Market Report

マーケット情報

2025/04/16

日米関税協議(16-18日)に期待

米中貿易摩擦が激化しており、日々応酬が繰り広げられております。
暗号資産市場はこれらに耐性ついてきたのか、小動き展開となっており、そろそろポジティブな関税報道を市場が欲しているように感じられます。

そして今晩から日米関税協議がスタートします。
日本からは赤沢再生相が代表を務めるようですが、Bloombergの報道では、「為替の話題が米国側からあれば議論に応じる姿勢」と報じられており、ベッセント長官と協議が進む予定です。
参考:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-04-11/SUJ4RBT0AFB400

関税分を相殺するにはドル安円高が最も効果的であり、双方傷まずに乗り越えられると考えております。
例えば、ドル円が10%下落すれば145円→130円、関税10%相当は早々相殺されることになります。日本もインフレで苦しんでおり、国内のリフレ派は一定数存在するものの、米国からの要望となれば、致し方なさは出てくると考えます。また日本経済のインフレを抑え込むには円高は手っ取り早く、通貨高となれば利上げをする必要もなくなってきますので日米都合が良いことが多いです。
米国債の購買力も高まりますので一定の円高ドル安是正が進むことについては、米国も歓迎でしょう。
トランプ政権は債券金利抑制、一定の通貨安を望んでいます。
お互い、意向が一致しやすいと考えているため、日米協議は個人的には良い方向で進むのではないかと考えております。



■1330万円付近が目標


【採用テクニカル】
移動平均線(SMA):30(赤),90(青),200 (橙)
MACD:12,26,9

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


BTC/JPY日足チャート分析です。
下降トレンドラインを右側に抜けてきたものの、並行チャネルレンジ内での推移は続いており、上抜けられない状況です。SMA200(橙)は徐々に上昇しており、もう1ヶ月程度はこれより高い水準で維持しそうです。 つまり上値の目処は徐々に高くなっており、目安にして1330万円程度となります。
まだ10%程度上昇の余地があるという訳です。SMA90(青)とデットクロスする前に一度この水準に戻したいところですが、1週間後ぐらいにはこれが実現しておりそうですので、ちょっと厳しくなってきた具合でしょうか。
日米関税協議の進展が世界に希望を与える内容であれば大きく上昇すると思います。16日水曜〜18日金曜にかけての協議が進むそうなので、この行末を見守ることとなるでしょう。



■1235万円を抜ければ上昇に弾みか?

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


BTC/JPY4時間足分析に切り替えます。
4時間足では見事にSMA200(橙)に上値を押さえ込まれており、テクニカル的な水準としてはここを突破しない限り上昇に弾みがつきそうにありません。
1235万円付近で推移しておりますが、この1週間はこの価格帯で三度も止められているため、今一度のトライで抜けてくるかが注目となるでしょう。
4度目も同じ水準で止められることは稀であり、いい加減に次の上値トライで抜けてくるようには感じます。
その場合、一気に1250万円超えて1300万円を目指す展開を予想しておりまして、一定の勢いがつくものと考えられます。
このきっかけが日米協議によるものですと日本経済的にも重ねてポジティブになりますのでこのシナリオには期待したいと思います。
MACDも下落してきており、幾分か上昇圧力が解消されるには2日程度かかりそうです。金曜日あたりから再上昇となれば、テクニカル的にも綺麗かもしれません。
もう1-2日揉み合い、その後週末にかけて再上昇をメインシナリオとしたいと思います。



■目先上値抵抗帯が多い

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


続いてETH/JPY4時間足チャート分析に切り替えます。
三角保合いを下抜けてきており、BTCと比較しますと角度がよろしくありません。
もう少し上限ラインに近づいて推移することがテクニカル的にも重要で、今後の上昇にも影響が出てくるでしょう。
また目先SMA90(青)が推移していることから、テクニカル的な上値抵抗帯が多い印象です。BTCと比較して大きく反発に期待がしにくい状況ですので、ETHの押し目買いは一旦様子見がよろしいかもしれません。



■BTCよりもテクニカル形状は良好

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


最後にSOL/JPY4時間足チャート分析です。
SOLはSMA200(橙)何度が超えて推移しておりました。
BTCと比較して、上昇力が強いことが確認できます。
悲観相場ではありましたが買い戻し意欲が強い証拠ですので、リスクオンになればまた大きく上昇しやすいと考えます。
よって、押し目買いは狙いやすいでしょう。
サポートはSMA90(青色)を想定し、ここをバックに買い戦略を想定します。
もう少し揉み合ったあと、1-2日後の浅い押し目でSMA90が少し上昇した位置で値動きが重なりますと買やすいと思います。このタイミングが買い場と捉えて個人的には積極的にエントリーを狙っていく予定です。
冒頭での記述通り、日米関税協議が今週のテーマでしょう。一定の減額交渉が進み、それらの内容でまとまれば、金融市場はポジティブに反応しやすくなるでしょうから、このシナリオに期待したリスクオン方向へのポジション取りを続けたいと思います。
今週の狙い目はBTCとSOLになりそうです。




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