Market Report

マーケット情報

2025/07/30

暗号資産市場は8月調整相場入りか?

今週月曜日から暗号資産市場が下落に転じました。米株もそれほど弱くはありませんが、史上最高値をつけて先物指数は反落気味です。

欧米との関税協議も終了し、TACOトレード類のセルザファクト現象でしょうか?
昨晩は米中関税協議にて90日間の延長合意もあり、インドも間も無く関税協議に終止が近づいてきているような報道もありました。
徐々に、相互関税問題は終了となっていくでしょう。
事実上、米国が世界的に輸入関税を15-20%平均で引き上げに成功した形で終わる可能性が出てきました。米国からすると大きな勝利でしょう。

参考
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-07-29/T06451GQ1YRI00?srnd=cojp-v2

こういった中期的なイベントを終えると、マーケットは反転することがしばしばあります。
半年程度議論となっていたこの材料も出し尽くし、新たなテーマを市場は追い求めます。
今週末から8月相場入りです。リスクオフ材料が出やすく、売りで反応しやすい時期ですので一定レベルの調整が入ると筆者は予測をはじめつつあります。



■天井圏で横ばい推移が続く


【採用テクニカル】
移動平均線(SMA):30(赤),90(青),200 (橙)
MACD:12,26,9

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


BTC/JPY日足チャート分析です。
横ばい推移が続いており、上値が重い展開です。世界中の企業からの買い注文が入っているので底堅く推移をしておりますが、2週間以上レンジで停滞中です。
MACDはデッドクロスしたものの、下げ切らず調整はまだ完了しきっていない印象です。
現在価格でさらに1-2週間推移するならば、MACDの下落に示唆は解消されるでしょうが、まだ時間の経過が重要でしょう。下げやすい地合いであることは変わりないので、SMA90(青色)付近までの押し目を8月中に待つ程度の余裕をもったトレードを心がけたいと思います。
現状、BTCは現物ポジションを少額保有している程度で深い押し目待ち戦略でいきたいと考えております。



■1ヶ月平均線までの調整を待ちたい

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


ETH/JPY日足チャート分析です。
7月は本当に大きく上昇しました。米国からETHトレジャリー企業の買いも活発化し、市場を押し上げましたが、個人的にはそろそろ終焉かな?と考えます。
理由としては冒頭でお話した通り、マーケットのテーマが変わりそうであること、8月の調整相場に向けた売りがまだこれから出てくることを考慮しますと、7月の勢いを堅持するような上昇は考えにくいということがあります。
よって、押し目買い戦略に変更はありませんが、深い調整を待った戦略に変更していきたいと思います。本戦略は向こう1週間の間にチャンスがあるかないか程度の距離感で対応を予定しております。そして持っていたETHの買いポジションは全て利益確定済みということもお知らせしておきます。



■短期は並行チャネル下限ラインの押し目を待ち

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


ETH/JPY4時間足チャートに時間軸を縮小します。
並行チャネルレンジを引いておりますが、目先この下限ラインまで調整した場合、短期的には買いトレードを実行してみようと考えております。
52万~52万5,000円付近からの押し目を待ちたいイメージです。
この買い場から目先ネックライン程度の反発を期待しておりますが、55万円付近までの反発程度の期待に限定したいと考えており、再び安値をトライする可能性にも考慮して、スポット的な急反発を狙ったトレードを心がける予定です。
SMA200(橙)までの調整は流石に来ないと思いますが、8月中に何かしらのリスクオフイベントを挟めば直近買われすぎていたこともあり、急激な調整は早いと考えます。
もしもこの水準にまで下落した場合は絶好の買い場と予想し買い向かう予定ですが、それでも8月の上旬に45万〜50万円で推移するレベルでしょうか?
また1週間後に推移している位置を確認して買いの準備をする程度の距離感を保ち、静観としたいと思います。



■SMA200までの調整を意識

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


最後にSOL/JPY4時間足分析です。
下降トレンドラインが戻り売りの目安と考えます。またSMA90(青色)を割り込みつつあり、戻りがない場合はずるずると下げていきそうです。目先SMA200(橙)を想定し、25,000円あたりの調整を意識しております。時価総額の小さなアルトコインであればあるほど、20-40%の下げは許容しなければなりません。SOLはETHよりもだいぶ時価総額が小さいため、調整が入れば20-30%までの下落は十分あると考えます。
早ければ今週中にSMA200まで到達する可能性もあるので警戒をしつつ、深い押し目を待ちたいと思います。
今週以降、筆者はしばらくベア目線中心のレビューになりますが、ご容赦ください。
目先、調整相場を意識してマーケットからは少し距離を置いて静観中心に切り替えていきます。




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