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60日前

ビットワイズ、ビットコイン価格目標20万ドルを据え置き

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 世界的な貿易摩擦と経済の不透明感が高まっているにもかかわらず、機関投資家の暗号資産投資会社であるビットワイズは、年末の大胆なビットコイン価格予測に、依然として自信を持っている。

 4月9日に公開されたブログ記事で、ビットワイズの最高投資責任者マット・ホウガン氏は、ビットコインが2025年末までに20万ドルに達する可能性があるという、12月の予測を繰り返した。

 同氏は、米国の通商政策、特にドナルド・トランプ大統領の新たな関税引き上げによる最近の動向は、ビットコインにとって追い風として作用する可能性があると主張した。

●米ドルの弱体化でビットコインの魅力が世界的に増す可能性、とビットワイズ

 ホウガン氏によると、世界の基軸通貨としての役割を危うくするにもかかわらず、米ドルを弱体化させるという政権の明らかな意志は、最終的にビットコインのような分散型資産に利益をもたらす可能性があるという。

 同氏は、ホワイトハウス経済諮問委員会のスティーブ・ミラン委員長が7日に行ったスピーチを指摘し、ドルの基軸通貨としての地位が世界貿易を歪め、アメリカの製造業を弱体化させていると批判した。

 同氏は、強いドルからの意図的な転換は、ビットコインの軌道に即時的かつ永続的な結果をもたらすかもしれないと考える。

 「短期的には、米ドル指数(DXY)とビットコインの間には、よく知られた逆相関がある」とホウガン氏は書いている。

 「ドルの下落はビットコインの上昇につながる。私はこのパターンが続くと予想している。」

 DXYは主要6通貨のバスケットに対してドルを追従するもので、トレーディングビューのデータによれば、25年に入ってから7%以上下落している。

 長期的には、単一の世界基軸通貨から、多様なシステムへと移行することを同氏は想定している。

 将来的には、ビットコインと金が国際金融において、さらに重要な役割を果たすことになるだろう。

 「ドルの安定性が疑問視されるようになれば、政府も企業も他に目を向けざるを得なくなるだろう」と彼は付け加えた。

 この見方を裏付けるように、ヴァンエックは最近、中国とロシアが一部のエネルギー取引をビットコインで決済し始めたことを報告し、世界貿易力学の変化の可能性を示唆している。

 一方、トランプ大統領は、提案した相互関税の大半を90日間一時停止する一方、125%の税率にさらされる中国を除く、すべての国に対して10%の関税を維持している。

 暗号資産アナリストのウィル・クレメンテ氏は、世界経済が不透明な中、ビットコインを「最速の馬」と呼び、ホウガン氏の楽観論を後押しした。

●中国の人民元切り下げは、ビットコイン価格の強気上昇を引き起こすか?アーサー・ヘイズ氏はそう考える

  一方、ビットメックスの創設者であるアーサー・ヘイズ氏は、米国の関税に対する中国の反応、特に人民元の潜在的な切り下げは、ビットコインへの資本逃避の新たな波に火をつける可能性があるとみている。

 13年や15年のような過去との類似を示して、ヘイズ氏は、同様の経済状況が中国の投資家に通貨下落に対するヘッジとして、BTCに目を向けさせたと述べた。

 既報の通り、暗号資産市場は「ブラックマンデー」と呼ばれる厳しい調整に直面し、その日の清算総額は13億6000万ドルを超えた。

 売りが殺到したのは暗号資産だけではない。

 米国株式先物も4月6日の夜に急落し、市場全体の暴落への懸念を高めた。

 S&P500先物は5.98%下落、ナスダック100先物は6.2%下落、ダウ先物は5.5%下落した。

 BTCは現在約8万1700ドルで取引されており、1月のピークから32%下落したにもかかわらず、過去24時間で7.5%上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/bitwise-sticks-to-200k-bitcoin-price-target-despite-rising-global-tensions/

This story originally appeared on cryptonews.com.

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