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6日前
SWIFTのブロックチェーン転換、クロスボーダー分野でXRPが再び注目
国際銀行間通信協会(SWIFT)は、40超の世界的銀行とともにブロックチェーンベースのクロスボーダー決済インフラを構築しており、2026年半ばの本格稼働を目指している。このインフラ整備により、暗号資産であるXRPがネットワーク内の流動性手段として選択肢に浮上している。
この仕組みは提携発表や統合の形を取らず、SWIFTのネットワークに組み込まれた決済企業Thunesを通じて機能する。同社の接続網はリップルの決済プロダクトと連動し、ひいてはXRPのオンデマンド流動性(ODL)機能に結び付く。
市場の関心が高まっているのは、SWIFTのブロックチェーン戦略がもはや試験段階ではないためだ。バンク・オブ・アメリカ、JPモルガン・チェース、HSBC、ドイツ銀行、BNPパリバ、ロイズ銀行などが参加しており、概念実証の域を超えた実運用を見据えた枠組みとなっている。
●SWIFT-Thunes-XRPの接続構造
仕組みは理論にとどまらない。SWIFTは2025年11月22日にメッセージング規格「ISO20022」への完全移行を完了し、デジタル資産決済に必要な高度で構造化されたデータ基盤を整えた。
この基盤の上で、手数料や為替レート、トレーサビリティに関するルールを備えたブロックチェーン型の共有台帳が構築されている。さらに、チェーンリンクが民間・公共ブロックチェーン間の相互運用性を担い、ISO20022との整合性も確保する。
XRPが関与するのはチューンズ統合部分だ。SWIFTは同社の銀行向け送金サービスと接続し、世界1万1000超の銀行ネットワークにリンクする。チューンズはリップルの決済製品を提供可能であり、これらはブリッジ資産としてXRPを活用することで、送金先通貨の事前資金(ノストロ口座)を不要にする。
決済は、「企業がSWIFT経由で送金→SWIFTがThunesへルーティング→ThunesがリップルのODLに接続→XRPで決済」という流れ。
ただし、この過程で銀行にXRP利用が義務付けられるわけではない。あくまで選択肢として組み込まれている点が特徴だ。
この柔軟性は構造的に重要である。SWIFTは2025年11月、シティグループとUSD Coinを用いた実証実験に成功。同年12月にはHSBCおよびアント・インターナショナルとトークン化預金の移転実験も完了した。
さらに2026年1月には、BNPパリバ証券サービス、インテーザ・サンパオロ、ソシエテ・ジェネラル・フォルジュとともに、トークン化債券と法定通貨・デジタル通貨の決済を組み合わせた試験を実施。あらゆるデジタル資産レールの検証を進める中で、XRPもその一つとして組み込まれている。
これにより、XRPはリップル単独の提携では得られなかった規模の流通網にアクセス可能となる。
●クロスボーダー決済の構図変化
これまでXRPの評価は、リップルの銀行提携や規制動向に依存していた。しかしSWIFTのブロックチェーン転換により、議論の軸は大きく変わりつつある。
もはや「銀行がブロックチェーンを採用するか」は論点ではない。40行規模の枠組みがその答えを示している。焦点は「リアルタイムで通貨を橋渡しする際、どのデジタル資産が流動性を担うか」に移っている。
この競争はXRPだけではない。ステーブルコインも規制下の決済インフラに組み込まれつつあり、シティの試験はユーエスディーシーが同様の機能を果たし得ることを示した。
また、チェーンリンクの役割は単一資産ではなく複数資産による決済環境を示唆している。
クロスボーダー決済のインフラ整備は現在進行形であり、主要金融機関は既存システムにデジタル決済レールを組み込み始めている。こうした初期段階でのポジショニングは将来的に大きな影響を持つ。
XRPの強みは「既に接続されていること」にある。一方で、「接続されていること」が「優先的に採用されること」を意味しない点がリスクとなる。
最終的にどの資産がSWIFTネットワーク内の標準的な決済手段となるかは、発表ではなく、実際の取引量によって明らかになる見通しだ。
(イメージ写真提供:123RF)
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