Market Report

マーケット情報

2024/12/11

暗号資産続落も調整相場は間も無く終了か?

BTCが史上最高値を更新したものの、調整値動きが続いております。
先週の水曜日、10万4,000ドルを超えたものの、その晩に92,000ドルまで調整下落となり、その後三角保合いを形成しているかのようにデイリーで大きく乱高下を見せております。
アルトコイン市場も同じく乱高下を繰り返しており、利食いの売りと新規の買いが激しく交錯し、デリバティブ市場ではポジションの投げが目立ちます。
しかしながらファインディングレート(FR)も各取引所の多くでロングポジションが解消されており、底入れが近い値動きのようにも感じます。
参考:https://www.coinglass.com/ja/FundingRate

もう一段安に警戒しつつも、個人的にはこの調整は間も無く終了ではないかと予想します。


■並行チャネルを形成中、買い場はSMA200と下限ライン

【採用テクニカル】
移動平均線(SMA):30(赤),90(青),200 (橙)
MACD:12,26,9

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


BTC/JPY4時間足チャート分析から入ります。
円建てチャートでは並行チャネルレンジを形成中であり、大きく下落しているかというとそうではなく、天井圏での大きな乱高下レンジ相場、といった具合でしょうか?
連日、米国からの資金流入がこのマーケットを支えており米国時間で買われてアジア時間で売られるを繰り返しているようにも感じます。
参考:https://farside.co.uk/btc/

テクニカル的にはSMA30(赤)とSMA90(青)は方向感をなくしつつあり、現状はあまり参考にならないでしょう。
個人的な注目はSMA200(橙)の位置になります。徐々に上昇してきており、過去にこのSMAはサポートとしてよく機能しておりますので、今週後半売りの動きがもう少し続くならば、この水準からのエントリーを狙っていくと良いかもしれません。現状は1420-1425万円付近が買い場の目安になりますので覚えておきましょう。またこのチャートは4時間足ですので、明日以降ですと、角度的にもう少し高い位置で推移していると考えられます。
ざっと1425-1430万円に切り上がっていると思いますので、これらのタイミングを見ながらの分析されると良いと思います。

■同じく並行チャネルレンジ下限ライン

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


続いてETH/JPY4時間足分析に切り替えます。
BTCと同じく並行チャネルレンジ形成中ですが、現在下限ラインに到達中です。
ここ2−3週間はBTCよりも上昇パフォーマンスが良好でしたので、その反動で押し目も深くなりつつあります。
しかしながら、チャネルレンジの下限ラインでもあるので、そろそろ買い場かもしれません。
またBTC同様にSMA200(橙)が下で推移しております。
この水準まで押し目を待ってからのエントリーも悪くないでしょう。
押し目の目安として、52万5,000円〜53万円が買い場の目安となりそうです。
この1ヶ月、米国からのイーサリアムETFへの資金流入はかなり好調を維持しておりますので結局は買い支えられて上昇していくものと思われます。
参考:https://farside.co.uk/eth/


■フォーメーション分析は悪化形状にて様子見が無難か?

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


DOGE/JPY分析に切り替えます。
DOGEは残念ながら並行チャネルレンジを脱してきており、へッドアンドショルダー形成中となります。56.73円や52.88円のサポートラインを割り込むと続落になる可能性が高くなりますので要注意です。
また三角保合いも下方向にブレイクしているので、この分析でもフォーメーション的に悪化しております。現状はSMA200にサポートされつつも一瞬割り込みつつあるので、テクニカル的にはネガティブという認識です。
BTCやETHの連れ高に期待しつつも、押し目買いは非常に難しそうなタイミングですので、今週後半に関してDOGEは様子見姿勢でいきたいと思います。

さて、今週の注目経済指標は今晩、米CPIの発表がございます。
市場予想は前月比:+0.3%、前年同月比+2.7%と予想されております。
目標インフレ率2.0%にはまだ遠く、米国インフレ経済は脱しきれておりません。
しかしながら、ここ最近の経済指標は特に雇用面で悪化が顕著なため、そろそろインフレ率も下振れしてくる可能性があります。ここが腰折れてくると利下げ期待が徐々に先行しますので、暗号資産業界にとっては追い風です。
日本時間22:30〜指標が発表されますので、この時間帯には一応気にかけておくと良いでしょう。結果が市場予想を下回れば上昇の値動きが見られると思います。



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