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74日前

ブロックスクエア、フロリダ企業と提携し10億ドルの不動産をトークン化

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 ブロックチェーンを活用して不動産投資をオンラインで提供しているブロックスクエアが、10億ドル超に相当する米国の商業用不動産をトークン化するため、フロリダに拠点を置くベラ・キャピタルと大規模に提携した。

 この提携は、世界中の投資家に7つの州に広がる多様な不動産ポートフォリオの部分所有権を提供することを狙ったものだ。

 18日に発表されたこのイニシアチブでは、今後数週間で専用のマーケットプレイスが立ち上げられ、利用者は数十件の不動産のトークン化持分を購入できるようになる。

●最初のトークン化不動産は南フロリダのオフィスや小売店など

 最初のリストには、フォート・ローダデールの3階建てオフィスビルやデイニア・ビーチの商業施設が含まれており、いずれもベラ・グループの現在の保有資産だ。

 ベラ・グループのニック・ポリシュキンCEO(最高経営責任者)は、「私たちの資産は既にすべてグループ内にある。私たちによって購入され、管理され、改良されている」と述べた。

 ベラ・キャピタルは、南フロリダの不動産業者、不動産管理事業者、そして1億ドル超の積極運用を行う開発ファンドを監督するベラ・グループの投資部門だ。

 ポリシュキン氏によると、10億ドルという数字は既存資産をトークン化し新たな開発プロジェクトを支援するためのベラ・グループのロードマップに基づいたものだ。今後の提供商品には、それぞれ7000万-1億ドルの価値がある集合住宅2軒が含まれる。

 ポリシュキン氏はこのプロジェクトの野心的な規模を認めつつ、その実現可能性を強調した。

 「住宅投資という点で考えればこれは野心的な数字だが、商業用不動産という観点では極めて現実的で、単に達成可能なだけでなく、容易に達成可能だ」と同氏は述べた。

 イーサリアム(ETH)上で運営されているブロックスクエアは既に、28カ国で約150件の不動産をトークン化し、その総価値は1億4500万ドルを超えている。

 同社は25年2月、不動産所有者が公証された契約を通じて不動産に紐づいた経済的権利をトークン化できるよう設計されたEU(欧州連合)準拠の枠組みを立ち上げた。

●ブロックスクエア、ルクセンブルクの法的枠組みの米国の不動産市場への適用を模索

 ブロックスクエアのデニス・ペトロビッチCEOは、ルクセンブルクで確立された自社の法的枠組みが米国市場にも適用できるかを評価していると述べた。

 「ルクセンブルク法人の関与なくトークンを直接発行する選択肢は常にあるが、それが存在することで、ベラなどの米国に拠点を置くマーケットプレイスの柔軟性と法的な保証が高まる」とペドロビッチ氏は説明した。

 マッキンゼー・アンド・カンパニーは最近、トークン化金融資産は「出だしは悪い」が、まだ30年までに2兆ドルの市場に成長する見込みがあると報告した。

 一方、GFMA(グローバル・フィナンシャル・マーケッツ・アソシエーション)とボストン・コンサルティング・グループのレポートでは、世界全体のトークン化非流動資産の価値が30年までに16兆ドルに達すると推定されている。

 シティグループのより保守的な見積りでも、30年までに4-5兆ドルのトークン化デジタル証券が発行される可能性がある。

 この潜在力を認識した大手企業が、トークン化分野で大きく動いている。

 例えば、ゴールドマン・サックスは25年に顧客の関心の高まりを受けて新たなトークン化商品3種の立ち上げを計画している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/blocksquare-partners-with-florida-firm-to-tokenize-1b-in-u-s-commercial-real-estate/

This story originally appeared on cryptonews.com.

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