2026/06/10

下落一服も戻りは限定的か

株式市場は、半導体銘柄を中心に崩れ始めています。

きっかけとなったのは、米ブロードコムの決算発表でした。AI関連売上の一部見通しが市場予想を下回ったことで、同社株は大きく下落しました。決算全体が大きく悪化したわけではありませんが、ここまでAI・半導体関連株には強い期待が織り込まれていたため、わずかな失望材料でも大きく売られやすい地合いだったと考えられます。

この流れを受けて、NASDAQや半導体株に売りが波及し、暗号資産市場も同様に下落しました。今週に入っても、その影響はまだ残っている印象です。上値は重く、しばらくはボトム圏で横ばい推移となる可能性が高い値動きに見えます。

一方、イラン情勢は徐々に進展しているようです。ただし、マーケットはその材料にやや慣れてきており、ポジティブな報道に対する上昇反応は鈍くなってきた印象があります。

それでも原油価格は下落基調を見せており、WTI原油は90ドルを割り込み、80ドル台後半まで値を下げる場面もありました。ここ数カ月は、原油価格が中東情勢の進展や停戦期待を先行して織り込むような値動きを見せているため、個人的には合意形成まであと少しではないかと見ています。

ただし、このポジティブ材料が出尽くしたタイミングでは、再び戻り売りを狙う局面になるのではないかと考えています。



■本格的な下落トレンド中の陽線2本は停滞の合図か?

【採用テクニカル】
• 移動平均線(SMA):30(赤)、90(青)、200(橙)
• MACD:12,26,9

BTC/JPY日足

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)

BTC/JPY日足チャート分析です。

上昇トレンドラインを明確に割り込み、下落が加速してきました。前回コラム更新時も売りポジションを継続していましたが、現在は一度手仕舞いを行いました。

理由は、日足で2日連続の陽線をつけているためです。

勢いのある下落トレンドでは、1日程度の反発はよく見られます。しかし、2日連続でトレンドと逆方向の陽線が出現する場合、下落トレンドの勢いがいったん失速し、しばらく横ばいで推移するケースが多くなります。

そのため、短期的には様子見に切り替えました。

中期的にはまだ下方向で見ていますが、本日も陽線で終えるようであれば、もう一段の戻りを試す可能性が高いと考えています。短期間ではありますが、調整戻しの機会があると判断し、売りトレードをいったん停止した次第です。

次に、時間足で戻りの目安を確認していきます。



■SMA90までの戻りに期待

BTC/JPY4時間足

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)

BTC/JPY 4時間足チャート分析です。

現在はSMA30(赤色)でサポートされている状況です。ここを明確に割り込むと、再び一段安となる可能性が高まります。

一方で、ここから反発する場合は、チャート上の矢印で示したような戻りを演じやすくなると考えています。

戻り売りの目安としては、SMA90(青)を意識しています。この付近まで価格が回復したタイミングから、再び売りを狙っていきたい考えです。

4年サイクルの後退局面では、過去にも6月前後にいったん大きなボトムをつけ、その後7〜8月に反発し、9月以降に再び大底へ向かって崩れていく傾向が見られました。

そのため、今月は上期の大底をつける展開に期待しつつ、最後の戻り売りトレードを狙っている最中です。

6月下旬以降は買いトレード目線に切り替えていく予定ですが、もう1週間〜10日程度は戻り売りを意識したいと思います。



■戻りで指値注文待機

ETH/JPY4時間足

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)

ETH/JPY 4時間足チャート分析です。

BTCと同様に、ETHもSMA30(赤色)付近でサポートされている状況です。ETHも大きく下落しました。グローバル市場では、買いポジションの大半がロスカットされたと見られます。

ただし、1,500ドル割れには最後のロスカット注文が残っている可能性があります。ここを潰し切るまでは、戻り売り注文が機能しやすいと考えています。

MACDも一度0.00を超える水準まで回復する展開に期待し、売り指値注文で待ちたいと思います。

今月中に、もう一度安値を試すイメージを持っています。



■9,000円から買い下がりを検討

SOL/JPY4時間足

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)

SOL/JPY 4時間足チャート分析です。

11,000円を上値に反落傾向が続いています。BTCやETHと同様に、SMA30(赤)でサポートされつつあり、騰落率の違いはあるものの、似たような値動きで推移しています。

ただし、SOLはアルトコインであるため、反発率が大きくなる可能性があります。そのため、今回の戻り売りは見送りたいと思います。

どちらかというと、BTCが安値をつけるタイミングでSOLの買いを狙っていきたい考えです。

買い場の価格帯としては、8,000〜9,000円を想定しています。9,000円付近から徐々に買い下がっていく方針を提示しておきます。

BTCについては、個人的に800万〜860万円付近から買い場を意識しています。この価格帯までBTCが下落した場合、SOLも同時に買っていきたいと考えています。

6月下旬ごろにチャンスが到来すると仮定し、今はその準備を進めていきたいと思います。



■全体まとめ

  • ブロードコム決算をきっかけに、半導体・AI関連株への過熱感が意識され、暗号資産市場にも売りが波及。
  • BTC/JPYは上昇トレンドラインを割り込んだものの、日足で2日連続陽線となり、短期的には下落の勢いがいったん鈍化。
  • BTCは4時間足のSMA90付近まで戻した場合、再び戻り売りを狙う方針。
  • ETHも戻り売り目線を継続しつつ、1,500ドル割れに残るロスカット注文を意識した展開を想定。
  • SOLは戻り売りを見送り、BTCが800万〜860万円付近まで下落する局面で、9,000円付近から買い下がりを検討。



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