2026/06/03
急落!ストラテジー社BTC売却騒動で市場はショックを隠しきれず!
上場企業として世界最大のBTC保有企業であるストラテジー社が、保有するBTCの一部を売却したことが明らかになりました。
6月1日に提出されたSEC向けの8-K開示によると、同社は5月26日から31日にかけて32BTCを売却し、約250万ドルを調達したとのことです。平均売却価格は1BTCあたり77,135ドルで、売却代金は優先株の配当原資に充当される見込みです。
出所:(CoinDesk)
数量だけを見れば、今回の売却は極めて小規模です。ストラテジー社は5月31日時点で843,706BTCを保有しており、今回の32BTC売却は全体の約0.0038%にすぎません。財務的なインパクトは限定的といえるでしょう。
出所:(Stock Titan)
しかし、マーケットが問題視したのは売却数量ではなく、象徴的な意味合いです。これまでマイケル・セイラー氏は「BTCを売らない」という強いメッセージを発信し続けてきました。そのため、たとえ少額であっても、実際にBTCを売却したという事実は、ストラテジー社の資金調達モデルや優先株配当の持続性に対する不安を呼び起こしたと考えられます。
さらに、セイラー氏は以前から「必要に応じてBTCを売却する可能性」を示唆していたとも受け止められており、今回はその可能性が実際の行動として示された形となりました。市場は過敏に反応し、BTCは7万ドルを割り込み、現在は6万6000ドル台まで下落しています。円建てでも1,000万円割れが視野に入りつつあり、今年の安値圏に向けて下値を試す展開が強まってきました。
■200週線トライか?
【採用テクニカル】
• 移動平均線(SMA):30(赤)、90(青)、200(橙)
• MACD:12,26,9

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)
BTC/JPY週足分析です。
200週線が徐々に近づいてきており、歴史的に見ても重要な反発ポイントに差し掛かりつつあります。現在の価格帯は2月安値と同水準に近く、930万〜940万円付近までの下押し後、一旦は反発が入る可能性があると考えます。
まだ現在値から10%以上の下落余地はありますが、週足レベルでは下落再開の形状が明確になってきました。下値ターゲットも徐々にはっきりしてきた印象です。
4年前の弱気相場では、BTCは200週線を一時的に割り込み、その後に大底を形成しました。今回も200週線を割り込み、その後に横ばい推移が続くようであれば、4年サイクルにおける大底が近づいてきたサインになると考えます。
少し気が早いですが、向こう3〜5ヶ月が中長期的な仕込み場を探る重要局面になるのではないでしょうか。短期的には、引き続き戻り売りを中心としたトレード戦略を継続したいと思います。
■トレンドライン割り込み、急落開始!

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)
BTC/JPY日足チャート分析です。
これまで維持していた上昇トレンドラインを明確に割り込み、勢いよく下落トレンドが始まりました。直近まで1,150万〜1,200万円台で推移していたBTCは、あっという間に1,070万円台まで下落しています。
週足分析の通り、今月中にも2月安値を試す機会があると予想します。まずはその水準で一旦反発し、乱高下する展開が想定されますが、最終的には底割れする局面も視野に入れておきたいところです。
今年の安値は940万円台ですが、ドル建てでは6万ドル付近が重要な攻防ラインになります。この水準では売り方・買い方双方の思惑が交錯し、値動きは荒くなるでしょう。
売りポジションについては、950万円付近で一部利食いを入れるイメージです。ただし、BTCが5万ドル台まで下落する場合、円建てではさらに150万円程度の下落余地を許容する必要があります。800万円前後までのオーバーシュートも想定しながら、ポジション管理を行う局面に入ってきたと考えます。
結果的に、今回も200日線が鬼門であったことが証明されつつあります。
■ETHは30万円割れ!

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)
ETH/JPY日足チャート分析です。
ETHは31万4,000円付近のサポートラインを割り込み、現在は30万円も下回っています。次の下値目処は、今年の安値である27万5,000円付近です。BTC同様、リスクオフの流れに連れ安する展開が続くと考えます。
昨年の安値は20万円付近でした。さすがに現時点でそこまでの下落をメインシナリオにする必要はないと思いますが、仮にDeFi市場で連鎖清算や高利回りレンディング商品の焦げ付きが発生するようであれば、ETHの下落幅はさらに拡大する可能性があります。
昨年から米ドル建てステーブルコインやETH系プールを活用した高利回り商品が目立っていました。特にETH系の担保ポジションでは、1,400〜1,600ドル付近に清算ラインが集中しているとみられ、この価格帯に差し掛かると急落リスクが一段と高まるでしょう。
このシナリオに発展する場合は要注意です。最大では20万円付近までの下落も許容しながら、慎重にトレードする必要があると考えます。
■SOLは11,700円以下のクローズで安値更新リスク上昇

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)
SOL/JPY日足チャート分析です。
SOLは一時1万2,000円付近まで下押ししました。次の下値ターゲットは、今年の最安値である1万600円付近です。
これまでSOLは、1万1,700円を日足実体ベースで明確に下回ってクローズしたことがありません。よって、今週の重要ポイントは、1万1,700円を下回って日足を終えるかどうかでしょう。
仮にこの水準を明確に割り込む場合、1万700円〜1万1,700円のレンジ推移へ移行し、最終的には年初来安値を割り込む展開も想定されます。
BTCと同様、SOLについても下値目線を継続したいところです。売りポジションはキープを基本としつつ、1万円付近での買い戻しを想定します。安値更新を狙った戻り売り戦略を継続していく予定です。
■全体まとめ
- ストラテジー社は5月26日〜31日に32BTCを売却し、約250万ドルを調達。資金使途は優先株配当の原資とされている。
- 売却数量は保有BTC全体の約0.0038%にすぎないが、「BTCを売らない」という従来イメージを揺るがした点で市場心理への影響は大きい。
- BTC/JPYは上昇トレンドラインを割り込み、930万〜940万円付近、さらに深い場合は800万円前後までの下押しも想定。
- ETHは30万円割れとなり、次の下値目処は27万5,000円付近。DeFi市場の連鎖清算が発生する場合は20万円台前半までの下落リスクも意識。
- SOLは1万1,700円以下で日足クローズするかが焦点。割り込めば年初来安値更新リスクが高まり、1万円付近での買い戻しを検討したい。
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