Market Report

マーケット情報

2025/07/02

上値が重い!高値更新を待つ展開

イスラエル・イラン戦争から一服、向こう1週間は小動きな展開です。
土日BTCは上値を追いかけることが一時的にありましたが、今週前半は下げに少し下げに転じております。
BTCは向こう1週間、3%程度の狭いレンジでの小動きとなっております。

7月に入り、9日が期限のトランプ相互関税交渉が各国大詰めとなります。昨晩、日本に対しての関税は30-35%になる可能性についてトランプ大統領は言及しました。
報道ではインドとの交渉も進んでいるようで、今月中に日本とインドが決まる可能性が出てきております。
ただし、日本は今月、参院選を控えておりますので政府与党は今月中にトランプ関税の決着をつけたくはないでしょう。一方的に押し付けられる可能性もあるので、その場合は一時的にマーケットがネガティブに反応すると思われます。そこが短期的な買い場になると予想します。



■早期利下げ期待がそろそろ出てきた場合は大きな上昇?


【採用テクニカル】
移動平均線(SMA):30(赤),90(青),200 (橙)
MACD:12,26,9

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


BTC/JPY日足チャート分析です。
現在、並行チャネルレンジ内での推移が続いており、先日上限ラインを攻めましたが、抜けきれずに少し反落基調です。
このまま下限ラインまで下落してしまうのか、その場合はSMA90(青色)やSMA200(橙)まで下押しするのか、最大値幅も10%程度は見ておいたほうが良いでしょう。
さらにここまで下押しする機会があれば、再び買い場になるでしょうから、押し目を狙っていきたいと思います。
上昇するパターンですが、現在、FRBパウエル議長は執拗なまでに利下げ要求をトランプ政権から受けております。この要求に根負けし、利下げする可能性が出てくるならばリスクオンでしょう。
ドルは売られ、株や暗号資産は上昇すると思われます。米債券金利がどのように反応するか注目になると思われますが、それはFOMC通過後でないとわかりません。ドル売り、株高の値動きを見ているとそろそろ政権圧力に屈して利下げするようなパターンも個人的には想像しております。その場合は、BTCも大きな上昇になる可能性がありそうです。



■並行チャネルレンジ内推移も買い目線継続

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


BTC/JPY4時間足チャート分析に移ります。
レンジ相場で完全に推移しており、方向感がありません。
今週前半は陰線続きでトランプ関税に嫌気を差して下落している状況ですがそれでも3%程度の下落です。少しずつ売り込まれている値動きです。どこかで反発すると思いますが、反発したとしても移動平均線を跨いでの推移を予想しております。よって週後半も1500-1550万円のレンジ相場で推移する印象です。
TACOトレードではありませんが、また日本に対して手のひらを返した優しい内容に振り切れば、たちまちリスクオンでしょう。それはもしかしたら週末その値動きになるかもしれないので、思わぬ突発的なリスクオン相場が入ってしまうことも予想し、買いポジションをもっておきたいところです。



■SMA90をバックに押し目を狙いたい

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


ETH/JPY日足チャート分析に移ります。
上値は重く、現在は35万円台を高値に突破に時間がかかっております。
SMA30(赤色)に上値を押さえ込まれており、ここを上抜けた場合はSMA200(橙)もレジスタンスになりやすいことから上昇しても37万円台が高値かもしれません。
目先この2つのレジスタンスを意識した押し目買いを狙っていきます。
買い場は32万円付近に現在推移しているSMA90(青)を意識し、ここをバックに買いさがっていきたいところです。
最大値幅をSMA90とSMA200で意識し、レンジトレード継続です。ただし、買い方向を意識としたいと思います。



■ステーキング報酬付きETFがスタート!

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


SOL/JPY日足チャート分析に移ります。
下降トレンドラインを一時的に上抜けました。
本日から米国でSOLのETF取引が開始されます。
『REXOsprey Solana and Staking ETF』という名称で、まだシンボル名は未公開ですが7月2日夜から確認できるでしょう。
参考:https://coinpost.jp/?p=629376

ステーキング付きETFが承認されたことには目新しいです。
投資家から入ってきた投資金はそのままSOL買いに向かうのですが、その50%をステーキングに回してよいという新しいETFです。これによりステーキング報酬がつきますので、ETF買いでの金利収入も投資家が得られる商品となっており、これがBTCやETHと違うポイントです。
ETHもステーキング報酬付きETFの申請をSECのほうに働きかけておりますが、SOLが先のリリースとなりました。
今週あたりはSOLのセルザファクト的な値動きになると思いますが、やはりステーキング報酬は魅力的です。SOLのステーキング利回りは高いことから、もしかしたらETHよりも人気が出るかもしれません。いずれにしてもステーキング付きETFというものは第一号なので恩恵がありそうです。
好調なスタートになる可能性があるので、SOLは週後半から買いを狙っていきたいと思います。
テクニカル分析の方ですが、逆三尊形成を意識して右肩の押し目を拾っていきたいと思います。
ざっと、サポートラインを引きましたが、20400円〜をバックに押し目買いを意識します。
下降トレンドラインは一時的にブレイクしましたが、昨日の発表と同時に大きく反落しました。もう少しセルザファクトが続くと思いますが、その後上昇に転じると期待して、2万円手前では買いを意識していきたいと思います。
夏枯れ相場も気にしてしまう時期ですが、現状はBTCもETHもSOLも買い目線で考えたいと思います。




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