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トークンとは?暗号資産(仮想通貨)との違いやトークンの種類について解説

トークンとは?暗号資産(仮想通貨)との違いやトークンの種類について解説

公開日: 2024年3月13日

最終更新日: -

▼目次

    トークンというのは、暗号資産(仮想通貨)の世界でよく使われる言葉です。しかしながら「トークンの具体的な意味は何?」「暗号資産とトークンの違いは?」など、疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
    この記事では、投資初心者の方を対象に、トークンと暗号資産の違いから投資の始め方までを分かりやすく解説します。
    暗号資産への投資がはじめての方でも、この記事を読むことでブロックチェーン技術の基本概念や、安全に投資を始めるための方法を理解することができるでしょう。

    トークンとは?言葉の意味を解説

    トークン(token)とは、元々は「象徴」や「証拠品」を意味する英単語です。現代においては、使用環境や文脈によってトークンの意味が異なるため、それぞれの具体的な定義を理解することが重要です。
     
    例えば、ポイントや商品券のように「お金の代わりとなるもの」を意味する場面もあれば、ネット決済の分野では「ワンタイムパスワードを生成するデバイス」を示す言葉としてトークンが利用される場面もあります。
     
    暗号資産の世界においては、トークンはブロックチェーン技術を基にしたデジタル資産のことを指します。
    トークンは、多様な場面で従来の金融システムとは異なる新しい価値交換の手段を提供し、デジタル経済の発展に寄与しています。

    暗号資産(仮想通貨)とトークンは違う?

    暗号資産とトークンは、同義語として扱われることもありますが、実は異なる概念を持っています。

    同義とする場面と、別物として区別する場面に分かれる

    暗号資産とトークンは、同義として扱われることがあります。例えば、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの暗号資産は、それ自体がトークンとして定義されます。
     
    しかし、暗号資産の世界において、トークンは「既存のブロックチェーンを利用して開発された暗号資産」と定義されることも多いです。この場合、暗号資産=トークンではなくなり、独自のブロックチェーン上で開発されているビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などとは区別されます。
     
    なお、ブロックチェーンは、ビットコイン(BTC)の基幹技術として開発されたもので、取引の記録を分散して保管するデータベースの一種です。ブロックチェーン技術は、高い信用性と透明性を持ち、暗号資産の核心技術となっています。ブロックチェーンはそれぞれの暗号資産に対応しており、通常は1対1の関係性が前提です。
     
    以下に挙げるものは、独自のブロックチェーンを持たず、既存のブロックチェーン(ここではイーサリアムブロックチェーン)上を利用して開発された暗号資産(トークン)の例です。

    暗号資産(仮想通貨)におけるトークンと暗号資産の違い

    前述のとおり、暗号資産の世界においては、トークンと暗号資産を別の意味として区別して使うことが多いです。文脈や使用される場面によって定義が変わることもありますが、ここでは別の意味として使用する際のトークンと暗号資産の違いについて解説します。

    ・ブロックチェーンの発行箇所

    トークンは、既存のブロックチェーン上で発行されるのが一般的です。
    対して、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などのように、独自のブロックチェーン上で発行される暗号資産はトークンとは区別されます。

    ・発行者や管理者の存在有無

    トークンは、特定の発行者や管理者によって作られるのが一般的です。
    この点は、特にビットコイン(BTC)のような主要な暗号資産との大きな違いの一つといえるでしょう。
     
    ビットコイン(BTC)のような暗号資産は、分散型のネットワークによって管理され、特定の発行者や管理者が存在しません。
    一方、トークンの場合、個人や企業などが特定の目的やプロジェクトのために発行し、管理します。

    ・誰でも発行できるかどうか

    トークンは、基本的にどのような個人や企業でも発行することが可能です。株式のような従来の金融商品とは異なり、証券取引所の厳しい審査を必要としません。
     
    誰でも発行できるため、詐欺や不透明なプロジェクトに関連するリスクがあるとも言えます。
    実際にICO(Initial Coin Offering)*に関連した詐欺が、一時期多発していました。
     
    トークンへの投資を検討する際には、プロジェクトの信頼性や透明性を慎重に評価するようにしましょう。
     
    ※ICO(Initial Coin Offering):暗号資産(仮想通貨)の世界で用いられる、新しいプロジェクトや企業が資金を調達するための方法の一つ。伝統的な株式公開(IPO)に似ているが、ICOでは企業が株ではなく、独自のトークンを発行して投資家に販売する。

    暗号資産(仮想通貨)の世界におけるトークンの種類


     暗号資産の世界では、さまざまな種類のトークンが存在し、それぞれ異なる特徴や用途を持っています。
     
    ここでは、代表的なトークンの種類とその特性について詳しく見ていきましょう。

    カレンシータイプ

    カレンシータイプのトークンは、通貨としての用途が想定されています。
    ビットコイン(BTC)のように、中央管理者を必要とせず、発行上限やマイニング報酬などがアルゴリズムによってコントロールされています。
    カレンシータイプのトークンは、日本円やその他の法定通貨と異なり、広範な用途で利用される場合が多いです。

    ユーティリティタイプ

    ユーティリティタイプのトークンは、特定のサービスやコミュニティ内で利用されることを目的としています。
    具体的には、ゲーム内通貨や特定のプラットフォームでの「サービス利用券」のような役割を果たします。
    ICOでよく見られるタイプで、プロジェクトのサービスを利用するための対価として発行される場合が多いです。

    アセットタイプ

    アセットタイプのトークンは、実在する資産に連動する暗号資産です。USドルに裏付けられたUSDTや、USDCなどのPeg(ペッグ)通貨*として知られています。
    アセットタイプのトークンは、発行者が存在し、その発行者が供給量を決定できます。
     
    ※Peg(ペッグ)通貨:価値が他の安定した資産や通貨(たとえば米ドルや金など)に固定されている通貨のこと。固定(ペッグ)された関係により、ペッグ通貨の価値は基準となる資産の価値に連動し、大きな価格変動を避けることができる。暗号資産の世界では、Peg通貨は一般的に「ステーブルコイン」と呼ばれる。

    セキュリティトークン

    セキュリティトークンは、有価証券の性質を持つトークンです。株式や債券のように、投資家に対して一定の権利や利益を提供することができます。
    セキュリティトークンは、様々な法令を遵守する必要があり、運用には高度な法的知識が求められます。

    トークン投資のメリット

    トークン投資のメリットは、主に以下の4つです。

    少額からの投資が可能

    トークンは、比較的少額から購入することができます。
    株式など他の投資商品と比較しても、初心者や投資に対する予算が限られているお客さまでも気軽に始めやすいと言えます。

    特定のサービスで利用できる

    ICOなどに参加してトークンを取得した場合、発行元の企業や団体が提供するサービスで利用できます。
    ゲーム内通貨や特定のプラットフォームでのサービス利用など、トークンを実際に使って価値を得ることが可能です。

    保有していることでリターンが得られる

    トークンを保有することで、価値が上昇することによる利益(キャピタルゲイン)が得られる可能性があります。
    発行元の企業が事業で成功すれば、トークンの価値は上がり、購入時の価格から値上がりしたタイミングで売却することで、利益が得られます。

    取引が手軽に行える

    トークンの取引は仲介者が存在せず、発行元と投資家が直接取引する形になるため、取引手数料が発生しない場合が多いです。
    ただし、取引所を通じて購入する場合は手数料が発生する可能性があります。
     
    以上がトークン投資の主なメリットです。もちろんトークン投資にはリスクも伴います。実際に投資する際には、慎重に情報を収集してから行うようにしましょう。

    トークン投資の方法

    ここからは、具体的なトークン投資の方法に関して手順を解説します。

    1.暗号資産交換所(暗号資産取引所)で口座開設をする

    トークンの購入には暗号資産が必要です。そのため、まずは暗号資産交換所(暗号資産取引所)の口座を開設しましょう。
     
    暗号資産交換所(暗号資産取引所)のひとつであるSBI VCトレードでは、アカウント作成と本人確認を行うことで口座開設が可能です。スマートフォンからも開設でき、最短当日で取引が開始できます。

    画像出典:SBI VCトレード
     
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    スマホでかんたん本人確認・口座開設ガイドはこちら

    2.暗号資産(仮想通貨)を購入する

    暗号資産を購入するために取引所に日本円を入金します。
    入金するにはクイック入金という方法が使えます。
    クイック入金とは、土・日・祝日を含め、24時間リアルタイムに即時入金が可能なオンラインサービスで、振込手数料無料でご利用いただけます。
    日本円の入金が完了したら、次に暗号資産を購入します。
    SBI VCトレードでは、ビットコインやエックスアールピー、イーサリアム、カルダノ、ドージコイン、ソラナなど全20銘柄の暗号資産を購入可能です。

    3.専用ウォレットを作成する

    トークンは、基本的に取引所のウォレットではなく、自身の専用ウォレットで受け取ります。
    そのため、トークンを受け取るための専用ウォレットを、暗号資産取引所のウォレットとは別に開設する必要があります。
    MetaMask(メタマスク)など、暗号資産を管理するためのウォレットアプリケーションを活用して、専用ウォレットを作成しておきましょう。

    4.トークンに投資をする

    トークンに投資する方法には、ICO(Initial Coin Offering)やNFTマーケットプレイスなどのプラットフォームへの参加が挙げられます。
    自分がどのトークンに投資したいのかをよく考え、そのトークンを取り扱っているプラットフォームに参加しましょう。
    ICOでトークン投資を行う場合、事前に購入しておいた暗号資産を指定のアドレス宛に送金すると、自動でトークンが自分のウォレットに送られてきます。
    これでトークンへの投資が完了します。

    まとめ

    トークンは、ブロックチェーン技術に基づくデジタル資産で、暗号資産の一種です。現在、新しい価値交換の手段として非常に注目されています。
    暗号資産への投資はリスクを伴いますが、適切な知識とリスク管理で高いリターンが期待できます。暗号資産の取引を始めるには、信頼性の高い取引所で口座を開設することが重要です。
     
    SBI VCトレードは、安全で使いやすい取引所の一つで、初心者から経験者まで幅広く利用されています。
    これから暗号資産への投資を始めてみようと考えている方は、まずはSBI VCトレードで口座開設してみてはいかがでしょうか。