Market Report

マーケット情報

2025/02/19

アルゼンチン大統領ミームコイン、LIBLAが引き金でリスクオフ?

今週はSOLとそれらのミームコインが大幅下落となっております。アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領が支持を表明したミームコイン「LIBRA」は、発行直後に急騰したものの、その後急落し、インサイダー取引の疑惑が浮上しました。この一連の出来事は、今週前半のマーケットに大きな影響を与えました。

LIBRA事件の経緯:
1. 発行と急騰: ミレイ大統領は自身のSNSで「LIBRA」トークンを紹介し、アルゼンチン経済の成長を促進する民間プロジェクトと説明。この投稿を受け、トークンの時価総額は一時44億ドルに達する。
2. 急落とインサイダー取引疑惑: しかし、取引開始からわずか3時間後、インサイダーとされるウォレットが売却を開始し、価格は94%暴落。
3 .大統領の対応: ミレイ大統領は後に投稿を削除し、プロジェクトの詳細を知らなかったと弁明。

参考1:https://www.coindeskjapan.com/276325/?utm_source=chatgpt.com
参考2:https://jp.cointelegraph.com/news/libra-token-insider-trading-javier-milei-scandal?utm_source=chatgpt.com


関係者の動向
メテオラの共同創業者の辞任: リブラの崩壊後、メテオラの共同創業者であるベン氏が辞任を発表。
KIPプロトコルの関与否定: KIPプロトコルは、トークンの発行やマーケットメイキングには関与していないと声明。

この事件により、約74,000のアドレスが損失を被り、損失総額は2億8,000万ドルを超えたと報告されています。またミレイ大統領は詐欺の疑いで刑事告発され、野党からは弾劾手続きの動きも出ています。この一連の出来事は、政治家や著名人が関与する仮想通貨プロジェクトへの信頼性や透明性の重要性を再認識させるものとなりました。

参考3:https://iolite.net/news/libra-token-insider-trading-scandal?utm_source=chatgpt.com
参考4:https://www.panewslab.com/jp/articledetails/3v4yaudt.html?utm_source=chatgpt.com

トランプトークン、メラニアトークンに続き、ミレイトークンと全てSOL上での発行とDEXでは瞬間急騰しますが、その後プロジェクト関係者の売却が後を断ちません。この流れにマーケットは嫌気をさしたのかSOLやSOL系トークンは下落が大きなものとなりました。流石にここまでくると厳しい規制が敷かれる可能性があります。SOL自体には問題はありませんが、期待の先行と詐欺まがいなトークンが乱立してきておりますのでこの先もネガティブな反応を見せそうです。


■並行チャネルレンジをついにブレイク?


【採用テクニカル】
移動平均線(SMA):30(赤),90(青),200 (橙)
MACD:12,26,9

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


BTC/JPY日足チャート分析から入ります。
下限サポートラインを下抜けてきました。今日中に反発し、レンジ内に戻せるかが注目です。
地合いは悪く、ここからのテクニカル分析の定石としては売りトレードになります。
MACDもゴールデンクロス失敗しつつあり、再び下落方向に向きつつあります。
タイミング的には本日中に戻れないと大きめの下落トレンド入りする可能性があると個人的に考えており、押し目買いはしばらく見送る予定です。
4時間足で戻り売りのポイントを見ていきましょう。






■SMA30-90から

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


4時間足ではSMAが短期、中期、長期としっかりと下から並んでおり、トレンドフォローしやすい形状です。
SMA30と90が控える1465-1475万円付近からは戻り売りしやすいでしょう。
現在から1%程度上昇した辺りからの売りは機能する可能性が高そうです。
特に直近はSMA90に2度も押さえ込まれておりますので、マーケットのリズムはこの水準に戻ってからの売りに反転しやすいと考えます。
NY時間前までにこの水準に回復している場合は戻り売りトレードを行なってみる予定です。
目先ターゲットは安値更新を予想しております。






■SOLからの資金回帰?ETHは下げ止まるか

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


ETH/JPY4時間足チャート分析に移ります。
底堅くなってきており、先に売られていた分、デリバティブ市場ではショートポジションが溜まってきております。よって買い戻しが断続的に入るため、底堅く推移するわけです。
SOLチェーンにトランザクションを奪われ続けておりましたが、冒頭で記載の通り、SOL系投資には市場に飽きがきていると予想します。
よって、しばらくは資本が回帰し、それに伴いマーケット全体はネガティブに推移しつつもETHは底堅く推移すると考えます。
思わぬ事件からETHの下値は限定的になるのではないでしょうか?
先週までは戻り売り推奨してきておりましたが、目線を引き上げて中立としたいと思います。
ETH戻り売りは中断です。




■DEX規制で更なる下落相場につながるか?

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


最後にSOL/JPY4時間足分析です。
最も上昇ポテンシャルがあったコインだったのですが、先週末から流れが完全に変わってしまいました。SOL自体に悪いことはありませんが、DEXで巻き起こってしまったブームからの反動はより大きなものとなりそうです。
しばらく下落トレンドが続くと予想し、目線を切り替えてネガティブといたします。
戻り売り相場開始です。
BTC/JPY4時間足分析と同様に、戻りはSMA30-90付近(28000-29000円)からと考えてこの水準から下値の更新を狙っていく方針です。
SOLのDEXで起こったミームバブルが弾ける可能性もあり(すでに大幅下落中ですが・・・)、トランプラリーで期待が先行しすぎただけにその反動も大きなものとなりやすいでしょう。
巻き戻し相場を意識し、SOLはしばらく売りトレードになると予想します。
そろそろDEX規制の話題も上がってくると思いますので、この報道にも注意しておきましょう。
総じて、今週後半のマーケットはネガティブ目線で恐縮ですが、大きな調整と割り切って柔軟な対応を求められるフェーズと考えたいと思います。





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