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マーケット情報

2025/01/29

DeepSeekショックの余波はまだあり?今夜はFOMC、急落に要注意

今週はDeepSeekのOpenAIが話題を呼び、ChatGPTを抑えてAPPストアダウンロード数1位を獲得しました。さらに開発資金がわずか600万ドル相当と公開されたため、AI業界のバリュエーションを疑問視する投資家が大きく増えた訳です。
もしかしたら米国のAI企業は過大評価されているのか?バブルなのか?と。
これを受けてAI銘柄を中心に下落しました。NASDAQ指数の大半担うNVIDIA株も当然急落しました。
NVIDIAのGPU需要も一定の割合需要が落ちるのではないか?と考える投資家も多かったでしょう。先週24日金曜日に149ドル相当あった株価は週明けに116ドル台まで下落しました。その後128ドルまで戻しマーケットは落ち着きを取り戻しつつありますが、NVIDIAのGPU論争やAIの未来について修正論は続くと考えます。

その度に価格を下げるようですと、投資家心理は不安のほうが台頭していることになります。こうなるとバブル崩壊の引き金になりかねません。この様子は引き続き注視しておく必要がありそうです。
さて、株式市場が崩れたため、暗号資産市場も連れ安となりました。特にAI系トークンの下落は著しく、BTCよりも下げ幅を大きくしており、昨晩も安値を更新するトークンが散見されました。やはりバリュエーションの見直しがかかっているように思えます。

■先月のFOMCは100万円以上の下落に繋がった


【採用テクニカル】
移動平均線(SMA):30(赤),90(青),200 (橙)
MACD:12,26,9

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


BTC/JPY日足チャート分析から始めます。
並行チャネルレンジ内で推移が続いておりますが、月曜日の陰線はなかなかのものでした。
下限ラインは1480-1500万円付近に引けるため、仮に続落する場合の目安はこのあたりを意識しておくと良いでしょう。
まだ100万円近くの下落の可能性があるので、レバレッジ比率は低めの運用が良いと思います。
下限ラインには、SMA90が位置しており、あと数日もすれば、このラインに重なって推移する期間が数日ありそうです。
今週末にかけてのこの水準に下落している場合はテクニカル条件が重なりますので買い場となりやすいでしょう。
筆者自身ものこの水準から買いを強めていきたいと考えております。
下落の要素としては今晩のFOMCがきっかけになるかもしれません。12月のFOMCにて、パウエル議長はタカ派姿勢を鮮明にしてきました。このイベントでは1-2日で100万円以上の下落が実現したため、利下げが遠のくような発信があれば、今回も十分チャンスがあると考えます。個人的にはこの値動きに注目しております。



■4時間足でも下限目安は1500万円割れ

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


BTC/JPY4時間足チャート分析に切り替えます。
4時間足ベースでは下落並行チャネルレンジ内で推移しており、右肩下がりになりつつあります。
下限ラインは1470-1490万円付近に直近は位置しておりますので、このラインは日足の条件とも重なります。4時間足でも条件があるということは尚更チャンスかもしれません。
FOMCを跨いで少額ならば売りトレードを実行する価値すらあるように思えてきました。
その場合は浅い戻りを意識して、SMA90(青)をバックに打診売り程度でしょうか?
1500万円付近に推移しているSMA200(橙)を明確に割り込めば、下落トレンドはテクニカル的に加速しやすくなると考えます。



■ETHも下限ライン待ち

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


ETH/JPY4時間足チャート分析に移ります。
BTCよりも軟調な形状です。先月からしっかりと右肩下がりを描いており、このトレンドは引き続き続くように考えます。46万円台の水平サポートラインを割り込む場合、チャネルレンジ下限が位置する42-43万円付近が下値の目安となりそうです。上記の分析通り、BTCが100万円以上の下落となればETHもこの水準に到達する可能性は高いでしょう。
現状は戻り売りトレードを意識し、短期的に売り目線で考えたいと思います。
ターゲットで買い戻し、そこから買いトレード再開を狙いたいイメージです。





■SMA200から買い場か?

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード



最後にSOL/JPY4時間足チャート分析です。
1月20日前後に史上最高値を更新しました。現在のその反動から下落に転じておりますが、トランプトークンがSOL上で取引が活発化したことからSOL需要が急増した影響だと思われます。この影響からか、SOL上でのトークンが爆発的に増えており、2021年のETH-DeFiバブルを彷彿させる出来事です。おそらく今年は4年ぶりのDeFiバブルがSOLで起こるのではないかと個人的には考えております。
SOLの資金需要は断続的に入ってくると思いますので底堅く推移すると考えます。
押し目買いのイメージですが、32500-33000円付近に推移するSMA200(橙)からの押し目買いを意識したいと思います。この水準は下落ウェッジ下限ラインと重なるポイントですので、テクニカル的にも条件が重なるクラスターポイントです。
買い場としては機能しやすいでしょう。

まとめますと、短期的には売り目線もFOMC通過後は買い目線に切り替えます。下落していた場合、そこが良い買い場となると予想し、押し目買いを狙うスタンスで今週後半の戦略としたいと思います。



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