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177日前

香港のデジタル銀行がアジアの銀行としては初めて個人向け暗号資産取引のサービスを開始

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 香港のZAバンクが、暗号資産(仮想通貨)取引への参入を発表し、個人ユーザーに直接デジタル資産へのアクセスを提供するアジアで初めての銀行となった。

 ユーザーは現在、モバイル・アプリを通じて、香港ドルや米ドルで主要暗号資産をスムーズに取引でき、外部プラットフォームが不要になった。

 25日のプレスリリースによると、ZAバンクは香港の認可済み暗号資産プラットフォームであるハッシュキー・エクスチェンジと提携し、このサービスを立ち上げた。

●ZAバンク、ハッシュキー・プロを利用

 ZAバンクの取り組みでは、暗号資産取引を金融システムに組み込むために設計された機関グレードのソリューションであるハッシュキー・プロが利用されている。

 ハッシュキー・プロは、企業レベルの運用に対応した、API取引、ブロック取引サービス、堅牢なアカウント管理ツールといった機能を提供している。

 ハッシュキー・エクスチェンジのリビオ・ウェンCEO(最高経営責任者)は、「ワンストップの暗号資産ソリューションであるハッシュキー・プロによって、伝統的金融機関は、暗号資産取引機能を速やかに採用し、技術的障壁を下げ、ユーザーに便利で効率的な取引体験を提供できる」と述べた。

 ハッシュキーは、OSLやHKVAXと共に香港で営業している認可済み暗号資産取引所3社のうちの1社だ。

 このサービス開始は、ドナルド・トランプ氏の米大統領再選を受けた楽観論の再燃による暗号資産の強気市場と時期を同じくしている。

 ビットコインは最近、史上最高値を何度も更新し、1BTC=10万ドル近くの高値を付けた後、9万8000ドル前後に落ち着いている。

 「この革新的な提携によって、『群効果』が生じたと考えている。数十社の金融機関を統合しサービスを提供することで、認可済市場で最善の流動性と取引ネットワークを構築できる」とウェン氏は付け加えた。

 「これにより、さらに多くの伝統的金融機関が暗号資産市場に参入し、業界のコンプライアンスと革新的成長が集団として前進する」

●香港、3社目の暗号資産取引プラットフォームを認可

 香港の金融規制当局は10月に、新たな暗号資産取引プラットフォーム体制の下で3番目のライセンスを発行しており、24年内にさらなる承認を予定している。

 SFC(証券先物委員会)のジュリア・レオンCEOは当時、HKVAXが香港で暗号資産取引所の営業許可を得た最新の企業だと語っていた。

 レオン氏は、11社のプラットフォームが現在SFCの「みなし認可」リスト上にあり、これには新体制の下で申請を提出した企業も含まれると強調した。

 SFCは、これらの申請者への最初の現地調査を行い、規制要件の遵守に必要な調整を求めた。

 レオン氏は、年内により多くの許可をまとめて出すというSFCの目標を明らかにした。

 既報の通り、暫定的承認を受けている香港の暗号資産取引所11社は、規制上の精査を受けている。

 これは、SFCがこれらの「みなし認可」プラットフォームに現地調査を行い、規制上の期待に達しない複数の慣行が発覚したことを受けたものだ。

 この調査で、一部の暗号資産取引所は顧客資産の保管について限られた数の取締役に過度に依存していることが明らかになり、有効な責任管理能力への懸念が生じた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/za-bank-becomes-first-asian-bank-to-offer-retail-crypto-trading-services/

This story originally appeared on cryptonews.com.

提供:ウエルスアドバイザー
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