2026/05/20
本格反落相場スタートか?
200日移動平均線に上値を抑えられ、BTCは再び下値模索へ
先週末から暗号資産マーケット全体が崩れています。
米中首脳会談を経て、マーケットが期待していたほどの成果が得られなかったのかもしれません。先週金曜日から株式市場も軟調に推移し始め、本日も日経平均株価や韓国株式市場は下落基調となっています。
また、イラン情勢についても目立った進展はなく、マーケットはやや悪化方向に傾き始めている印象です。停戦協議やホルムズ海峡を巡る不透明感が残る中、投資家心理は再びリスクオフへと傾きつつあります。
さらに、主要先進国の国債利回りも上昇傾向にあります。特に日本と米国の金利上昇が目立っており、マーケット全体に「利上げ催促相場」のような雰囲気も漂い始めました。米国ではインフレ再燃への警戒感も強まっており、今後の経済指標次第では、利下げ期待が後退するだけでなく、利上げ議論が再燃する可能性もあるでしょう。
このように、地政学リスク、金利上昇、株式市場の調整が重なり、暗号資産市場にも売り圧力が波及している状況です。
■200日移動平均線は健在
【採用テクニカル】
• 移動平均線(SMA):30(赤)、90(青)、200(橙)
• MACD:12,26,9

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)
BTC/JPY日足チャート分析です。
BTCはSMA200(橙)に上値を抑えられ、反落に転じました。下落後の反発局面では一定の戻りを見せていたものの、中長期トレンドの分岐点となりやすい200日移動平均線を明確に上抜けることはできませんでした。
テクニカル的にも、MACDはダイバージェンス気味の形状となっており、上昇の勢いが鈍化していることを示唆していました。価格は戻しているものの、モメンタムは追随していない状態であり、反落への警戒感は高まっていたといえます。
結果として、案の定、200日移動平均線付近から売りが優勢となり、現在は再び下値を試す展開となっています。
目先の下値目安は、SMA90(青)と上昇トレンドラインが重なる付近です。今月中にもこの水準まで下落する可能性があると見ています。仮にこのトレンドラインを明確に割り込むようであれば、短期的な調整ではなく、本格的な下落トレンド再開と捉えるべき局面に移行するでしょう。
■4時間足ではSMA200を割り込み、戻り売り優勢へ

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)
BTC/JPY4時間足分析です。
時間足レベルでも、BTCはSMA200を割り込んできました。日足では200日移動平均線に上値を抑えられ、4時間足では200本移動平均線を下抜けた格好です。短期・中期の両面で上値の重さが確認されており、ここからは戻り売りを基本戦略としたい局面です。
戻りの目安としては、同じくSMA200、あるいはSMA30(赤)が意識されるでしょう。仮に今週後半にかけて1,230万〜1,240万円付近まで戻りがあれば、追加の売りを検討したい水準です。
下値ターゲットは、上昇トレンドラインが控える1,160万〜1,180万円付近と見ています。これはあくまで短期的な見通しであり、週末までの期間限定のターゲットとして考えています。
ただし、この水準を明確に割り込む場合、もう一段の下落余地が広がる可能性があります。反対に、このトレンドライン付近で下げ止まり、再びSMA30やSMA200を回復できるようであれば、短期的な調整にとどまる可能性も残ります。
現状では、上昇再開よりも戻り売り優勢の展開を想定しています。
■ETHはBTCに先行してトレンドラインを割り込む

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)
ETH/JPY4時間足チャート分析です。
ETHは上昇トレンドラインを割り込み、下落トレンドが加速しました。BTCよりも一足早くトレンドラインを下抜けた格好であり、アルトコイン市場の弱さを象徴する値動きとなっています。
足元では、SMA30(赤)が戻り売りの目安となりそうです。すでに売りポジションは保有していますが、同じく追撃の売りトレードを実施する予定です。
具体的には、SMA30が推移する33万円後半〜34万円前半の水準まで戻る場面があれば、追加売りを検討しやすいタイミングになると考えています。
ETHはBTCと比較してボラティリティが高く、下落局面では値幅が出やすい傾向があります。特に今回のようにトレンドラインを明確に割り込んだ局面では、短期勢のロングポジションが損切りに追い込まれやすく、下落が加速しやすい環境です。
今日・明日限定の短期トレードになりそうですが、戻りが浅い場合でも売りで入るチャンスを狙っていきたいと思います。
■SOLもまもなく下方ブレイクか?

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)
SOL/JPY4時間足チャート分析です。
SOLもまもなく下方ブレイクを試しそうなチャート形状です。BTCやETHと同様に、売り目線で考えています。
目先は4月初旬の安値付近までの反落を想定しています。ETH分析と同様に、戻り売りのタイミングとしてはSMA30(赤)を意識したいところです。強い反発を待つというよりも、戻りの浅いタイミングから売りで入っていく戦略が有効ではないでしょうか。
SOLは一時15,500円付近まで反発しましたが、その上昇も虚しく、結果的には「行ってこい相場」となりました。急角度で上昇した後に、同じく急角度で反落しているため、押し目買いで入ったロングポジションはかなり捕まっていると考えられます。
このような局面では、戻り局面でやれやれ売りが出やすく、上値が重くなりやすい傾向があります。加えて、短期ロングの損切りが重なれば、下落に拍車がかかる可能性もあります。
戻り売りの目安としては、13,600〜13,800円付近を意識しておきたいところです。この水準まで戻した場合、再び売り圧力が強まりやすいと見ています。
■全体まとめ
- 先週末から暗号資産市場は全体的に軟調な展開となり、リスクオフ色が強まっている
- 米中首脳会談後の材料不足、イラン情勢の停滞、主要国金利の上昇が重しとなっている
- BTC/JPY日足ではSMA200に上値を抑えられ、反落局面に入った可能性が高い
- MACDもダイバージェンス気味で、上昇モメンタムの鈍化を示唆していた
- BTC/JPY4時間足ではSMA200を割り込み、戻り売り優勢の展開
- 短期的なBTCの下値目安は1,160万〜1,180万円付近
- ETHはBTCに先行して上昇トレンドラインを割り込み、下落トレンドが加速
- ETHは33万円後半〜34万円前半への戻りがあれば、追加売りを検討したい水準
- SOLも下方ブレイクが近い形状で、13,600〜13,800円付近は戻り売りの候補
- 現状は押し目買いよりも戻り売りを優先したい相場環境であり、短期的には下値模索が続くと予想する
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