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マーケット情報

2026/02/25

戦時はバイ・ザ・ルーマー?短期的に買い戻し優勢な展開か

昨日、BTCはじわりと安値を更新したのち、ボトム圏での推移が続きました。しかし東京時間のオープン後から上昇へ転じ、短期的には買い戻しが優勢な地合いとなっています。足元の動きは、主にポジション調整による“戻り”の一部と捉えています。

金融市場では、いわゆる「AIショック」が徐々に波及し、従来ひと括りにされがちだったSaaS系テック企業の株価が軒並み下落するなど、株式市場は一部の銘柄で上値の重い展開が続いています。一方で貴金属は相変わらず堅調で、ゴールド・シルバーはいずれも上昇基調を維持しています。

また、イランと米国側の核合意に関する協議は続いているものの、破談が近づいているようにも見受けられます。米国側は即時に攻撃体制へ移行できる準備を進めていると報じられており、いつ開戦してもおかしくない――そのような緊張感が市場のセンチメントに影響している可能性があります。実際、リスクオフを意識したポジション取りは明らかに進んでいるように見えます。

ただし、個人的な経験則では、こうした局面は「セル・ザ・ファクト、バイ・ザ・ルーマー(事実で売って噂で買う)」の典型例になりやすいと考えています。つまり、材料が悪化して見えるほどポジションが偏り、結果として短期的なショートカバー(買い戻し)を誘発しやすい局面です。よって短期的には、暗号資産はこれから比較的強めに反発しやすい地合いになると予想します。



■MACDが0.00付近までの調整回復を意識


【採用テクニカル】
• 移動平均線(SMA):30(赤)、90(青)、200(橙)
• MACD:12,26,9

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)


BTC/JPYの日足チャート分析です。これまで「戻り売り」目線で発信しておりましたが、昨日の値動きを受けて短期目線は上方向へ切り替えています。中期的な下落トレンドの認識自体は変わりませんが、向こう1週間程度は“調整上昇”をメインシナリオとして想定します。そのため、今週後半からは限定的な買いトレードへ移行中です。

海外のデリバティブポジションを見ても売りに偏っている傾向が強く、需給が一方向に傾いている場面では、思いもよらぬ上昇で価格を突き上げることがあります。価格だけを見続けると感覚が鈍りやすいため、今回はMACDが0.00付近まで回復するまでの“調整期間”として位置づけ、過度に強気へ傾けすぎないように意識しておきたいところです。


■ 三角保ち合い上抜けに期待

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)



BTC/JPYの4時間足チャート分析です。足元は三角保ち合いの収束局面にあり、上抜けを期待しています。三角保ち合いの上限ラインに加え、SMA30(赤)・SMA90(青)を明確に上抜けられれば、上昇はさらに力強く進みやすいでしょう。

この条件を満たした場合、次のターゲットはSMA200(橙)です。現在は1,150万円付近で推移していますが、時間経過によりSMA200は徐々に低下してくるため、週明けには1,110〜1,130万円付近で推移している可能性があります。よって、この水準まで上昇した場合は、買いトレードを一旦ストップする予定です。

なお、買いトレードの中止条件はシンプルに、2月の安値を下回った場合とします(短期反発シナリオの否定)。

■SMA90上抜けで上昇加速へ

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)



ETH/JPYの4時間足チャート分析です。SMA90(青)を上抜けた場合、上昇にさらに弾みがつく展開を想定します。次の到達目標はSMA200(橙)です。

33万9,000円付近にはレジスタンスラインが引け、この上にはストップ注文が溜まっている可能性が高いと見ています。ここを上抜けるとストップを巻き込みながら上昇が加速し、短期的には“ショートカバー祭り”のような動きになりやすいでしょう。今回はこの需給要因を重視し、ファンダメンタルズの悪化シナリオとは逆行するかたちで、短期の買いを選択します。


■ 同じくSMA90超えで上昇加速へ

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)



SOL/JPYの4時間足分析です。ETH同様に反発余地を残していると考えます。分析が似通ってしまいますが、SMA90(青)を上抜ければ上昇が加速し、SMA200(橙)までの到達を見込みます。

直近では14,000円に今月の反発後高値が存在するため、まずはここが目先ターゲットになりそうです。仮に14,000円を上抜けると、ロスカット注文を巻き込みやすく、さらなる急騰が発生する可能性があります。SMA200(橙)は15,000円付近に位置していますが、時間差を踏まえると14,500円前後が利食いの目安になりやすいでしょう。

リスクオフ環境が色濃くなる局面でアルトコインまで反発が目立つということは、リスクオフ方向のポジションが相当程度“織り込み済み”となっている可能性があります。次は反発のターン――その仮説に基づき、短期は買い戻し優勢の地合いを想定します。

以下を末尾に追記してください(SBIコラムのトーンに合わせて短め・実務的にまとめています)。


■ 全体まとめ

 • 短期は買い戻し優勢:戦況・地政学リスクでリスクオフが意識される一方、ポジションの偏りが強く、
 ショートカバー主体の反発が起きやすい地合い。
 • 中期は下落トレンド維持、短期は調整上昇想定:向こう1週間程度は“戻り”を取りに行く局面として捉え、強気に傾けすぎない運用を意識。
 • BTC(日足)はMACD 0.00付近までの回復を目安:価格だけで判断せず、MACDの戻りを「調整回復の到達点」として位置づける。
 • BTC(4時間足)は三角保ち合い上抜けが鍵:上限ライン+SMA30/90を上抜ければ上昇が加速しやすく、
 次のターゲットはSMA200。上昇が進んだ場合は買いトレード終了。
 • ETH・SOLはSMA90上抜けがトリガー:上抜けで上昇加速→SMA200到達を想定。
 レジスタンス上のストップを巻き込む展開(短期の急騰)に警戒しつつ、利食い目安を事前に固定して対応。



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