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23時間前
iPhone向け暗号資産ウォレット、国家レベルのマルウェア攻撃の標的に
モバイル暗号資産トレーダーにとって、iPhoneの「無敵神話」は終えんを迎えた。新たに出現した高度な脅威「コルーナ・エクスプロイトキット(Coruna Exploit Kit)」は、23種類もの異なるiOSの脆弱性を巧妙に悪用し、アップル(Apple)の最先端セキュリティを突破して暗号資産ウォレットから資金を流出させている。
Googleタグが発表した最新レポートによると、このキットは単なるアプリクラッシュや広告表示にとどまらず、ユーザーの気付かないうちにBIP39シードフレーズ(バックアップや復元に使用される単語の集まり)の窃取、QRコードの抽出、未修正デバイスからの秘密鍵の不正取得を行っている。ユーザーはブラウザが侵害されたことに気付く前に、すでに資金を奪われているのだ。
これは重大な問題である。これまで高度なエクスプロイトチェーン(複数の脆弱性やバグを組み合わせて悪用する攻撃プロセス)は、主に国家レベルの諜報機関のみが利用する技術だった。しかしコルーナの登場は、恐ろしいパラダイムシフトを示している。従来は国家が使用するレベルの監視ツールが、今や一般消費者向けの大規模窃盗ツールとして転用されているのだ。
このiPhone暗号資産ウォレットに関する警告は、チェインアナリシス(Chainalysis)が2025年に発表した報告書とも符合する。同報告書によれば、暗号資産窃盗市場の規模は750億ドルを超え、その大部分がウォレットからの資金流出による被害額となっている。
●コルーナ・エクスプロイトキットが23のiOS脆弱性を悪用して暗号資産ウォレットから資金流出させる仕組み
コルーナ・エクスプロイトキットは極めて効率的な「ワンクリック攻撃」であり、ユーザーが侵害されたサイト(多くの場合、ギャンブルサイトやニュースプラットフォームを装っている)にアクセスすると自動的に作動する。
この攻撃はWebKit(アップル主導のオープンソースのブラウザエンジン)の脆弱性を標的としてデバイスに侵入した後、ローカル権限昇格のエクスプロイトを利用してブラウザのサンドボックス環境を突破する。
iOSバージョン13.0から17.2.1までを分析した結果、コルーナは複数の侵入経路を駆使して、ブロックチェーン資産を盗み出すように設計された暗号資産ウォレット流出ツールを配信していることが明らかになった。
このツールはファイルシステムをスキャンして暗号資産関連の文字列を検出し、写真ライブラリからQRコードを探し出し、さらに「メモ」アプリからニーモニックフレーズ(秘密鍵を12-24個の英単語に変換したもの)を抽出する。
この自動化された攻撃手法により、資産は即時かつ不可逆的に盗まれる可能性があり、暗号資産取引や資産保管にiPhoneを使用しているユーザーは、常に警戒を怠らない必要がある。
●国家レベルのマルウェアが一般市場に流出
従来、このような高度なレベルの悪用チェーンは、NSOグループ(NSO Group:イスラエルのサイバー企業)のような組織によって、反体制活動家、ジャーナリスト、外交官といった重要人物を対象とした標的型監視のために独占的に利用されてきた。
コルーナはこの構図を一変させる。国家が関与したとされる「トライアンギュレーション作戦」などのキャンペーンで武器化された脆弱性を、金銭的利益を追求する犯罪グループに提供するのだ。
メタマスク(MetaMask)やトラストウォレット(Trust Wallet)など高度なデジタルウォレットから資金流出を実行する障壁は崩壊し、経験の浅い技術者でも容易に実行可能な状況となっている。
これは、諜報活動用に開発されたツールが必然的にサイバー犯罪の広範なエコシステムに流出するという、憂慮すべきパターンの一環である。コルーナの攻撃者は国家機密を狙っているわけではない。彼らが求めているのは流動性、つまり金銭だ。
これは産業規模の大規模窃盗事件である。米セキュリティ大手iベリファイ(iVerify)は、この脆弱性が少なくとも4万2000台のデバイスに影響を与えていることを確認しているが、現時点での総被害額は未発表となっている。
●標的となるのはどのような人々か? モバイル暗号資産トレーダーが特に脆弱な理由
モバイル端末で取引を行い、自己管理型ウォレットを保有している人々こそが標的プロファイルに該当する。攻撃ベクトルは、暗号資産ユーザーが頻繁に利用するサイト――無規制のギャンブルプラットフォーム、信頼性に疑問のあるトークン請求ページ、第三者アプリストアなどに埋め込まれていることが多い。
このマルウェアは、主要な非管理型ウォレットに関連するデータディレクトリを明示的に標的とする。具体的には、メタマスク、BitKeep(現Bitget Wallet)、トラストウォレットなどの暗号化されたウォレット保管庫を探し出す。暗号化強度が弱かったり、ユーザーがパスワードを脆弱なキーチェーンやメモに保存していたりする場合、ウォレットから資金が流出することになる。
このリスクはユーザーの行動パターンによってさらに悪化する。モバイルトレーダーは頻繁にDAppsを操作し、移動中に取引を承認する傾向があり、多くの場合、セキュリティ上の注意よりもスピードを優先する。
コルーナはこの油断を突く。ユーザーを騙して不正な取引を承認させる必要はない。ユーザーがサイトを閲覧している間に、城の鍵そのものを盗み出すのだ。
当面は慎重に行動し、LedgerやTrezorなどのコールドウォレットに暗号資産を移動させることを検討してほしい。
(イメージ写真提供:123RF)
https://cryptonews.com/news/coruna-exploit-kit-iphone-crypto-wallets-attack/
This story originally appeared on cryptonews.com.
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