2026/05/07

暗号資産週間レポート(2026.4.26~2026.5.2)
国内ETF上場への展望と「SBI VISA クリプトカード」発表――為替介入やOPEC脱退などマクロ環境激変下での実用化進展


【4/26~5/2週のサマリー】

・UAE(アラブ首長国連邦)がOPEC脱退を決定
・JPXの山道CEO「来年にも暗号資産ETF上場の方向」
・日本政府・日銀が円買い・ドル売りの為替介入を実施
・SBI VCトレード、アプラス、ビザ・ワールドワイド・ジャパンが「SBI VISAクリプトカード」の発行を発表


【暗号資産市場概況】

4/26~5/2週におけるBTC/JPYの週足終値は前週比▲0.00%の12,370,850円、ETH/JPYの週足終値は同▲1.09%の365,435円であった(※終値は5/2の当社現物EOD[5/3 6:59:59]レートMid値)。
先週の暗号資産市場は、中東の地政学リスク緩和への期待と、米政権によるイランへの強硬姿勢、さらにFOMCを前にしたリスクオフによるポジション解消が交錯し、BTCは75,000ドルから79,500ドルのレンジ内で荒い値動きとなった。

週初のBTCは、先々週につけた高値である79,500ドル付近から77,000ドル半ばまで下落していたが、利益確定売りが一巡し、78,000ドル付近まで回復。その後、イランによる「ホルムズ海峡の再開および海上封鎖の解除を先に合意し、その後に核交渉を行う」という新たな提案が好感され、直近高値として意識されていた79,500ドル付近まで復帰した。

しかし、同水準は強い抵抗帯として作用し、徐々に価格を切り下げ79,000ドルを割り込むとロングポジションの清算を伴い急落。28日まで下降基調は続き、前週サポートラインとして機能していた75,500ドル付近まで落ち込んだ。日付が変わる頃、イランが近く修正した和平案を提出するとの観測が広まると、和平進展への期待からBTCは反発し、77,500ドル付近まで持ち直した。

その後、トランプ大統領がイランからの新たな提案の受け入れに難色を示し、ホルムズ海峡の封鎖を継続するとの見方が広がったことに加え、FOMCを前に金融政策の不確実性を避ける目的から、市場参加者のポジション解消が進み、BTCは一時75,000ドルを下回った。
FOMC通過後は、イベント前に進んでいたリスクオフの売りが一巡し、買い戻しが進んだことで、BTC価格は徐々に回復。1日には、イランがパキスタン仲介のもと米国との交渉に関し、新たな提案を行ったことが報じられ、戦争終結への期待が高まったことで、BTCは再び79,000ドルをうかがう展開となったが、ISM製造業価格指数が市場予想を上回ったことでインフレの根強さが再び意識され、以降は上値を追う動きが限定的となった。

今週の暗号資産市場は、政治的な不透明感と主要企業の決算発表という二つの大きな節目を前に、「様子見姿勢の強いレンジ相場」となることが予想される。まず、中東情勢については、イラン側から和平協議に向けた提案が示されているものの、トランプ大統領は依然として強硬姿勢を崩しておらず、協議進展には不透明感が残る。今週中に和平協議が具体的な進展を見せるかどうかが、市場の警戒感を左右する焦点となるだろう。

また、暗号資産市場に直接的な影響を与える重要イベントとして、6日にストラテジー社、8日にコインベース社の決算発表が控えている。特にビットコインの保有戦略や取引収益に関する発言は、市場センチメントを大きく動かす可能性があるため注意が必要である。



[BTC/USD週間チャート(30分足)]

(TradingView提供のチャートにてSBI VCトレード株式会社 市場オペレーション部作成)


[BTC/JPY週間チャート(30分足)]

(TradingView提供のチャートにてSBI VCトレード株式会社 市場オペレーション部作成)


[米BTC現物 ETF の資金流入出と運用資産残高合計(週足)、BTC価格]

(緑・赤のバーが資金流入出 / 白線が運用資産残高合計/ 橙線がBTC価格)
(SoSoValue提供のチャートより SBI VC トレード株式会社 市場オペレーション部作成)


[米ETH現物 ETF の資金流入出と運用資産残高合計(週足)、ETH価格]

(緑・赤のバーが資金流入出 / 白線が運用資産残高合計/ 青線がETH価格)
(SoSoValue提供のチャートより SBI VC トレード株式会社 市場オペレーション部作成)


[米XRP現物 ETF の資金流入出と運用資産残高合計(日足)、XRP価格]

(緑・赤のバーが資金流入出 / 白線が運用資産残高合計/ 橙線がXRP価格)
(SoSoValue提供のチャートより SBI VC トレード株式会社 市場オペレーション部作成)



【4/26~5/2週の主な出来事】


【5/3~5/9週の主な予定】



【今週のひとこと】SBI VISAクリプトカード

SBI VCトレード株式会社・株式会社アプラス・ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社は、5月1日、利用金額に応じて貯まるポイントが、自動で暗号資産に交換されるクレジットカード「SBI VISAクリプトカード」および「SBI VISAクリプトカード ゴールド」の発行を発表。

BTC・ETH・XRPのうち1種類を、交換対象の暗号資産としてカード発行時に選択することができる。BTCへの交換に特化している国内の暗号資産クレジットカードが多い中で、ETHやXRPを選択できる点は、大きな特徴である。

カードはスタンダード( SBI VISAクリプトカード)とゴールド( SBI VISAクリプトカード ゴールド)の2種類から選択可能で、基本還元率はそれぞれ0.5%・1%となっている。

分散投資先の一つとして、現金を使うことなく暗号資産の現物を運用したいという方は、ぜひこの機会に検討されてみてはいかがでしょうか。




(SBI VCトレード株式会社 市場オペレーション部作成)



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