2026/03/04
BTC反転は失敗か?再び下落トレンドに戻る可能性
2月初旬に急落したBTCですが、その後は安値から一時20%前後の大幅反発を見せる場面もあり、足元ではボトム圏での乱高下が続いております。イランと米国・イスラエルの戦争はすでに開戦しており、当初は「バイ・ザ・ルーマー(噂で買って事実で売る)」的な値動きも見られました。しかし、その後はホルムズ海峡の封鎖が事実上始まったことで、地政学リスクが一段と高まり、市場は再び混沌とした様相を強めています。
イランは周辺国にある米軍関連施設や原油関連設備への攻撃を強めており、軍事的な対抗というよりも、世界経済やエネルギー供給網へのダメージを狙った動きが中心になってきているように見受けられます。
また、イラン政府高官や軍幹部に関する暗殺・排除報道も日増しに増えており、報道ベースで見る限り、軍全体の統率が十分に取れていない可能性も意識されます。
指揮系統が弱まれば、現場判断での突発的な行動が増えやすくなります。結果として、戦略性よりも即応性が優先され、後先を考えない報復行動に発展するリスクも高まります。これは市場にとっても極めて厄介な材料です。
さらに、サウジアラビアやUAEなど、周辺国による対イランの報復的な動きも強まりつつあり、こうした応酬が拡大すれば、事態の収拾は一段と難しくなるでしょう。
ホルムズ海峡の封鎖を完全に解除するには、イラン側からの攻撃リスクを実質的に封じ込める必要があり、短期間での正常化は容易ではありません。
筆者としては今回の戦争をやや短期決着寄りで見ていましたが、現状を見る限り、想定以上に長期化する可能性を意識せざるを得ないと考えております。
■数日の反発フェーズで丁寧な戻り売りを
【採用テクニカル】
• 移動平均線(SMA):30(赤)、90(青)、200(橙)
• MACD:12,26,9

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)
BTC/JPY日足チャート分析です。
SMA30(赤)を上抜け、1カ月の平均価格帯を一時的に回復してきました。レンジ相場がしばらく続いたことで、次にどちらかへ放れる局面では、比較的大きく値幅が出る可能性があると考えています。
一方で、MACDはまだ0.00近辺まで十分に回復しきっておらず、あと数日から1週間程度はレンジ推移が続く可能性もあるでしょう。
そのため、筆者は戻ったところからの戻り売りを基本戦略とし、このレンジの中心付近では利益確定を挟みながら、短期回転を重ねる方針です。加えて、売りのコアポジションも保有しつつ、万が一大きく下方向へ走った場合にも対応できるよう、ポジションを複数に分けて運用することを想定しております。
今回の下落シナリオの背景にあるのは、ホルムズ海峡封鎖に伴う世界経済への不透明感です。
市場は不透明感が強まる局面ほど、投資家がリスク資産のポジションを閉じやすくなります。特に株式市場から売りが波及しやすく、その流れに連動する形で暗号資産も下押しされる可能性があると判断しています。
■ 1140万円レジスタンスを意識

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)
BTC/JPY4時間足チャート分析です。
SMA200(橙)にタッチしたものの、現状は上値を抑えられている状態です。ここを明確に上抜けできれば、短期的には上昇に勢いがつく可能性がありますが、その先には1,140万円付近のレジスタンスラインが控えており、再び反落するきっかけになりやすいと考えます。
筆者としては、この価格帯を意識しながら、緩やかに売り上がる戦略を取りたいところです。
したがって、当面の戻り売りレンジとしては、1,100万~1,150万円を意識したいと考えております。
本格的な下落トレンド再開については、やはり暗号資産単体ではなく、金融市場全体のリスクオフの流れを確認したうえで判断したい局面です。
■34万円をバックに戻り売り

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)
ETH/JPY4時間足チャート分析です。
ETHについても、34万円付近のレジスタンスラインを意識しながら、戻り売りを狙いたいと考えています。BTCの4時間足と同様に、こちらもSMA200(橙)で上値を抑えられつつある状況です。
この水準をしっかり突破できれば、短期的には上昇に弾みがつきやすくなると見ています。そのため、引きつけて戻り売りを狙うのであれば、やはり34万円近辺がひとつの候補になるでしょう。
また、SMA200がこのまま低下し、SMA30(赤)、SMA90(青)と重なりながら、短期・中期・長期の移動平均線が収束していくようであれば、方向感の乏しいレンジ相場が継続するサインにもなります。
こちらも結局のところ、きっかけは金融市場全体のリスクオフイベントになると見ていますが、その場合はレンジのもみ合い局面からでも売りを開始するシナリオを想定しています。
複数のシナリオを持ちながら、柔軟に対処していく予定です。
■ SOLは自立反発が強めの形状

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)
SOL/JPY4時間足チャート分析です。
SOLはボトム圏でアセンディングトライアングルを形成しており、BTC・ETHと比較すると、相対的にやや強めのチャート形状が確認できます。
そもそも2月の急落幅が大きかったぶん、その反動による自律反発も入りやすいのでしょう。
そのため、SOLもいったんショートカバーを交えながら上昇した後、最終的には他銘柄と同様に反転下落へ向かう可能性を見ています。
上値の目安としては、1万5,000円付近のレジスタンスラインを意識したいところです。
この水準までの戻りを想定しつつ、BTCやETHと同様に、SOLも少額から売りを再開する戦略を考えております。
ただし、全体的にボラティリティが極端に高いため、レバレッジは最大でも実質的に現物トレードと同程度以下に抑えるべき局面です。
たとえば、100万円の証拠金であれば、売りポジションの上限も100万円程度にとどめる、というイメージです。
この相場は、方向感以上にリスク管理の巧拙が結果を分けやすい局面です。
無理に利益を追いにいくのではなく、ポジションサイズを抑え、値動きの激しい乱高下相場を丁寧に乗りこなしていきたいと思います。
■ 全体まとめ
• BTCは2月急落後に大きく反発したものの、依然としてボトム圏での乱高下が継続。
• イラン情勢の悪化とホルムズ海峡封鎖により、世界経済への不透明感が再び強まっている。
• 市場のリスクオフが進めば、株式市場主導で暗号資産も再度下落しやすい地合い。
• BTCは4時間足でSMA200に上値を抑えられており、1,100万~1,150万円は戻り売りを意識する価格帯。
• ETHは34万円付近、SOLは1万5,000円付近がそれぞれ戻り売りの目安。
• ただし、移動平均線の収束次第では、もうしばらくレンジ相場が続く可能性もある。
• 現局面は方向感を当てにいくより、低レバレッジ・分割ポジション・徹底したリスク管理が重要。
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