Market Report

マーケット情報

cryptonews
88日前

インド当局、ビットコネクトから1億9000万ドル相当の暗号資産を押収

thumbnail

 インド執行局が、ポンジスキーム(投資詐欺の一種)で18年に閉鎖したビットコネクトと繋がりのある1億9000万ドル相当の暗号資産(仮想通貨)を押収した。これは、同国における暗号資産の押収としては過去最大規模となる。

 公式発表によると、執行局は11日から15日にかけてこの事件を捜査し、デジタル資産、1万5570ドルの現金、レクサスSUV車、そして複数の電子機器を押収した。

 この捜査は、02年PMLA(マネーロンダリング防止法)の下で行われた。発表によると、これはスラトのCID(犯罪捜査局)が登録したFIR(初動報告書)に基づいたものだ。

 「被告は16年11月から18年1月にかけて、ビットコネクトの自称『レンディング・プログラム』における投資という形で、インドの投資家を含む世界中の投資家に対し、詐欺的で無登録の証券の募集や販売を行った」ことがこの捜査で明らかになった。

●ビットコネクト、ポンジスキームと判明

 ビットコネクトは、金融規制当局からの圧力が高まり停止命令が出された後、18年に破綻した。

 22年には、同プラットフォームの米国最大のプロモーターだったグレン・アルカロ氏が、世界中の被害者への賠償金1700万ドルに加えて38カ月間の実刑判決を受けた。

 執行局によると、ビットコネクトの創設者であるサティシュ・クンバニ氏は、月間40%の利益を生み出すために「ボラティリティ・ソフトウェア取引ボット」を用いていた。また、ウェブサイト上には1日1%、年換算約3700%の架空の利益が掲載されていた。

 同局はこの主張は「見せかけ」だとしており、同社は取引ボットによる取引に投資家の資金を投入していなかった。「むしろ、彼らは投資家の資金を自身と仲間の利益のために吸い上げ、その資金を自分達が管理するデジタル・ウォレット・アドレスに移していた」という。

●取引はダークウェブ経由で実施

 大部分がダークウェブを通じて実施された「複雑に絡み合う取引」にビットコネクトが関わっていたことが、この捜査で明らかになった。

 同社は多数の暗号資産ウォレットで行われた取引を隠ぺいしていた、と執行局は指摘した。

 同局は、この捜査で多数のウォレットを追跡し、暗号資産を有するデジタル機器の保管場所を特定した。

注目すべきことに、複数の外国人もビットコネクトに投資していた。報告書によると、インド執行局は米国でこの事件の主犯を捜査しているという。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/indian-authorities-seize-190m-worth-crypto-linked-to-bitconnect/

This story originally appeared on cryptonews.com.

提供:ウエルスアドバイザー
お客様は、本ニュースに表示されている情報をお客様自身のためにのみご利用するものとし、第三者への提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、 複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。本ニュースはウエルスアドバイザー社が収集・作成等したものであり、 当社がその内容を保証するものではありません。 また、これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社及びウエルスアドバイザー社は一切の責任を負いません。 本ニュースに表示されている事項は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、勧誘を目的としたものではありません。投資にあたっての最終判断はお客様ご自身でお願いします。
マーケット情報一覧へ戻る