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14日前

30日間で1億2000万ドル超がソラナにブリッジ、イーサリアムからが4150万ドルでトップ

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 ブロックチェーン通信間プロトコルの「デブリッジ」によると、ソラナ(SOL)への投資家の関心が再燃しており、過去30日間で1億2000万ドル超の流動性が同ネットワークにブリッジされた。

 イーサリアム(ETH)が4150万ドルでこの流入を率い、アービトラム(ARB)が3730万ドルで続いた。

 ベース(BASE)(1600万ドル)、BNBチェーン(1400万ドル)、ソニック(S)(660万ドル)からの移動もあり、ソラナ基盤のエコシステムへの市場心理の広範な変化を反映している。

●ソラナ、流動性が戻り急反転

 この流動性急増は、ソラナの25年の流出の急反転として生じた。

 アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領が関与したLIBRAミームコインのスキャンダルによって、投資家は約4億8500万ドルをソラナからイーサリアムやBNBチェーンといった競合ブロックチェーンに移していた。

 最近の資本の回帰は、特にミームコインの取引が復活する中で信頼性が安定してきた可能性を示唆している。

 ポップキャット(POPCAT)、ファートコイン(FRTC)、ボンク(BONK)、ドッグウィフハット(WIF)などのミームコインがこの強気の勢いに寄与し、それぞれの週間上昇率は79%、51%、25%、21%となった。

 これらの投機的トークンはオンチェーン活動を再燃させたが、ソラナの手数料発生量はかつての高水準にはまだ戻っていない。

 同ネットワークで3月に発生した手数料はわずか4600万ドル足らずで、1月のピーク時の4億ドル超を大幅に下回った。今のところ、4月の数字は約2200万ドルとなっている。

 オンチェーンのデータはこの活動増加をさらに裏付けている。グラスノードは最近、ソラナ3200万枚超(総供給量の5%相当)がここ数日間130ドルの価格帯で積み上げられたと報告した。

 これにより130ドルが重要なサポートとなるかもしれず、さらに117.99ドルと144.54ドルが短期的な境界となる可能性がある。アナリストらは現在、129ドルをソラナの値動きのピボット・ポイントと見ている。

●イーサリアムの手数料、平均わずか0.17ドルで5年ぶりの低水準に

 一方、イーサリアムは逆のトレンドとなっている。同ネットワークの取引手数料は5年ぶりの低水準となり、現在1取引当たり平均でわずか0.168ドルとなっている。

 サンティメントのブライアン・クインリバン氏によると、この低下の主な要因は利用減少にあり、イーサリアムを送金したりスマートコントラクトを利用するユーザーが減少していることが原因だ。

 「需要低下でブロック・スペースを巡る競争が減少し、ユーザーは高い手数料を提示する必要がなくなった」とクインリバン氏は説明した。

 しかし、取引の観点からみると、こうした活動低下や安価な手数料は、イーサリアムの短期的な価格回復の勢いの欠如を示している可能性がある、と同氏は指摘した。

 イーサリアムは過去2週間で12.5%超下落しており、記事執筆時点で1ETH=1600ドル割れで推移している。

 ドナルド・トランプ米大統領が2日に広範な関税を発表した後市場が減速し、暗号資産(仮想通貨)市場と伝統的市場で資産下落と経済的不確実性が生じた。

 キャッスル・アイランド・ベンチャーズで暗号資産ベンチャー・キャピタリストを務めるニック・カーター氏は3月、L2(レイヤー2)のスケーリング・ネットワークの台頭と無制限のトークン発行というイーサリアムの価値を毀損する2つの主な問題を指摘した。

 同氏は、「貪欲なイーサリアムのL2」がイーサリアムの基本レイヤーから価値を吸い出し、ほとんど何も返していないと論じた。

 また同氏は、イーサリアム・コミュニティによる過剰なトークン生成の受け入れを批判し、「イーサリアムは自らのトークンの雪崩に埋まり、自滅した」と主張した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/over-120m-bridged-to-solana-in-30-days-led-by-41-5m-from-ethereum/

This story originally appeared on cryptonews.com.

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