Market Report

マーケット情報

2025/12/03

セリクラ現象?ついにボトムアウト示唆か?

12月1日は急落から始まった暗号資産市場ですが、2日には全戻しと粗い値動きが続きました。BTCは下落率6%を行ってこい、ETHは約10%の行ってこい相場を演じ、12月スタートから全くもって読めない値動きとなっています。
1日の下落要因はイマイチ掴めておりませんが、日銀・植田総裁の発言で12月利上げを仄めかすような内容がトリガーとなり、急落したようにも思えます。しかしながら、株式市場はほぼ反応なし。暗号資産市場だけが過敏に反応しました。
それだけ流動性が薄く、過敏に反応する状況だったのかもしれません。

しかしながら、昨日は一気に上昇し、日曜日の価格帯まで戻しました。
トレンド最終局面ではこういった想定外の値動きが連日続くものですが、もしかしたら、いよいよボトムアウトの可能性が出てきたようにも思えます。



■ 日足で包み足&ダブルボトム形成か?


【採用テクニカル】
• 移動平均線(SMA):30(赤)、90(青)、200(橙)
• MACD:12,26,9

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)


BTC/JPY日足チャート分析です。
包み足が発生しました。ダブルボトムを形成しつつあり、この足形はボトムアウト示唆の典型例です。先週の高値を超えてくるようですと、そこがネックラインとして機能するため、大きく反発しやすくなるでしょう。

目先は1,500万円までの回復に期待が持てそうです。
MACDのゴールデンクロスも確認され、SMA30(赤)もレジスタンスとなり得ますが、これを超えてくると上昇が加速しそうです。



■ 1,500万円までの回復を示唆

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)


BTC/JPY4時間足分析です。
反転上昇を想定し、矢印のような値動きが実現するとトレードしやすいと考えます。

浅い押し目買いを意識し、SMA90(青)付近からのエントリーを模索。その後、SMA200(橙)付近まで上値を伸ばしていく展開を予想しております。
週末にかけて1,500万円手前まで上昇を押し上げていくのではないでしょうか。
BTC_OGと呼ばれるクジラの資金移動にも注意しながら、丁寧に押し目買いを繰り返していくと良いでしょう。
MACDもプラス圏浮上が間もなくで、こちらもテクニカル面での上昇要因です。



■ Fusakaアップデート期待の資金流入が再開か?

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)


ETH/JPY4時間足チャート分析です。
BTCと同様の値動きをイメージしています。

SMA30(赤)〜90(青)のゾーンでサポートされて上昇へ向かう展開を想定。ターゲットは同じくSMA200(橙)で、価格にして50万円付近までの上昇を見込んだ押し目買い戦略です。

またETHは12月3日、Fusakaアップデートが行われます。
参考:https://www.sbivc.co.jp/columns/content/rdn_aut7r

本アップデートはスケーラビリティ問題およびセキュリティに対する品質強化施策となる見込みです。期待の買いも先行していたでしょうが、今回の急落で振るい落とされた可能性があります。

そのため上値が軽くなり、再度買いでエントリーしてくる投資家が増えそうです。
10月上旬から2か月で40%以上の下落となっていました。

「山高ければ谷深し、谷深ければ山高し」という相場格言もあるように、反発余地は大きいと感じています。



■ 同様分析だが、SOLは一旦見送りへ

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)


SOL/JPY4時間足分析です。

BTC・ETHとほぼ同じチャート形状で、記載の通り分析内容も全く同じです(笑)。
SMA30(赤)〜90(青)にサポートされ上昇し、SMA200(橙)を目指す流れに相違はありません。

ただし、SOLは上記2つのコインと比較して大きく下落していたことから、まだボトムレンジを完全に抜け切れておりません。

まずは22500〜23000円のボトムレンジ上限を目指す展開でしょう。
BTCやETHに上昇の弾みがつけば、SOLも追随してくると思われます。

ボトムアウトは時価総額の大きなコインから始まる傾向があるため、SOLも上昇余地はありますが、現時点では見送りとします。
今週後半の主役はBTCとETHに絞りたいと思います。



■ まとめ
今月から米国経済指標ラッシュとなります。
米政府機関一部閉鎖の影響で未発表だった指標が多く、いつもと異なるカレンダーで連日発表されます。

FOMCでは利下げ期待が高まっており、次期FRB議長発表も来月行われる可能性について、トランプ大統領がSNS上で示唆していました(金融緩和寄りの人物が選定されますので、リスクオン要因です)。

12月1日からFRBによるQT(量的引き締め)の停止も開始され、市場流動性も活発になるでしょう。

12月1日月曜の急落は心残りですが、セリングクライマックス現象の一つだったと割り切り、短期的な調整戻し相場を意識して買いトレードを再開していこうと思います。




お客様は、本レポートに表示されている情報をお客様自身のためにのみご利用するものとし、第三者への提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。本レポートは、本情報提供者の見解に基づいて作成されており、当社においてその内容を保証するものではありません。 また、これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。本レポートに表示されている事項は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、勧誘を目的としたものではありません。投資にあたっての最終判断はお客様ご自身でお願いします。
マーケット情報一覧へ戻る