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マーケット情報・チャート

2023/10/24

【緊急臨時レポート】ビットコイン(BTC)年初来高値更新



【BTC/JPYチャート(1時間足)】
TradingView提供のチャートにてSBI VCトレード株式会社 市場オペレーション部作成


【BTCの現物ETFの承認期待高まる】
 グレイスケール・インベストメンツ(グレイスケール)が管理する「GBTC」のビットコイン現物ETF転換を巡る判決について、米国証券取引委員会(SEC)が上告を見送ったことで先週末BTCは底堅いスタートを切った。16日、グレイスケール担当者がGBTCのETF転換に関して、運用面の整備を行っている」と明らかにするとBTCは28,000ドル付近まで上昇。その後、運用各社のETF承認に対する期待が高まる中で暗号資産メディアのコインテレグラフは「SECがブラックロックのビットコイン現物ETF(iShares Bitcoin Trust)を承認」とX(旧Twitter)にポストした。同ポストをきっかけにBTCは一時30,000ドルまで急騰したが、直後に内容が誤報だと伝わると相場は往って来いとなった。その後もフィデリティ・インベストメンツがSEC審査中のETF(Wise Origin Bitcoin Trust)の修正案を提出(18日)したほか、グレイスケールがGBTCに関する登録届出書(目論見書に相当)をSECに提出(19日)するなどETF関連のヘッドラインが多く見受けられ、承認期待先行の好地合いが継続した。
 今週も引き続き承認期待の高まりから好地合いが継続しており、その地合いの中で本日4時ごろにBloombergのETF専門家であるEric Balchunas氏は、「iShares Bitcoin Trust」のティッカーである「iBTC」がDTCCに掲載されていると指摘した。BlackRockが自社のBTC現物ETFである「iShares Bitcoin Trust」を上場する準備を整え、上場が目前まで迫っていると市場に捉えられたことで、BTCは一時35,000ドルまで上昇した。
 7時40分頃、売りの清算による買いがさらなる清算買いを引き起こし、BTCは5分間で約3,000ドル上昇した。今年7月の高値である32,000付近にストップを置いてショートしている参加者が踏み上げられた形だろう。このように年初来高値を更新する出来事が起こった場合、多額の清算により価格が急騰する可能性が高い。
TradingView提供のチャートにてSBI VCトレード株式会社 市場オペレーション部作成

 まだETFが承認されたという事実は確認できないため、今後実際に承認された場合はさらなる値動きが予想される。今回「iBTC」が掲載されたタイミングは午前4時頃で、実際にBTCが本格上昇を始めたのは午前7時頃からである。ETFに関する情報を素早くキャッチアップすることで、BTCの取引で優位に立つことができるだろう。

(SBI VC トレード株式会社 市場オペレーション部作成)
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