Market Report

マーケット情報

cryptonews
72日前

トランプ大統領、米国を世界の「暗号資産の首都」にする計画を再確認

thumbnail

 トランプ大統領は19日夜、マイアミで開催されたサウジアラビアの政府系ファンドが資金提供するフューチャー・インベストメント・イニシアチブ研究所会議で、米国を世界の「暗号資産の首都」にする意向を改めて表明した。

●トランプ氏、フューチャー・インベストメント・イニシアチブ研究所で基調講演

 「私が米国を暗号資産の首都にすることを約束しているため、ビットコイン(BTC)は複数の史上最高値を更新した」とトランプ氏は述べた。

 「我々はあらゆる分野で最前線に立ち続けたい。その一つが暗号資産だ」と続け、「考えてみると、マイアミが活動の中心となっているようで、おそらくそのままだろう」と付け加えた。

 トランプ氏は2024年米大統領選に向けて、暗号資産に好意的な規制の制定を広く訴え、以前からブロックチェーン分野全体のハブとして米国を位置付けることを呼びかけていた。

 「米国は地球上の暗号資産の首都となり、世界のビットコイン超大国となるだろう」と昨夏のナッシュビルで開催されたビットコイン2024会議で聴衆に語った。

 一方、ビットコインは選挙後の劇的な上昇の後、20日朝の時点で9万7000ドルをやや上回る水準で安定している。

 元リアリティテレビスターは、19年にXで暗号資産は詐欺だと宣言した後、近年デジタル資産に対する姿勢を変えたようだ。

 「私はビットコインや他の暗号資産のファンではない。それらはお金ではなく、価値は非常に不安定で、根拠のないものに基づいている」と当時書き込んだ。

●トランプ氏の暗号資産アジェンダは持続的な業界成長につながるか

 トランプ氏の暗号資産に対するアプローチは、これまでにない異例のものだった。

 家族のワールド・リバティ・ファイナンシャル・プラットフォームの立ち上げから国家暗号資産政策グループの設立まで、同政権は経済アジェンダの中心にデジタル資産を据えている。

 しかし、これらの動きが本物の業界支援を示すのか、それとも政治的なポーズなのかという疑問は残る。

 就任直前のミームコインTRUMPの公開は、さらに議論を深めた。

 その急激な価格下落は正当性への懐疑を煽り、批評家たちは見せ物だけでは意味のある業界成長を推進できないと主張している。

 彼らは、市場の演出ではなく、明確で安定した規制が暗号資産分野の発展には必要だと強調している。

 米国の国境を超えて、トランプ氏の選挙運動の修辞から具体的な政策決定への転換は、大きな国際的影響力を持つ可能性がある。

 米国の規制の選択は、しばしば世界的な先例を作り、他国がデジタル資産を採用し監督する方法に影響を与える。

 ワシントンの暗号資産に対する姿勢が固まる中、国際市場は注意深く見守っている。

 ビットコインが史上最高値近くで推移する中、規制の明確化への期待はかつてないほど高まっている。

 トランプ政権が業界で真の進展を促すかどうかは、法制化と市場の安定性の両面での実行にかかっている。

 同氏の政策が長期的な暗号資産採用の基盤を確立すれば、世界的な舞台での金融と技術のリーダーシップを示す重要な時期となる可能性がある。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/trump-reaffirms-plan-us-crypto-capital/

This story originally appeared on cryptonews.com.

提供:ウエルスアドバイザー
お客様は、本ニュースに表示されている情報をお客様自身のためにのみご利用するものとし、第三者への提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、 複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。本ニュースはウエルスアドバイザー社が収集・作成等したものであり、 当社がその内容を保証するものではありません。 また、これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社及びウエルスアドバイザー社は一切の責任を負いません。 本ニュースに表示されている事項は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、勧誘を目的としたものではありません。投資にあたっての最終判断はお客様ご自身でお願いします。
マーケット情報一覧へ戻る