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7日前

暗号資産のためにイランのスパイとなったイスラエル人男性を逮捕

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 イスラエル当局は、暗号資産と引き換えにイランのためにスパイ活動を行った疑いで、イスラエルのテルアビブ市に在住する27歳の男を逮捕した。

 この男は6月23日にシン・ベット治安当局とテルアビブ警察によって拘束された。

 捜査当局によると、彼は数ヶ月前からイランの工作員と接触しており、彼らの依頼で情報収集の仕事をしていたとされる。

 地元メディアによると、イスラエルの公務員の自宅を撮影したり、軍事基地を記録したり、指示通りにスプレーで落書きをしたりした。

●暗号資産がイランのスパイ活動資金に使われた疑い

 当局によると、容疑者は数千ドルの暗号資産を受け取っていたという。自宅の捜索では、コンピューターやデジタル記憶装置を押収した。これらはイランのスパイとの連絡に使われたとみられている。

 彼は6月24日に出廷した。テルアビブ判事裁判所は彼の拘留を6月26日まで延長した。

 一方、捜査当局は彼の自宅から押収した資料をまだ精査中である。彼の活動の全容解明を進めている。

 シン・ベットとイスラエル警察は共同声明で、イランの諜報機関や関連テロ集団が、イスラエル人の勧誘活動を継続していることに警告を発した。

 彼らは、このような勧誘の試みはソーシャルメディアを通じて始まることが多いと指摘した。そのため、一般市民に対し、外国人関係者との接触を避け、不審な働きかけを直ちに報告するよう促した。

 治安当局は、このような事案を「最大限の厳しさ」で扱うことを宣言し、敵対国に手を貸したイスラエル市民は法により全面的に裁かれると警告。

●イラン、9000万ドルの取引所流出事件を受け、暗号資産管理を強化

 今回の逮捕は、イランとイスラエルの緊張が高まっている時に行われた。両国は、サイバー攻撃、諜報活動、地域の代理紛争にまたがる長期にわたる影の戦争に係わっている。今回の事件のデジタルな性質は、暗号資産が秘密工作における支払いを隠すために、ますます使われるようになっていることを浮き彫りにしている。

 6月第3週、イランの中央銀行は、国内最大の取引プラットフォームであるノビテックスから9000万ドル以上がサイバー攻撃によって流出後、国内の暗号資産取引所の営業時間を制限するよう動いたばかりだ。

 金融インフラと地政学的操作の両方において、デジタル資産がいかに中心的な存在になりつつあるかを示している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/israeli-man-accused-of-spying-for-iran-crypto-exchange/

This story originally appeared on cryptonews.com.

提供:ウエルスアドバイザー
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