Market Report

マーケット情報

2025/05/07

早朝からBTCが急騰!米中貿易協議開始報道でリスクオンに!

先週後半からBTC価格は徐々に上値が重くなり、一時は直近高値から5%程度値を下げました。4日連続日足では陰線をつけてクローズです。
しかしながら、今朝方から価格が急騰し、現在は1390万円付近まで上値を延ばしてきました。
NYクローズの時間帯に米中会談の報道がありました。
ベッセント財務長官と中国の副首相によるスイスでの会談のようです。公には初めての会談報道となったため、新鮮味があったのかマーケットはリスクオンで反応しました。
株も為替も反応しましたが、それぞれ限定的です。しかしながら暗号資産市場だけ大きく反応してしまいました。
この程度の報道でここまで上昇してしまうと、返ってマーケットの流動性が薄いことが証明されてしまったようなものです。
何も決まったわけでもありませんし、何もまだ楽観はできません。
正直、過剰反応としか筆者的には思えない状況です。投資家にとって価格が上昇することは喜ばしいことですが、約274兆円規模の時価総額を誇るBTCがアセットとして、ここまで反応しては良くないとは思います。



■FOMC記者会見に注目


【採用テクニカル】
移動平均線(SMA):30(赤),90(青),200 (橙)
MACD:12,26,9

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


BTC/JPY日足チャート分析から入ります。
SMA200(橙)を超えておりましたが、GW後半からは失速、2日連続で下抜けてクローズし、本日となっております。
本日のクローズはこのSMA200を超えてクローズできるかが焦点ですが、FOMCもございますので、現状の上げは返って失敗となるかもしれません。上で捕まっていたポジションがイベントに向けてクローズしますので、手仕舞い相場優勢となると考えます。
またFOMCにてパウエル議長は政治の先行き不透明な状況下にて、「不確実性」という言葉を多用してくると考えます。(現状、この言葉を用いて見通しを濁してくる姿勢を強めてくると予想します。どちらかというとややネガティブです。)
記者会見中、トランプ政権からの圧力に屈しない姿に注目ですが、米ドルや国債の評価を最優先に掲げると思いますので、毅然とした態度で臨むと思われます。
今後のインフレ見通しについて、上昇基調にネガティブな言及があれば、マーケットは下落に転じやすいと思われます。
よってポジションは取りにくいと相場が続くと考えます。デイトレに限っては個人的には1400万円手前を意識しながら戻り売り戦略です。短期的に40-50万円ほどの値幅は抜けるかもしれません。



■ヘッドアンドショルダー完成なら下値拡大も

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


続いてBTC/JPY4時間足チャート分析に移ります。
SMA30(赤)を少し超えてきております。テクニカル的な形状は上昇であり、MACDも良い位置からゴールデンクロスしており、陽転しそうです。
ネックラインはひとまず防衛された形ですが、FOMCに向けてまた徐々に上値が重くなってくると予想できます。
つまり、ヘッドアンドショルダーを形成が続く可能性があり、やはりこのタイミングで押し目買いはやりにくいです。
本日限定でBTC/JPYはプライス感で現状価格から直近高値手前を意識した戻り売り戦略をイメージしていきます。ネックラインを割り込めば1300万円まで下落を予想します。



■Pectraアップデートでセルザファクトなるか?

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


ETH/JPY4時間足チャートに移ります。
BTCほど反発力があるわけでもなく、アルトコインの上値は徐々に限定的になってきました。最近のアルトコイン市場は米株とより連動性が高く、米国のリセッションとなれば、米系VCからの資金調達が頼みの綱である市場であるため、当面の上値続伸は難しくなってくるでしょう。
ETH/JPYは戻り売りの目安はSMA30(赤)で考えており、26万円〜26万5,000円付近を意識した戻り売り戦略がワークしそうです。また本日は大型アップデートPectra(ペクトラ)を控えており、その上昇期待もあれば、セルザファクトで売押されるの可能性についても考慮しなければなりません。ちなみに昨年3月13日にDencun(デンクン)アップデートではこの日付近を高値に20%近く下落となりました。見事なセルザファクトになりましたのでETHの下落には要警戒です。
今晩のFOMC通過後、アップデートを終えたタイミングから売りトレードをスタートさせると良いと個人的には考えております。




■ヘッドアンドショルダー完成か?

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


SOL/JPY4時間足チャート分析です。
ETHよりもさらに地合いがイマイチな形状をしているSOLです。
上昇トレンドラインを右側に抜けてから一時的に高値に追い込むも超えきれませんでした。綺麗なダブルトップを形成中でしょうか?
現状はネックラインで反発中ですが、今夜のイベント通過後割り込むとダブルトップ完成です。
下値の拡大を予想しております。目先SMA200(橙)付近を想定し、19000円台半が最初のサポートとなるでしょう。
この付近からの買いも検討したいところですが、米中貿易協議は進展すると思いますが、市場が予想している以上に長く時間がかかると個人的には予想しているため(2018年は10ヶ月程度かかりました。)、個人的には早くても合意まで半年程度は要するのではないかと考えます。よってしばらくは大きなレンジ相場で動きながら乱高下を予想しております。

結論的に徐々にリスクオフ色が再び短期的には強まると考えて下落方向で見ております。
BTCは今日限り程度での下落をイメージ、アルトコインは下落調整相場入りをイメージして、買いトレードは控えたいと思います。中期的にはBTC買い、アルトコインは売りといったイメージでヘッジをしながらバランスをとっていく相場になりやすいのではないかと考えます。




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