足では、
41万円付近の強力なサポートラインにタッチしたことで反発が発生。
今年高値から約43%の下落となり、売られすぎ水準に到達していたこともポジティブな反転要因となりました。

BTCと同じタイミングで複数のテクニカル指標が買いサインを示しており、
ここからはSMA200(橙)付近を目指す戻り局面が期待されます。



■ ETH(4時間足):47万円台が分岐点突破なら上昇加速の可能性

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)


47万円台は、
・下降トレンドライン
・SMA90(青)
が重なる重要レジスタンスになります。

ここを明確に上抜けると、SMA200(橙)付近までの上昇が見込めそうです。

よって利確目処は50~52万円を意識していきたいと思います。またMACDもプラス圏へ浮上し、上昇モメンタムも強まりつつあります。

さらに、12月以降、米ステーキング付ETH ETF上場への期待が引き続き下支え要因となりそうです。



■ SOL:ETHより先に下降トレンドを突破プチ上昇相場に回帰へ

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)


SOL/JPY(4時間足)は、ETHより一足早く下降トレンドラインを上抜け、反転上昇基調に入っています。

現状はSMA90(青)をサポートに変えられるかが焦点。
ターゲットはSMA200(橙)で、
おおよそ23,000~24,000円が上値め
どとなりそうです(+約10%余地)。

MACDも陽転済みで、テクニカル面からも上方向が意識されます。



■ 総括
長い悲観相場から一転、改善シグナルが多発

BTC・ETH・SOLと主要銘柄が一斉に反転しており、
・大口売り一巡
・過去最高級のETF出来高
・複数テクニカルの反転
が揃ってきた印象です。

短期的には10%前後の急反発が発生しやすい相場地合いと考えられ、
引き続き押し目買い中心の戦略を継続したいところです。

ようやく、暗かった相場に一筋の光が差し込み始めました。
年末に向けた上昇トレンドへの回帰に期待したいと思います。




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