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32日前

D.O.G .E があっても米国はドージコインを利用する計画はない、イーロン・マスク氏が発言

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 要点

・この構想は、時代遅れのITシステムを刷新し、官僚的な肥大化を削減しようとするもので、データを一元化する可能性がある一方、監督上の懸念も生じている。

・コスト削減を効率化と言い換えることで、このプロジェクトは民間の技術革新と公的説明責任の境界線を曖昧にし、倫理と法的権限をめぐる議論に火をつける。

・デジタル資産の誇大広告と構造改革を切り離すことは、暗号資産市場の投機と伝統的な連邦政府の手続きの両方に挑戦することになる。

 イーロン・マスク氏は、3月30日にウィスコンシン州グリーンベイで開かれた市民集会で、暗号資産に関する懸念に言及した。

●マスク氏、政府によるドージコイン使用計画はない

 「私の知る限り、政府がドージコインを使用する計画などはない」とマスク氏は3月30日、アメリカPAC主催のイベントで語った。

 同氏は名前の類似性は認めたが、ドージコインと政府機関の任務は無関係だと述べた。

 「我々は文字通り、政府を15%効率化しようとしているだけだ」と彼は付け加えた。

●ドージコインの偶発的な躍進

 2013年にソフトウェアエンジニアのビリー・マーカス氏とジャクソン・パーマー氏によって作られたドージコインは、初期の暗号資産宣伝のパロディとして始まった。

 柴犬をテーマにしたこのコインは予想外に人気を博し、21年には時価総額840億ドル超のピークに達した。

 一方、DOGEとは、トランプ大統領が新たに創設した、規制の簡素化と政府支出の削減を目的とする機関を指す。

 トランプ氏が大統領に返り咲いた後の1月に発足したこの構想は、数万人の連邦政府職員を解雇したことで、すでに物議を醸している。

 特に、DOGEが数千の連邦政府職を廃止するよう勧告したことを受け、マスク氏はトランプ大統領の政府構想における知名度を高めており、監視の目を向けられている。

●マスク氏、テスラの株価低迷で非難を浴びる

 マスク氏は24年にアメリカPACを立ち上げ、ジェミニの共同設立者であるタイラー・ウィンクルボス氏とキャメロン・ウィンクルボス氏、セコイア・キャピタルの元パートナーであるダグラス・レオーネ氏らを後援者として、トランプ氏の選挙キャンペーンを支援した。

 同氏がトランプ政権に関与したことで、テスラの株主の間に懸念が広がっている。

 「私のテスラ株も、テスラを所有するすべての人の株も、およそ半分になった。

 つまり、大変なことだ」と同氏は語った。

 投資家からの懸念には、マスク氏の政治的な連携だけでなく、ドージコインが連邦政府の取り組みで何らかの役割を果たすかどうかという困惑も含まれていた。

 3月31日の時点で、ドージコインは約1%下落している。

 よくある質問

・連邦官僚制の中で効率化推進が対象としているのは、どのような根深い制度的問題なのか?

 DOGEは、従来のITを総点検し、行政の冗長性を合理化することで、定着した非効率性を浮き彫りにするつもりだ。

 だが、積極的な削減は監視を減らし、必要不可欠なサービスに対する国民の信頼を損なう可能性がある。

・ドージコインを政府と明確に切り離すことで、技術政策や財政政策がどのように再構築されるのか?

 ドージコインを連邦政府の業務から明確に切り離すことで、政策立案者はITの近代化と財政規律に再び焦点を当てることができ、市場の誇大広告を回避し、改革を現実的な成果に根ざしたものにすることができる。

・政府の効率化に対するマスク氏の手法の潜在的なリスクとメリットは何か?

 マスク氏の戦略は、迅速な経費削減と従来のシステムの近代化を実現するかもしれないが、監視を減らし、ベテラン職員を失い、行政権限をめぐる憲法上の争いを引き起こすリスクがある。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/u-s-has-no-plans-to-utilize-dogecoin-despite-d-o-g-e-elon-musk-says/

This story originally appeared on cryptonews.com.

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