2026/06/29
暗号資産週間レポート(2026.6.21~2026.6.27)
BTCは58,000ドル台まで下落、ETF流出とストラテジー社懸念が重荷に
【6/21~6/27週のサマリー】
・米-イラン和平へ本格始動、60日間の「限定制裁免除」も発動
・KOSPI急落でサーキットブレーカー発動
・ストラテジー社株急落やAI半導体株中心の調整売りを背景に、ビットコインは年初来安値の58,000ドルまで下落
【暗号資産市場概況】
6/21~6/27週におけるBTC/JPYの週足終値は前週比▲5.73%の9,727,205円、ETH/JPYの週足終値は同▲9.01%の254,505円(※終値は6/27の当社現物EOD[6/28 6:59:59]レートMid値)。
先週の暗号資産市場は、好材料を背景とした上昇から一転、グローバルにAI半導体株を中心とする大幅調整売りが続いたことやストラテジー社の資金調達懸念を背景に下値を探る展開となった。
週初のビットコイン(BTC)は上昇で取引を開始した。
バンス副大統領の「イランが国際原子力機関(IAEA)の査察を受け入れた」との発言や、ストラテジー社が3,500万ドル相当のBTCを追加購入したとの発表が好感され、価格は一時65,500ドル付近まで急伸した。
しかし、その後は米ハイテク株中心に反転下落に同調し、上昇前の水準である64,000ドル付近まで押し戻される結果となった。
その後も、KOSPIのサーキットブレーカー発動(23日・26日)やビットコイン現物ETFからの流出、市場で大きな購入フローを生み出してきたストラテジー社株(MSRT)や優先株(STRC)が上場来安値を更新、Open AIの上場延期検討、金と合わせてディベースメント取引の巻き戻し観測など暗号資産にネガティブな材料が続き、ビットコインはマイクロンの好決算で一時的に反発したものの週を通して下落基調が続き58,000ドルの節目を試した。
SoSoValueのデータによると、先週のビットコイン現物ETFは17億9,000万ドルの純流出となり、7週連続での資金流出となった。この流出規模は、BTCが14,000ドル超の大暴落を演じた月初の週をわずかに上回る深刻な結果となっている。
特に、BTCが59,000ドルをつけた24日以降に純流出が拡大しており、今週以降も下値を探る展開が続くようであれば、先週同様の投げ売りによる下落リスクには引き続き警戒が必要である。
もう一点、注目されるのが6月30日に控えるSTRCの配当利回りの更新である。現在の株価であれば配当率を大幅に引き上げざるを得ないが、ストラテジー社がその高配当を払い続けることが出来るかの疑念が続いている状態である。一時的な支払いの停止などネガティブな材料が出た際のリスクオフ的な動きには警戒したい。
[BTC/USD週間チャート(30分足)]

(TradingView提供のチャートにてSBI VCトレード株式会社 市場オペレーション部作成)
[BTC/JPY週間チャート(30分足)]

(TradingView提供のチャートにてSBI VCトレード株式会社 市場オペレーション部作成)
[米BTC現物 ETF の資金流入出と運用資産残高合計(週足)、BTC価格]

(緑・赤のバーが資金流入出 / 白線が運用資産残高合計/ 橙線がBTC価格)
(SoSoValue提供のチャートより SBI VC トレード株式会社 市場オペレーション部作成)
[米ETH現物 ETF の資金流入出と運用資産残高合計(週足)、ETH価格]

(緑・赤のバーが資金流入出 / 白線が運用資産残高合計/ 青線がETH価格)
(SoSoValue提供のチャートより SBI VC トレード株式会社 市場オペレーション部作成)
[米XRP現物 ETF の資金流入出と運用資産残高合計(日足)、XRP価格]

(緑・赤のバーが資金流入出 / 白線が運用資産残高合計/ 橙線がXRP価格)
(SoSoValue提供のチャートより SBI VC トレード株式会社 市場オペレーション部作成)
[STRC上場来チャート(日足)]

(ローソク足がSTRC価格 /青線がBTC価格)
(TradingView提供のチャートより SBI VC トレード株式会社 市場オペレーション部作成)
【6/21~6/27週の主な出来事】

【6/28~7/4週の主な予定】

【今週のひとこと】 SBIVCトレードにて新規ステーブルコインの取扱い開始~RLUSD編~
今週、SBI VCトレードは、米ドル建てステーブルコイン「RLUSD」の取扱いを開始しました。RLUSDは、国内初の4号電子決済手段として整理されたステーブルコインであり、VCトレードにおいて2026年6月24日のメンテナンス終了後から取扱いが開始されています。
RLUSDは、リップル傘下の米Standard Custody & Trust Companyが発行する米ドル連動型ステーブルコインです。米ドル預金や米国短期国債、その他の現金同等物などの信用力の高い準備資産により裏付けられ、第三者会計事務所による月次検証も行われています。
ステーブルコインは、暗号資産市場における決済・送金・流動性供給の基盤として重要性を増していますが、実需に根差した普及には、価格安定性だけでなく、準備資産の透明性や規制対応、発行体への信頼が不可欠です。その点で、RLUSDの取扱い開始は、国内利用者にとって米ドル建てステーブルコインの選択肢が広がるだけでなく、規制に準拠した形でステーブルコインの社会実装を進めていくための大きな一歩といえます。
SBI VCトレードでは、2025年3月からUSDCを取り扱っています。今後は、決済や送金に加え、トークン化資産の決済・担保管理など、オンチェーン金融における活用領域を着実に広げていくことが重要になっていきます。
(SBI VCトレード株式会社 市場オペレーション部作成)
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