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71日前

暗号資産取引所OKXがDEXアグリゲーターを停止―北朝鮮ハッカー集団の攻撃を検知

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 暗号資産(仮想通貨)取引所のOKXが、北朝鮮のハッカー集団ラザルスによる悪用疑惑をめぐる懸念への対応として、自社DEX(分散型取引所)アグリゲーターを一時停止した。

 大規模な暗号資産盗難からの資金洗浄における同プラットフォームの役割を調査する欧州当局からの規制上の精査が強まる中、今回の一時停止が行われた。

 OKXは17日の声明の中で、ラザルス・グループによる自社DeFi(分散型金融)サービスの悪用に関する組織的活動を検出したと認めた。

 「規制当局と協議した後、当社はDEXアグリゲーター・サービスを一時停止するという積極的決断を下した。これにより、さらなる悪用を防ぐための追加のアップグレードを実装できる」と同社は述べた。

●OKX、DEX停止でもウォレット・サービスは継続

 OKXはサービス再開の具体的なスケジュールは明らかにしていないが、同取引所のヘルプデスクは、暗号資産ウォレット機能は引き続き有効であることを利用者に保証した。

 しかしヘルプデスクは、一時停止期間中は一部の市場で新規ウォレット作成が停止されると述べた。

 ブルームバーグは11日、欧州の金融規制当局が、バイビットのハッキングに関連した資金洗浄を助長しているという疑惑を巡り、OKXのDEXアグリゲーターであるOKXウェブ3を調査していると報じた。

 バイビットのベン・チョウCEO(最高経営責任者)によると、15億ドルが盗まれたこの攻撃では、OKXのウェブ3プロキシを通じて1億ドル近くが洗浄されたとされている。

 OKXはこれに対し、この批判は誤解を招くものだと退け、金融犯罪に対抗する自社の積極的な取り組みを強調した。

 同社はブログ記事の中で、「ここ数日間、当社の誠実さと運営を疑問視するメディアからの攻撃を受けている」と述べた。

 「当社が積極的に金融犯罪と戦っている時に、こうした攻撃が行われることは看過できない」

 OKXは、バイビットがハッキングされた際に速やかに措置を講じ、自社CEX(中央集権型取引所)に入ってきた関連資産を凍結し、同様の事件を防ぐための新たなセキュリティ措置を開発したと述べた。

 同社は、自社DEXアグリゲーターを単なる流動性のアクセス・ポイントではなく違法な取引の出所だと誤って特定したメディアの報道も批判した。

●悪用対策のためのセキュリティ措置の強化

 規制上の懸念に対処し防衛力を高めるため、OKXは強化版のセキュリティ・プロトコルを導入した。

 これには、CEX上でリアルタイムで悪意のあるアドレスを追跡・ブロックするハッカー・アドレス検出システムや、ブロックチェーン・エクスプローラーが実際のDEX処理取引を正確に特定するためのシステムが含まれる。

 OKXのスター・シューCEOは17日、「私たちは、禁止市場のIPブロッキングやリアルタイムのブラック・アドレス検出といった、悪用に対抗するためのOKXウェブ3用の多数の管理手段を既に導入している」と述べた。

 OKXは、自社のウェブ3DEXアグリゲーターはユーザー資産のカストディアンではないことも再確認した。

 その主な機能は、多数のプロトコルにまたがる流動性へのアクセスを提供することだ。

 「一部の人々は、当社のプラットフォームを故意に誤って伝えている」と同社は述べ、DeFi分野における自社の役割を擁護した。

 既報の通り、クロスチェーンDEXのチェーンフリップは、最近のバイビットの14億ドルのハッキングを行ったハッカーが自社プラットフォームを使って盗んだ資産の洗浄を行うことを防ぐためのプロトコル・アップグレードを準備している。

 この1.7.10アップグレードでは、スワップキットやランゴDEXアグリゲーターなどのプラットフォームを含む仲介業者が、イーサリアム(ETH)やERC-20トークンの疑わしい入金を拒否するための高度なスクリーニング・ツールが導入される。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/okx-halts-defi-service-amid-eu-regulatory-scrutiny/

This story originally appeared on cryptonews.com.

提供:ウエルスアドバイザー
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