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5日前

イーサリアム現物ETF、25年に入って3番目に高い資金流入を記録

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イーサリアム(ETH)の現物価格に連動する米国のETF(上場投資信託)は、2025年に入ってから3番目に高い水準を記録した。投資家たちは、このETFへの機関投資家からの関心が大きく高まっている点を強調している。

 7月9日、米国のイーサリアム現物ETFの資金流入は2億1132万ドルに急増した。これは前日の4663万ドルから大幅に上昇した。今年の最高は2月4日の3億777万ドル、2番目は6月11日の2億4029万ドル。

 なお、史上最高額は24年12月5日に記録した4億2844万ドルである。

 24年1月に9本の米国現物ビットコインETFがローンチされたのに続き、イーサリアム現物ETFは同年7月に取引を開始した。

 さらに、累積純流入額は7月9日時点で47.2億ドルに上った。取引総額は12.6億ドル、純資産総額は118.4億ドルで、イーサリアム時価総額の3.58%に相当する。

 2億1132万ドルの資金流入のうち、ブラックロックは1億5862万ドルを獲得した。

 さらに4つのイーサリアム現物ETFに資金流入があり、資金流出があったETFはひとつもなかった。フィデリティの流入額は2953万ドル、次いでグレイスケールの1796万ドル、フランクリンの521万ドルとなっている。

 これに対し、米国の現物ビットコインETFは7月9日に2億1804万ドルの資金流入を記録した。ATHは24年11月7日で13億8000万ドル。

 このうち最も資金流入が多かったのはブラックロックで1億2558万ドル。次いでArk&21Sharesの5696万ドル。フィデリティ、グレイスケール、ビットワイズ、ヴァルキリー、インベスコも200万ドルから1600万ドルのプラス流入を記録した。

●イーサリアムETF資金流入、6万1000ETH超え

 アナリストたちは、特に現物イーサリアムETFへの関心が高まっている点を強調しており、これがイーサリアム価格の上昇にも寄与する可能性があると見ている。

 オンチェーンデータとインテリジェンスプラットフォームのグラスノードは7月7日、現物ETFの資金流入量が8週連続で増加したと報告した。流入額は6万1000ETHを超えたとのことだ。

 暗号資産市場全体では、7月10日に顕著な増加が見られた。要因のひとつとして、米国における業界への規制面での前向きな動きが挙げられる。現在、米国では暗号資産市場の構造的な規制整備が進められている。

 9日に開催された米上院銀行委員会のデジタル資産に関する初の全体公聴会にて、ティム・スコット委員長は次のように述べた。「誤解しないでくれ。ブロックチェーン技術とデジタル資産はなくならず、これからも存在し続ける。」

 さらに、FRB(米連邦準備制度理事会)は同日に公表した6月の議事録で、「関税は物価を押し上げる継続的なリスクをもたらす」として、連邦資金金利を据え置くことを決定した。しかし、インフレ圧力が緩和されれば、25年中に利下げが実施されるとの見方が多い。そして、利下げは通常暗号資産にとって好都合である。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/us-ethereum-etf-inflows-hit-second-highest-peak-in-five-months/

This story originally appeared on cryptonews.com.

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