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マーケット情報

2024/06/19

暗号資産市場が軒並み弱い!調整に時間はかかるか?


今月に入ってから、株式市場は好調にも関わらず、暗号資産市場が弱い日が続きます。
ついにBTCの下落も顕著になってきており、今月の高値から10%程度の調整が入りました。
そこまで大きな売りを呼び込む材料が出ておらず、大きなポジション調整期間と断定してトレードしていくしかないのですが、筆者的には正直、腑に落ちておりません。
まだ隠れた悪材料が残っている可能性も高いと考えておりますので、しばらく慎重姿勢でいきたいと考えております。

【採用テクニカル】
移動平均線(SMA):30(赤),90(青),200 (橙) MACD:12,26,9

■1010万円が生命線?日足重要サポートラインまで下落

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


BTC/JPY日足分析から入ります。
ここのところ、特に材料もなく下げる時間帯は東京時間が多く、9-10時台から下げ始めることが多いです。
今週後半も9時台、10時台からの陰線には気をつけていただきたいと思います。
(※つまりアジア勢が売却を進めている可能性が高いということです。)
日足ですが、昨晩1010万円前後まで下値を拡大しました。サポートラインにタッチして現在は少し反発しておりますが、ここを割り込むと1000万円割れも時間の問題となってきます。
ここを割り込む場合は、さらなる下値拡大余地が生まれますので、損切り開始予定です。
日足のクローズはSMA90をギリギリサポートして終えました。
本日こそ反発局面に入れるか、要注目でしょう。そしてMACDは0.00付近まで沈下しました。このままマイナス圏にさらに沈むことは避けたいところです。

個人的には1010万円を下値に最大の許容範囲として考えており、残念ながらさらにこの価格帯を明確に割り込むようですと、短期的にショート戦略に切り替えて900万円台前半まで下落するシナリオを想定しなければならないと考えております。
現状はまだ上昇目線を維持しますが、1010万円を割り込んだ場合、戦略を切り替える予定もありだということをコメントさせていただきます。
続いて、4時間足にて突破口を分析していきましょう。


■並行チャネル上限ライン突破が鍵

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


4時間足では、並行チャネル内で推移しております。現在の安値を意識し、上限下降トレンドラインにタッチすることを期待して様子見したいと思います。 このラインを抜けてきますと、レジスタンスラインが引ける1040万円付近が一つの上値の目処となるでしょう。
SMA90-200は今週後半にもなると、1040万円のレジスタンスラインと重なってくるでしょうから、ここはテクニカル的に重要な節目となりそうです。
角度的に金曜日あたりに最も重なるタイミングがやってきそうです。よって、ここを上抜けて週末推移できると一安心でしょうか?(※トレーダー目線です。)
現状は様子見とし、まずは上限下降トレンドラインを抜けてくるか否かを見届けて、再度買いで参入を意識したいと考えております。


■BTCからETHに資本移動準備中?

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


続いて、ETH/JPY日足分析です。
昨日、BTCと同様に連れ安になるものの、反発力は強めです。
SMA90にまだタッチしておらず、BTCと比較すると日足レベルでは踏ん張りを見せている格好です。
ETHは逆に底堅さを出してきているように思えます。
ポジティブな考えを示しますと、BTCから資本が移動しており、その換金売りがしっかりと入っているようにも感じられます。これはイーサリアムETFの誕生に向け、BTCを予め売却して、ETHを急騰させる資金調達を行なっているのではないかとさえ、考えている次第です、ポジティブ過ぎるでしょうか(笑)? 日足では目先底が入りそうな下髭が2本出現し、ダブルボトムっぽい値動きを見せつつあります。この値動きも少しポジティブです。
時間足に落として詳細を見ていきましょう。


■ ダブルボトム形成中

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


4時間足でしっかりとダブルボトム形成中の値動きが確認できました。
ネックラインは57万5000円とまだ距離がありますが、ここを超えていけるようですと、一気に60万円台回復に期待できるでしょう。
目先SMA90-200もレジスタンスとなりますが、BTC同様に金曜日〜週末にかけてこのゾーンへ再上昇することができれば、今度は戻り売り勢のポジションが厳しくなってきます。
この上には一定のストップが存在するでしょうから、この価格帯に追い込めば、ロスカットを発生させて、更なる上昇に期待が持てそうです。
また先日、57万5000円までの上昇は、ブルームバーグの記者がETF上場について、7月2日頃と明確な日時目安を発信したことがきっかけでここまで上昇しました。
その上昇分を昨日帳消ししてしまいましたが、それでも反発意欲を見せますと、ポジション調整終了の合図にもなります。
いずれにしても、57万5000円はレジサポラインとしても4時間足的には超重要ラインになりますので、この価格まで回復できるかがポイントとなります。
今週後半はETHの上昇に期待をしてトレードしていく予定です。


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