2026/03/18
反発調整は間もなく終了? 再び下落相場開始なのか?
ホルムズ海峡が事実上封鎖されてから、まもなく3週間が経過しようとしています。世界各国では石油備蓄の放出が始まっており、特に南アジア・東南アジア諸国では備蓄水準の低下が深刻です。国によっては、今週末にも在庫が大きく細る懸念が意識され始めています。
仮にこの状況が、2022年のロシアによるウクライナ侵攻時のように長期化すれば、再びスタグフレーション相場が世界経済を襲う可能性が高まるでしょう。しかも今回は、原油価格の上昇だけでなく、物理的に仕入れそのものが難しくなるリスクも伴っています。その意味では、2022年当時よりも状況はさらに深刻といえます。
個人的には、中長期的にリスクオフ相場が続く可能性を強く意識しています。
■今夜はFOMC、タカ派傾斜に要注意
【採用テクニカル】
• 移動平均線(SMA):30(赤)、90(青)、200(橙)
• MACD:12,26,9
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出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)
BTC/JPY日足チャート分析です。
2月上旬に安値をつけたBTCは、その後じわじわと上値を切り上げる展開が続いています。今週は1,216万円前後まで上昇しており、目先はこの高値圏を意識した値動きが続きそうです。
しかしながら、今夜はFOMCを控えています。現在の戦時下におけるエネルギー価格上昇や景気下押しリスクを、FRBメンバーがどのように評価するのかが焦点になるでしょう。
すでに年内利下げ期待は大きく後退しており、市場では「今年の利下げは1回程度」との見方が優勢になりつつあります。CMEの先物金利市場でも、上期までの利下げ織り込みはかなり後退しており、金融緩和期待は明確にしぼんでいます。
こうした状況を踏まえると、BTCの上値は引き続き重い展開が想定されます。足元では反発しているものの、マクロ環境が強気に傾きにくい以上、戻り局面では慎重な判断が求められるでしょう。
■ イラン戦争停戦に警戒も、戻り売り継続
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出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)
BTC/JPY4時間足チャート分析です。
4時間足では上昇トレンド入りの形状となっており、SMA30(赤)→SMA90(青)→SMA200(橙)の順に並ぶ、いわゆる強気の並びとなっています。テクニカル面だけを見れば、押し目買いが入りやすい形状です。
> 押し目候補として意識しやすいのは、紫色のトレンドラインとSMA90(青)が重なる水準でしょう。この近辺まで反落する場合は、短期筋の買い戻しが入りやすいポイントになりそうです。
一方で、ここからイラン戦争を巡る停戦合意や、それに準じるヘッドラインが出れば、マーケットは安心感から再び大きく上昇する可能性も残されています。そのため、現局面ではポジションサイズを抑え、過度なリスクテイクを避けることが重要でしょう。
ただし、戦争継続リスクが高まれば、長期的な原油高が世界経済の重しとなり、スタグフレーション懸念が一段と強まります。その場合、株式市場も暗号資産市場も同時に売られやすくなり、今年の安値をさらに割り込む展開も十分想定されます。
トレンドラインとSMA90をあっさり割り込むようであれば、それ以上のリスクオフ材料が新たに意識され始めたと判断し、売りポジションを継続する戦略が有効と考えます。
■ETHB上場の影響で、今月は大きく反発
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出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)
ETH/JPY4時間足分析です。
12日から、ブラックロックによるETHステーキング報酬付きETFが上場し、シンボル名はETHBとされています。内容を確認する限り、利回りは変動型ながら、年率3%前後が意識される暗号資産の利回り付きETFとして注目を集めています。
参考:https://www.neweconomy.jp/posts/556633/amp
こうした新規材料を背景に、先週から買いが継続しており、ETHは3月の安値から25%もの上昇となりました。材料としては非常に強く、市場参加者の注目度も高かったことがうかがえます。
もっとも、こうした好材料は上場直後に買いが集中しやすい半面、数日後からは「セル・ザ・ファクト」の値動きに転じやすい点にも注意が必要です。現状は、そろそろ上昇一服のタイミングが近いのではないかと考えています。
そのため、ここからは反落を意識し、戻り売りを狙うスタンスが優勢とみます。
MACDもデッドクロスが視野に入ってきており、テクニカル的にも勢いの鈍化が示唆され始めています。現在価格帯から売り始め、仮に高値をやや上抜ける場面があったとしても、ダイバージェンスが発生しやすい地合いと考えられるため、2段構えで売り上がる戦略を採用したいところです。
■トレンドライン+SMA200がポイント
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出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)
SOL/JPY4時間足チャート分析です。
ETHと比べると上昇ペースはやや緩やかで、相対的に力強さには欠ける印象です。上昇トレンドラインは維持しているものの、目先はサポートラインとして意識される14,900円付近を割り込むと、失速しやすい地合いになると考えます。
押し目買い候補としては、トレンドラインとSMA200(橙)が重なるエリアが重要です。価格帯でいえば13,500〜13,700円付近であり、この水準まで反落する場合には、一部の買い戻しが入りやすいポイントになるでしょう。
ただし、このゾーンを明確に割り込むようであれば、大きな下落トレンド発生の引き金になりやすい点には警戒が必要です。
したがって、現状では主要ポジションを維持しつつも、半分程度は利益確定しておくなど、やや守りを意識した対応が無難と考えます。
■ 全体まとめ
• ホルムズ海峡閉鎖の長期化は、2022年を上回る深刻なスタグフレーション要因となる可能性がある。
• 各国の石油備蓄放出は進んでいるが、南アジア・東南アジアでは備蓄不足が深刻化しつつある。
• 今夜のFOMCは重要イベントで、タカ派的な内容となればBTCを含むリスク資産の上値を抑えやすい。
• BTC日足は反発基調を維持しているが、金融緩和期待の後退から戻り売り優勢の見方は継続。
• BTC4時間足は押し目買い形状だが、トレンドラインとSMA90を割り込めば再び下落トレンド入りの可能性。
• ETHはETHB上場を材料に大きく反発したが、そろそろセル・ザ・ファクトに警戒したい局面。
• ETHはMACDのデッドクロスやダイバージェンス発生の可能性もあり、戻り売り戦略が有効と考える。
• SOLは14,900円付近が目先の重要サポートで、13,500〜13,700円ゾーンは最終防衛ラインとして意識。
• 全体としては、戦争長期化と原油高が最大の下押し要因であり、中長期ではリスクオフ継続を警戒したい。
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