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20日前

「イーサリアムはAIの問題を解決するために重要な役割を果たす」と元コア開発者が期待

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 「イーサリアムは、AI(人工知能)が直面する最も切迫した問題を解決する上で、重要な役割を果たす可能性がある」と、イーサリアムのコア開発者だったエリック・コナー氏は発言している。

 コナー氏は4月15日付のXへの投稿で、イーサリアムの「最大の主流派となる瞬間」は、一極集中や不透明なアルゴリズム、プライバシーへの懸念の高まりに悩むAIとの統合によって、訪れる可能性があると述べている。

 「AIはブラックボックス・モデル、一元化されたデータ・サイロ、プライバシーの落とし穴に悩まされている」とコナー氏は指摘し、イーサリアムはこれらの問題に対処できるユニークな立場にあると付け加えた。

●イーサリアムは大手テック企業に代わる分散型AIを提供できる、と元開発者が発言

 彼は、イーサリアムの分散型構造、透明性の高いスマートコントラクト、トークン主導のインセンティブ、組み込みのマイクロペイメントシステムは、大手テック企業の独占から解放され、AI開発のためのより良い基盤を提供できると主張した。

 コナー氏は、スマートコントラクトはAIのトレーニングやデータ調達プロセスの透明性を高め、現在多くの商用AIプラットフォームを取り巻く、秘密主義を軽減するために利用できると強調した。

 しかし、大手AI企業は、そのビジネスモデルがデータ管理に大きく依存しているため、このようなオープン化に抵抗する可能性があることを認めた。

 それでも、公正さと透明性に対する要求が高まることで、開発者はイーサリアムのより倫理的で協調的な手法へと向かう可能性があると同氏は述べた。

 イーサリアムの可能性は、急速に発展しているエージェント型AIの分野にも及んでいる。

 そこでは自律的なソフトウェアエージェントが意思決定を行い、取引を実行し、スマートコントラクトとやりとりすることができる。

 イーサリアム・ブログの最近の投稿では、ブロックチェーンがリアルタイムのデータアクセス、デジタル資産の所有権、分散型アプリケーションとの相互運用性によって、これらのエージェントをどのようにサポートするかが強調されている。

 この基盤の上に既に構築されているプロジェクトには、オンチェーンウォレット・コントロールを持つバーチャルインフルエンサーLuna、暗号資産市場の洞察を提供するAIエージェントAIXBT、コミュニティ投票による分散型NFTアーティストBottoなどがある。

 さらに、BankrrやHeyAnonのようなツールは、ユーザーが自然言語を使用してブロックチェーンシステムとのやりとりを可能にする、会話インターフェースを実現している。

 コナー氏は、イーサリアムは分散型AIを実現するためのツール、研究、実世界でのアプリケーションを構築し続けねばならないと結論づけた。

 もし成功すれば、イーサリアムは倫理的AIの導入の原動力となり、金融の枠を超えてその影響力を拡大する可能性がある。

●VC、イーサの投資価値の低下についてレイヤー2を非難

 3月、キャッスルアイランド・ベンチャーズの暗号資産ベンチャーキャピタリストであるニック・カーター氏は、レイヤー2(L2)スケーリングネットワークの台頭と無制限のトークン発行という、イーサの価値を損なう2つの重要な問題を指摘した。

 同氏は、「貪欲なイーサL2」がイーサリアムのベースレイヤーから価値を吸い上げる一方、ほとんど還元していないと主張した。

 同氏はまた、イーサリアムコミュニティが過剰なトークン発行を受け入れていることを批判し、「イーサは自らのトークンの雪崩に埋もれた。

 自らの手で死んだのだ」と発言。

 カーター氏のコメントに続き、レッカー・キャピタルの創設者であるクイン・トンプソン氏も、イーサリアムは投資対象として「完全に死んだ」と断言した。

 トンプソン氏は、ブロックチェーンプラットフォームとしての有用性にもかかわらず、イーサがもはや強力な投資ケースを提供しない兆候として、取引活動の減少、ユーザー数の減少、ネットワーク収益の減少を挙げている。

 2024年9月、カーター氏は、L2がイーサリアムのベースレイヤーに貢献せずに、ユーザーのアクティビティと収益を獲得したため、イーサリアムの手数料収入が半年間で99%激減したと警告した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/ethereum-has-huge-opportunity-to-fix-ais-centralization-problem-says-former-dev/

This story originally appeared on cryptonews.com.

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