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60日前

ビットコイン上昇、市場はトランプ大統領の一般教書演説を織り込む

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 ビットコイン(BTC)は米国時間の24日夕方、6万6000ドル台を回復し、前日比で2000ドル超上昇した。ドナルド・トランプ大統領の一般教書演説を前に、リスク選好姿勢が強まったことが背景にある。

 その後はやや反落し、コインゲッコーによると6万5500ドル前後で推移している。ただ、株式市場全体が上昇するなかで政権の経済メッセージを市場が織り込む過程にあり、足元では局地的な底入れの可能性も示唆している。

●トランプ演説がビットコインへの資金回帰促す

 今回の値動きの直接的なきっかけは一般教書演説だった。トランプ大統領は復帰後1年目を「歴史的な経済の大転換」と位置付けた。

 2025年10-12月の3カ月間でコアインフレ率が1.7%低下したことや、住宅ローン金利の低下を強調。規制の不透明感で打撃を受けていたリスク資産にとって追い風となった。

 米経済は「過去の政策に二度と戻らない」との公約も好感され、米東部時間午後9時の演説直前にはビットコインが約6万4000ドルから6万6000ドルまで上昇した。

 これは、関税政策を巡るリスク回避懸念から一時6万5000ドルを割り込んだ此前の変動とは対照的で、財政シグナルに対する市場の敏感さを浮き彫りにしている。

●演説後、6万4500ドル防衛が焦点

 6万6000ドルで上値を抑えられたことで、足元は不安定な持ち合い局面に入っている。日中では約3.7%高となっているが、4時間足で6万6500ドルを終値で上回れない状況は、買い勢力の勢いが鈍いことを示す。

 下値では6万4500ドルが強い支持線となっている。ここを割り込めば、ポリマーケットやクリプトクアントが指摘する5万5000ドル近辺が次の局地的な底値になるとの見方が強まる。

 今週初めには6万ドル水準を守るために3億7000万ドル規模の清算が発生した。より下の水準に厚い買い支えが存在することを示す一方、回復シナリオを維持するには再び安値を試す余地は限られる。

 現在、3つの指標が投げ売り局面を示す水準を点灯させている。ビットコインは2025年10月の過去最高値からなお約50%下落している。短期的な参加は増えているが、6万6000ドル付近で出来高が伴わない点は、トレンド転換を探るテクニカル勢にとって懸念材料だ。

●リスク心理とエヌビディアとの相関

 市場全体の動向を見ると、ビットコインは再び株式市場との高い相関で取引されている。アジア株は前夜に上昇し、エヌビディアの決算を前に楽観ムードが広がっていた。

 ハイテク主導の強気心理は暗号資産市場にも波及し、ビットコインよりもアルトコインの上昇が目立つ。ソラナは過去24時間で8%上昇、チェーンリンクも5%上昇した。

 もっとも、機関投資家の資金フローは慎重姿勢を示す。直近ではETFからの資金流出が確認され、構造的な上値抵抗線を明確に突破するまでは積極的な資金投入を控える動きがみられる。

 仮にエヌビディアが決算を受けてリスク回避の流れが強まるようなら、トランプ大統領の財政公約にかかわらず、ビットコインは6万3000ドル方向へ押し戻される可能性がある。

●今後の焦点

 今後24時間で注視すべき水準は2つある。強気反発を維持するには6万7500ドルを回復し、局地的な下降トレンドからの脱却を確認する必要がある。この水準を終値で上回れば、7万ドルへの道が開ける。

 一方、6万4000ドルを割り込めば、演説後の反発は否定される。市場心理は依然として不安定で、ポリマーケットではマクロ環境の逆風が続く場合、5万5000ドルへの下落を織り込む確率が示されている。6万7500ドルを回復するまでは、相場の主導権は売り方にある。

(イメージ写真提供:123RF)

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This story originally appeared on cryptonews.com.

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