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3日前

コインベースとBiTグローバルがwBTC上場廃止をめぐる法廷闘争に決着

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 コインベースとBiTグローバルは、BiTグローバルのラップドビットコイン(wBTC)トークンの取引所からの上場廃止をめぐる法的紛争で、和解に達した。

 共同で裁判所に提出した書類によると、BiTグローバルはコインベースに対する訴訟を将来に向けて却下することで合意した。

 訴訟費用は双方が負担する。それ以上の和解条件の詳細は明らかにされていない。

●BiTグローバル、コインベースをwBTC上場廃止問題でカリフォルニア州の裁判所に提訴

 BiTグローバルは2024年、コインベースが同社のプラットフォームからwBTCを削除後、カリフォルニア州北部地区で訴訟を起こした。

 同取引所は、23年8月に業務提携によってwBTCとつながった中国出身の暗号資産家、ジャスティン・サン氏によってトークンが管理される可能性があるとして、「容認できないリスク」を挙げた。

 コインベースはサン氏の関与後に懸念を示し、トークンの運営における彼の役割についてBiTグローバルに質問した。

 一方、サン氏が支援するワールド・リバティ・フィナンシャルは、同氏がアドバイザーに任命された後、cbBTCの保有をwBTCに切り替えた。

 BiTグローバルは、上場廃止は不当であり、wBTCの流動性と市場の信頼性の両方を損ない、上場廃止の2ヶ月前に発売されたコインベースのライバル製品である、cbBTCに有利になったと主張した。

 BiTグローバルは24年8月以降、暗号資産BiTGoとともにwBTCのビットコイン準備金の共同カストディアンとなっている。

 訴訟は10億ドル以上の損害賠償を求め、さらなる被害を防ぐための差し止めによる救済を要求していた。

 しかし、棄却が確定したことで、両社間の法的な章は幕を閉じた。

●コインベース第1四半期の収益は増加、利益は94%減少

 コインベースの第1四半期決算は、売上高は前年同期比24%増の20億ドルとなったが、アナリストの予想には届かず、前四半期比10%減となった。

 取引収入が12.6億ドルに増加した一方で、取引以外の多様化が進んでいることを反映し、ステーキングとカストディアル・オファリングをカバーする定期購入・サービス部門は37%増の約7億ドルとなった。

 収益の増加にもかかわらず、市場のボラティリティの中で同社が保有する暗号資産を評価減したため、純利益は94%減の6600万ドルに急落した。

 調整後の利益は5億2660万ドル、1株当たり1.94ドルとなり、依然として昨年の2.53ドルを下回っている。営業費用は、積極的なマーケティングと資産の評価減により、51%増の13億ドルに急増した。

 コインベースの収益は、予測不可能なマクロ経済情勢とデジタル資産価格の変動が重荷となった。

 しかし、同社は月間利用者数が過去2番目の高水準となり、アレッシア・ハース最高財務責任者(CFO)は取引以外のサービスにおける利用者数の増加を評価した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/coinbase-bit-global-settle-legal-fight-over-wbtc-delisting/

This story originally appeared on cryptonews.com.

提供:ウエルスアドバイザー
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