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7日前

アルゼンチン大統領のミームコイン詐欺疑惑、判事が銀行記録を公開

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 アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領が言及したミームコイン「LIBRA」への捜査が激しさを増し続けており、マリア・セルヴィニ連邦判事がミレイ大統領と同氏の妹であるカリーナ氏に関する銀行記録を公開した。

 現地メディアのパージナ12は16日、数百万ドル規模の詐欺への進行中の捜査の一環として、同判事が中央銀行に対し両氏の口座に関する銀行秘密の解除を命じたと伝えた。

 この捜査は大きな政治的注目を集めており、ミレイ氏に近い人物を含むLIBRAの宣伝に関与した複数の個人へと拡大している。

●LIBRAの捜査が拡大、ミレイ氏と妹の銀行記録が調査対象に

 この騒動は、ミレイ氏が2月に自身の公式XアカウントでLIBRAを宣伝し、小規模事業への資金提供でアルゼンチンの経済を支えるためのものだと説明したことに端を発する。

 この投稿は当初、同通貨の急騰を引き起こしたが、すぐに破綻し、多くの投資家が莫大な損害を被った。アルゼンチン政府の下院はその後すぐ、同トークンの宣伝に密接に関わっていたミレイ氏を含む高官への調査を決議した。

 ミレイ氏のその妹の銀行記録を公開するというセルヴィニ判事の決定は、捜査の大きな進展を意味する。LIBRA宣伝に関連する金融不正疑惑を受けて、23年以降の記録が精査される予定だ。

●ミレイ氏と妹の調停欠席に疑問の声

 また、セルヴィニ判事は、LIBRAの創設と宣伝における複数の主要人物に関連する銀行口座の凍結を命じた。これには、実業家のマウリシオ・ノヴェッリ氏や国家証券委員会の元顧問であるセルヒオ・モラレス氏が含まれる。

 さらに、ミレイ氏とその妹は調停審理を欠席したことが明らかになった。この審理は詐欺の損害賠償を求める民事訴訟の一環として予定されていた。ミレイ氏もカリーナ氏も法定代理人を送らなかった。その結果、さらなる法的措置の可能性が高まった。

 国内外の被害者グループが現在訴訟を進めている。彼らは推定450万ドルの損害への補償を求めている。

●ノヴェッリ氏の家族、不審な銀行での行為を示す映像で捜査対象に

 この事件に関連して、母と姉妹を含むノヴェッリ氏の家族が2月17日に銀行の貸金庫から物を取り出している防犯カメラの映像が明らかになった。これは、ミレイ氏が宣伝を投稿したわずか数日後のことだった。

 その結果、さらなる調査が始まった。検察は現在、これらの行為が詐欺の資金と繋がりがあるか捜査している。

 LIBRA事件が進展する中、ミレイ大統領の行動に対する法的・経済的監視が強まるにつれ、同氏とその政治的キャリアへの影響は拡大し続けている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/libra-case-judge-unseals-bank-records-milei-skips-civil-hearing/

This story originally appeared on cryptonews.com.

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