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　ビットワイズのＣＩＯ（最高投資責任者）であるマット・ハウガン氏は、ビットコインがこれまでの４年周期に反し、２６年に大きな上昇を見せる可能性があると考えており、２５年後半にピークを迎えるという一般的な予想とは異なる見解を示した。

　ハウガン氏はＸに投稿された動画の中で、「２６年は上昇の年になると予想している」と述べ、「今後数年間は全体的に良い年になると思っている」と付け加えた。

　彼の発言は、ビットコインの従来の半減期モデルが依然として有効なのかどうかをめぐる議論が激化する中で出された。

●ハウガン氏、ビットコインの半減期サイクルの影響力が弱まっていると主張

　ハウガン氏によれば、現在ではいくつかの要因が半減期サイクルの影響力を上回っている。各半減期で削減される報酬の絶対量が小さくなるため、その影響は時間とともに弱まっていくとのことだ。

　また、トランプ大統領が連邦準備制度（ＦＲＢ）に対して利下げを迫っているという、より広いマクロ環境にも言及。この動きは、債券からビットコインのようなリスク資産へと資本を移動させる可能性がる。

　ハウガン氏は「規制の改善と業界の制度化により、暴落リスクは和らいでいる」と述べ、ルールの明確化と機関投資家の参入拡大によって、市場の急変リスクが低下していることを指摘した。

　さらに、従来型の企業による導入が進んでいることで、ビットコインの上昇トレンドが過去の一般的なサイクルを大きく超えて続く可能性があるとも語った。

　だが、ハウガン氏はリスクにも言及した。負債や株式発行を通じてビットコインを購入する「ビットコイン財務企業」の増加を、潜在的な脆弱性として挙げた。

　資産運用会社ヴァンエックも同様の懸念を示し、市場が転換した場合、そうした企業が過剰なレバレッジを抱えている可能性があると警告した。

　そうした注意点があるにもかかわらず、ハウガン氏は今後、より穏やかな上昇を予想している。「これはスーパーサイクルというよりも、『持続的かつ安定したブーム』に近いと思う」と述べたが、今後も変動があることを認めている。

　ナンセンによると、ビットコインは現在約１１万８１６９ドルで取引されており、過去１か月で１０％以上上昇している。

　ハウガン氏の見解は、クリプトクアントの最高経営責任者（ＣＥＯ）であるキ・ヨンジュ氏の最近の発言と一致しており、彼はクジラ（大口投資家）の行動の変化を理由に、４年周期は「終わった」と述べている。

　「古いクジラが新しい長期保有のクジラに売っている。機関投資家による採用は我々が想定していたよりも大きい」とジュ氏は指摘した。

●２０年のサイクルが繰り返されれば、ビットコインは１０月にピークを迎える可能性

　しかし、すべての人がこの見方に賛同しているわけではない。暗号資産アナリストのレクト・キャピタル氏は最近、もしビットコインが２０年のサイクルと同様の動きをするならば、２４年４月の半減期から５５０日後の１０月に市場がピークを迎える可能性があると警告した。

　これはビットコインがこれまでの歴史的リズムを維持していることを示しており、将来の動きに関する議論がまだ決着していないことを意味する。

　ビットコインの好調なパフォーマンスと価値保存手段としての評価の高まりにより、アナリストのトム・リー氏はそれを「デジタル・ゴールド」と呼び、長期的な価格予想として１００万ドルという大胆な見通しを示す。

　ＣＮＢＣに出演したリー氏は、ビットコインが金に代わる可能性を秘めた新たな資産カテゴリーとして注目されていることを強調した。

　また、「ＧＥＮＩＵＳ法案」の承認など、最近の規制面での進展を暗号資産業界にとっての好材料として挙げた。

　リー氏は、ビットコインが２０万ドルから２５万ドルに達することは可能であり、それは金の市場価値のほんの一部に過ぎないと考えている。

（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）

https://cryptonews.com/news/bitwise-cio-bets-on-bitcoin-rally-in-2026-defying-4-year-cycle/

This story originally appeared on cryptonews.com.