2024/05/08
金融緩和期待が前進!?BTCは大幅回復
先週は一時900万円を割り込む事態となり、安値を更新して大きな下落になりかねないチャート形状でしたが、FOMCの結果を得て反発。
900万円付近から一気に1000万円を一時超えるレベルにまで回復しました。
FOMCの内容は政策金利こそ、現状維持だったもののQTの引き締め額を減額したことにより、株式市場や暗号資産市場に好感をもたらしました。さらに金曜日に発表された雇用統計の結果が、事前予想よりも大幅に悪かったため、金融緩和期待により、さらに上昇を助ける格好となりました。
最大下落幅、1100万円→880万円と20%の調整なり、ドル建てでは3月の高値から23%の調整が入るその後の大幅反発となりましたので、マーケットにアク抜け感が出てきたように思えます。また来週は米CPIの発表があります。
仮に事前予想を下回る結果となれば、『インフレ率低迷=利下げ期待』が大いに前進しますので、金融市場もさらに上昇するでしょう。ビットコインETFへの資金流入も増えることから、さらに上値を追いかける展開が期待できそうです。
【採用テクニカル】
移動平均線(SMA):30(赤),90(青),200 (橙) MACD:12,26,9
出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード
BTC/JPY日足分析から入ります。まずSMA30-90の間での推移は一時的にブレイクしてしまったものの、回帰した格好になりました。
そして再度、上値をSMA30に抑えられている展開です。
3月以降、この移動平均線がレジサポラインとして機能しておりますので、上方向に抜けた場合はSMA30がサポートとして機能すると考えます。
よって、今週末にかけてSMA30を上抜けてクローズする足の出現を待ちたいところです。
価格にして、およそ997-1000万円程度で推移しておりますから、日足の終値ベースでこの水準をクリアしていることが条件です。
この条件が揃いますと、テクニカル的には時間足レベルでは上昇トレンドに入ることが予想されます。
目先のレジスタンスライン、1035-1040万円付近が上値のターゲットを意識しておくと良さそうです。
■4時間足でもレジスタンスが同じ
出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード
BTC/JPY4時間足に時間軸を落とします。
並行チャネルレンジ内でまだ収まっておりますが、1−2日前に一時上抜ける時間帯がありました。
まもなくブレイクが近いかもしれません。
4時間足の場合、SMA200に上値を抑えられておりますが日足SMA30とほぼ重なっているため、やはり1000万円手前は重要なレジスタンスラインとして意識しておくと良さそうです。MACDは0.00を挟んで往復している状況です、現在は方向感がないのであまり意識しなくて良いでしょう。
新規エントリー目安ですが、現状価格4時間足では近い位置にサポート要因が見つかりません。
日足のSMA90は955-960万円で今週後半は推移すると思いますので、新規エントリーを狙うなら、この価格帯からでしょうか。
■ETHの上昇は出遅れる?
出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード
ETH/JPY日足分析に切り替えます。
BTCと比較して反発力が乏しいです。またどこかのターンで大幅上昇に期待は見込めると思いますが、しばらく主役はBTCに譲ることになると考えます。
並行チャネル内での推移は変わらず、上値はSMA30に抑えられる展開が継続しそうです。
さらにSMA90も下回っているため、49-50万円はテクニカル的に大きなレジスタンスラインとして機能を続けることになるでしょう。
BTCより上昇が出遅れそうです。
下値の目安は、並行チャネル下限ラインまで下押しするとは考えにくいですが、一応注意しておくことと、SMA200が切り上がってきたところがサポートとなりやすいと考えます。
もう2週間ほど経過もすれば、SMA200も45万円付近まで上昇してきてくれそうな角度ですから、そこをサポートに上値を切り上げていく展開でしょうか?
三角保合の形成も考えられますが、いずれにしても、もうしばらく横ばいレンジを想定しております。
よって今週後半の戦略もBTCの買いトレード中心に考え、ETHトレードは見送り、またはレンジトレードを狙う前提のトレードに注力すると良いかもしれません。
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