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155日前

クラーケンがNFTマーケットプレイスを閉鎖、新たな商品とサービスに投資するためと

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 クラーケンが、立ち上げから2年近くを経て自社NFT(非代替性トークン)マーケットプレイスを閉鎖する。

 クラーケンの広報担当者はクリプトニュースに対し、「開発中の未発表事業などの新たな商品やサービスにより多くのリソースを移せるようにするため、NFTマーケットプレイスの閉鎖を決定した」と語った。

 「顧客にはこの変更を通知しており、当社のチームがクラーケン・ウォレットや任意のセルフカストディ型ウォレットにNFTを移動する手助けをする」

 同取引所は、27日からNFTマーケットプレイスが引き出し専用モードになると利用者に通知した。利用者はNFTの出品、購入、入札、売却はできないが、セルフカストディ型ウォレットに移すことはできる。

 利用者は25年2月27日までにNFTを引き出す必要がある。以降は、クラーケンはNFTマーケットプレイスを完全に閉鎖し、全てのカストディ・サービスを終了する。

●クラーケン、人員を15%削減し新たな共同CEOを任命

 この決定の直前には、同社は人員を15%削減して2600名中400名を解雇し、新たな共同CEO(最高経営責任者)を任命した。ジル・ビアンローザCOO(最高執行責任者)とヴィシュヌ・パタンカールCTO(最高技術責任者)も解雇された。

 クラーケンは24年、IPOに向けたステップとして1億ドルの資金調達を目指した。しかし、この資金調達はまだ完了していない。

●NFT市場、21年以降の崩壊からの回復に苦戦

 NFT市場は21年、記録的な売上にけん引されて劇的に変化した。ビープルの「エブリデイズ:ザ・ファースト5000デイズ」がクリスティで6900万ドルで売却され、NFTは脚光を浴びた。エドワード・スノーデン氏の「ステイ・フリー」や複数のクリプトパンクスといった注目を集めた販売が、NFTへの熱狂の拡大に拍車をかけた。

 22年1月、NFTの取引量は約170億ドルのピークに達したが、すぐに崩壊し、9月までに97%下落した。この下落に並行して、暗号資産(仮想通貨)市場全体が低迷しNFTへの投機的な関心が減退した。

 24年に至るまで、NFT市場は21年の高値に戻っておらず、多くのコレクションが大幅に安い価格で取引されている。この変化は、デジタル及びバーチャル・エコシステムにおいて、NFTが単なる投資資産として扱われるのではなくその実用的な用途に重点が置かれていることを反映したものだ。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/kraken-shuts-down-nft-marketplace-invest-new-products/

This story originally appeared on cryptonews.com.

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