Market Report

マーケット情報

cryptonews
183日前

暗号資産取引プラットフォーム、市場の魅力向上でデリバティブに依存

thumbnail

 暗号資産(仮想通貨)取引プラットフォームは、規制当局の監視が強まり高レバレッジの魅力が高まる中、より幅広い投資家を惹きつけるため、ますますデリバティブに目を向けているという。先物やオプションを含む暗号資産市場のデリバティブは現在、取引量の71%を占めている。これらのデリバティブの建玉は過去最高を記録しており、24年には400億ドルを突破している。

 フィナンシャル・タイムズは28日、新興の暗号資産取引プラットフォームの一部がこの市場に参入する準備を整えていると報じた。これには、D2X、ワン・トレーディング、GFO-Xが含まれる。これらのプラットフォームは、CMEグループ、バイナンス、バイビット、クラーケンなどの大手プレイヤーと競合することになる。

 これらの新たなプラットフォームは、規制遵守を優先している。その目標は、SEC(米証券取引委員会)による法的措置の可能性を懸念してる投資家を安心させることにある。これらの措置は、未登録証券に関係することが多い。

 例えば、EU(欧州連合)で規制上の認可を取得しているワン・トレーディングは、25年に欧州全域で大規模なマーケティング活動を行う準備を整えている、とフィナンシャル・タイムズは記した。同社は、無期限先物契約で個人投資家と機関投資家の双方にサービスを提供する能力をアピールするつもりだ。

 ロンドン証券取引所グループのパリのクリアリングハウス関係会社は23年、ビットコイン(BTC)デリバティブのクリアリング・サービスを提供するための認可を取得した。

●暗号資産トレーダー、レンディングの選択肢が減少する中レバレッジに注目

 デリバティブはトレーダーに大きなレバレッジを提供し、資産原価全体のごく一部での投資を可能にする。バイビットやクラーケンなどのプラットフォームでは、それぞれ最大125倍と50倍のレバレッジが可能だ。これは、従来の暗号資産レンディングが衰退した破綻後の環境では特に魅力的だ。

 このレバレッジは、ジェネシスやブロックファイなどの大手暗号資産貸付会社の破綻を受けた無担保借入オプションの喪失を補うものだ。

●ビットコインの上昇と新たなETFがデリバティブへの投資家の関心を掻き立てる

 ビットコインの急騰とビットコインおよびイーサリアム(ETH)の現物ETF(上場投資信託)の導入は、新たな投資家を惹きつけ、取引所にデリバティブ商品の強化を促した。

 市場をリードするCMEグループは記録的な取引量となっており、より多くの企業を惹きつけるために新たな契約タイプで革新を続けている。特に規制への懸念からトークンの直接取引を避けている規制下の投資家にとって、資本利用の効率性にもデリバティブの魅力がある。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/crypto-trading-platforms-leaning-on-derivatives-to-boost-market-appeal/

This story originally appeared on cryptonews.com.

提供:ウエルスアドバイザー
お客様は、本ニュースに表示されている情報をお客様自身のためにのみご利用するものとし、第三者への提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、 複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。本ニュースはウエルスアドバイザー社が収集・作成等したものであり、 当社がその内容を保証するものではありません。 また、これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社及びウエルスアドバイザー社は一切の責任を負いません。 本ニュースに表示されている事項は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、勧誘を目的としたものではありません。投資にあたっての最終判断はお客様ご自身でお願いします。
マーケット情報一覧へ戻る